横たわって救助を待つドジな奴

2011-01-20 10:49:14 | タナカ君的日常
   すでに家の周りの短距離の散歩はスローペースながら出来た。 そうなると、 泊まりがけでの雪祭り見物の旅行に必須な事は電動傾斜ベッドの力を借りることなく自力で寝起き出来る事。  妻が11時を少し廻った頃に「ちょっと買い物に出て来ます」と言って出て行った隙に、そいつをこっそりと試してみようと思い立った。

 電動ベッドから降りて、 隣の間の畳の上に尻をつき、脚を投げ出し、 上体は立てたスタイルをとった。 右腕は首から三角巾で吊っている。 その三角巾で吊った右腕を左手の力で胸の前に寄せておいてから、左手を斜め後方の畳につき、 右腕の重みを上体で受け止められる様に上体を左に少しひねりつつ、 徐々に上半身を傾けて行った。 途中で右腕に嫌な痛み感も走ったがなんとか我慢出来て、1分も掛からずに畳の上に横臥の姿勢になれました。 「第一段階、無事成功!!」です。

 まあ起立状態から、横臥への移行過程では僕の非力な左手でも左手の上腕骨を支えに使いながら、上体を徐々に畳に倒す作業を遂行出来たのです。 しかし、 その逆の動作を実行して立ち上がる事が出来ません。 上体を起こす動作を行おうとすると、無意識に右腕の筋肉にも力が入ってしまい、 強い痛みを感じてしまうのです。 何遍も右腕を上体に預ける位置を変えたり、 頭の下に手近な位置に転がっていた本を重ねて差し込んでみたりと色々トライしてみたのですが、途中の痛みに逆らって上半身を起こす事が出来ません。 11時半くらいまで足掻いてみましたが、あきらめました。 あきらめた途端に寒さが急に気になりだしました。 そこで、これまた手近にたたんで積んであった衣類を上半身に乗せて寒さを防ぎつつ、横たわり続けました。 携帯電話も電動ベッド脇の金剛杖に括りつけて有るので立てない限り使えません。  買い物に出た妻が12時には戻るでしょう。 それだけが頼りです。 なんだか登山者の少ないルートを単独登山中に滑落骨折して身動き出来無いシチュエーションみたいです。

 11時50分、玄関の扉の軋む音が聞こえました。 出来るだけ平静な声で「おーい、ちょいと手を貸して!」と声を掛け、 顔を覗かせた妻に、手当たり次第にセーター等を腹や胸の上に載せ、無様に横たわったままの姿を笑われつつ、助けを借りて起き上がる事が出来ました。 これは昨日のお話です。 今日は夕方まで妻は友達とウオーキングに出かけて戻りません。 昨日のドジは絶対に繰り返さない様に注意して行動します。
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