撮影行日記 @3月22日

2022-03-25 09:45:09 | 雪の結晶撮影
3月25日 今朝の月

 雪の結晶撮影に出かけた日、 3月22日の様子を書いてみる。 午前中から午後にかけて降雪予報の出ていた前日に家を出発して伊東園・草津に宿泊した。 草津の手前 「道の駅・八ッ場ダム」の駐車場から電話を入れて宿泊予約を入れました。

 夕食を草津の宮田屋さんで摂ってから宿には7時ちょいと過ぎた頃にチェックイン。 宿のフロントで聞いた話、 宿泊料金は電話予約よりもホテル直営のWebページから手続きした方が安い料金になると聞きました。 それは以前に東横インのチェックイン手続き中にも感じた事が有りました。 東横インではロビーにインターネットにつながったPCが置かれ、 そのPCから予約手続きを進める事でインターネットでの事前予約料金が適用されるとの事でした。 当日飛び込み宿泊する方がフロントの従業員からその話を聞いて、 ロビーのPCを操作するのを見たのです。

 翌朝の朝食は7時から食事が始まる時間帯のカードをもらいましたので、 その時間帯に朝食を摂り始めました。 降雪は食事中に始まりました。 ただ落ちてくる雪の軌跡を目で追うとほぼ直線的で「舞い落ちる」感覚では無く、 直線的に落ちていると感じました。

 朝食を済ませ、 すぐに試料ステージの一つを車から宿の室内に移しました。 試料ステージの温度を室温に温める目的です。

 車中への撮影システムのセットアップや後部座席下のジャッキアップポイントへのジャッキ挿入は昨夜の内に済ませてあります。 残る撮影準備はカメラの組み込み、 ドア上部への仮設屋根設置、 後部ハッチバックドア部分に発泡プラスチックのスタイロフォームを挟み込み、 外気の車室内部への流入路の確保、 カメラの外部電源へのつなぎ込みと動作チェック等、 それら撮影に必要な準備をおよそ20分で整えました。

試料ステージの温度による雪の融解速度の違いを確認する実験 :

 夜の間、車室内に放置冷却しておいた試料ステージと宿の室内で温めた試料ステージで舞い落ちる降雪を受け止め、 雪が融解して型崩れする様子を見比べました。 明らかに室内から持ち出したばかりの試料ステージの方が結晶の型崩れが早く進行する事を目視で確認出来ました。

試料ステージの強制水冷 :

 室温下に放置した試料ステージをジップロックに封入、 それをステンレス製バットの中に雪を投入して用意した冷水の中に沈め、 さらにその上面に雪を乗せて強制冷却を開始しました。 およそ冷却開始して10分後に取り出し、 ラップフィルム面に降雪を受け、 それを撮影してみました。 夜間に車中放置で冷却しておいたステージとの比較した感じは「ほぼ同程度」と感じました。 今後、 自宅から撮影地に到着後に撮影準備を進める最初に強制水冷を開始すれば、 他の撮影準備を完了するとほぼ同時に撮影が開始出来ると想いました。

ラップフィルム試料ステージの性能 :


1. ラップフィルムステージでの撮影は降雪の採取(5sec )

2. 視野中心に興味ある雪の結晶が来る様にステージを動かす(5sec )

  昨日の記事で使用した 撮影経過時間と雪の形状変化・GIF動画の T 0 はこの時点
  つまり 降雪は最初のショットでも試料ステージ上で約10 sec 経過。

3. 必要ならフォーカス合わせ(5~10sec )

4. 必要なら背景画像の位置調整(5~10sec )

5. シャッターを切る(2sec )
   手ブレ防止タイマー時間

 以上の実験は10時半頃まで続けました。


 その後更に雪の撮影に専念すべく、  写真の右端の右向き矢印方向に在る伊東園ホテルよりも標高的に120mほど高い(そのぶんだけ気温低下が見込める)天狗山ゲレンデの駐車場に移動した。 そのスキー場の駐車場の位置は気象庁の草津・気象観測点とほぼ同じ標高です。

 移動後に撮影準備を済ませて撮影再開したのはAM11時頃だったか、 途中昼食休憩をはさみ、 PM2時まで撮影を続け、 その後撤収、 帰宅の途に着きました。 

 午前中は長靴で踏みしめる積雪は「クツ・クツ」と音を立てたが、 撮影を止める決断をした午後には「グツ・グツ」と湿気の多い雪の音に変化して、 仮設屋根に乗った雪を払い除ける際に手に感じる重みも増したと感じました。

 降雪は雲粒の付着の少ない六華の結晶、 鼓型、 針状と様々な雪と出会が出来ました。 さらに期待した様な実験も出来、 「天候に感謝!」 のシーズン最後となる、 好い撮影行となりました。
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