結晶の融解時間延長を目論んだ実験

2022-03-12 19:37:52 | 雪の結晶撮影
左:ペルチェ素子を組み込んだ冷却装置、 右:冷却グッズ

 2022年2月10日に草津で雪の撮影をした際、 タイトルの実験を行った

 実験の内容をかい摘んで言うと、 「試料ステージ上に舞い降りた雪の結晶の近くをマイナス10℃程度に冷却しておいた物体(U字型した針金やプラスチック製の円盤で囲うことで結晶の融解スピードを遅らせる(雪の結晶の形を長持ちさせる)事が出来るだろう」 そう目論んで準備した冷却装置で冷やしたグッズの効果を見ようとする実験です。 結論を言うと冷却グッズを試料ステージ上の目標位置に素早く的確にセットする事が意外に難しく。 実験その物はアイデア倒れの結果となりました。


 どんな問題があったか?

1. 目標位置に冷却グッズを置くのが難しい。

 手袋した指先で小さな冷却グッズを摘み出し、 目標とする結晶を取り囲む位置に冷却グッズを正しく置く作業が難しい。 ときによっては目標の結晶に接触して結晶の形を壊してしまう事があった。



冷却装置に針金製の冷却グッズが挿入されている様子



2. 冷却グッズが滑走

 それなりの位置に置いたつもりでも、 指を離す際の弱い力でも、 ラップフィルム上に置いた冷却グッズがカーリングのストーンの如く滑り出し動いてしまう事があった。





結晶を取り囲む位置におかれた円盤形した冷却グッズ
白色プラスチック 内径 約11 mm Φ




 1ヶ月も遅くなりましたが実験結果の報告です
冷却グッズを目標位置に載せるのに時間が掛かり過ぎて、実用にならないと判断しました。
コメント