ガキの喧嘩に留まっていてくれよ

2017-09-26 12:14:34 | タナカ君的偏見
 一方は相手を「チビのロケット小僧」と呼び、 そう言われた方は「老いぼれ・気違いジジイ」みたいな呼び方をして罵り合っている。 本物の子供の喧嘩なら 「ハハハ・・・」 と笑って見て居られるのだが、 かっては地球の警察を気取っていた大国と、 もう一方は小国ではあるのだが、 勝手にどんどん長距離を飛ぶロケットや核爆弾の開発を進めているうす気味悪い国家なのだから始末が悪い。

 我が日本を率いている安倍首相、 大国の大統領との親密さを表現しようとしてかTV放映される場面で 「私とドナルドの間では、 完全な意見の一致が・・・」みたいな言い方をしてみせる。

 確かに欧米人の間ではある程度親密さが増すと、お互いをファーストネームで呼び合う事はあるでしょう。 しかしね~ 聞いていてギコチなさすぎるんだよな。 だってファーストネーム部分をそのまま発音するなんて、 親密さの段階で言えばほんの初期段階のはず。 あるいは単なるパフォーマンス。 大体において日本とアメリカの関係なんて対等な友達関係なんかじゃ無くて、 親分・子分の関係、 いやそんな人間関係にまで至らない飼い主と首輪をはめられた飼い犬の「ポチ」の関係じゃないですか。

 そんなポチである日本、 かって人間であった第二次世界大戦頃、 欧米からの圧力には今の北朝鮮に対すると同じに石油の禁輸で虐められた。 それに反発した小国日本は、 日本に一番近いハワイの米軍基地を攻撃、 石油を確保すべく東南アジアへ侵攻、 大陸間弾道弾ならぬ風船爆弾を偏西風に乗せてアメリカに飛ばす。 そんな精一杯の反撃の挙に出てしまった。 結果は惨めな負け戦となったが、 その惨めさを覚えている年代の人々の数も減った。


 戦争で自身が傷つき、 肉親が死に、 家を焼かれ、 生産設備が破壊され、食料生産も不足して食うや食わずの生活となって 「あー戦争は嫌だ」、「二度と戦争はすまい」 そんな想いも時が過ぎ、 体験者が圧倒的少数になった今、 憲法に掲げた理念だって、 「その憲法は外から押し付けられた物」、「平和を維持するには武力も必要」 そんな風に変化する。 まあ武力についちゃあ「そうだよな武力は必要でしょ」 の感が人々の心の中にはあるものだから、 どことなく自衛隊と言う名の戦力を維持発展させて来たんじゃないかな。

 再びファーストネーム、 日本人同士だって、「心臓君」が 「シンちゃん」 だったりする様に、 Donald 君にだって呼ばれても良い、 相応の別名があるはず。 なのに 「ドナルド」と呼びかけることで親密な関係が出来たと思い込ませることで、 当の相手では無くて、 「統率する国民を騙そうとしている」 そんな風に感じます。

 俺なんか、 アメリカと北朝鮮、 「子供の口喧嘩に留めておいてよ」 そう願うのだが、 武力を持つ自衛隊を憲法の条文の中に明記させたり、 「石油の禁輸」そんな経済制裁がどんな武力の暴発を招いたか、 自ら体験した国の人間の筈なのに、 「日・米・韓 三ヶ国は協力して国連加盟国に対して経済制裁の完全履行を求めて・・・」 等と旗を振り回し、 子供の喧嘩をのっぴきならない状態に追い込もうとしているように見えてしまうのだ。
 
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