温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

沼津からRSE「あさぎり8号」に乗車(2012年2月)

2012年03月10日 | 旅行記
前回・前々回で取り上げた熱海の水口第一および第二共同浴場の帰り道、単に小田急線~熱海を最短で往復するのでは芸が無いと思い、せっかくだから熱海から沼津へ寄って、今月(2012年3月)16日を以てRSEや371系が撤退して沼津~御殿場間の運転も取りやめとなる特急「あさぎり」に乗って帰ろうと企図してみました。


まずは乗車券から。購入区間は小田原から新百合ヶ丘ですが、小田急一本ではなく、まず東海道線を西進して沼津・大岡まわりで御殿場線を経由して松田から小田急へ入るちょっとへそ曲がりなルート。このため小田急の窓口ではなくJRのマルスで発券してもらいました。小田急部分も通算すると100kmを超えるため、2日間有効。小田原~熱海、熱海~沼津、沼津~松田~新百合ヶ丘をぶつ切りで切符を買うより、有効期間2日間の乗車券で途中下車した方が僅かに安く上がる上、券面としても面白いので、このような形で通しの乗車券してもらったわけです。


 
次に「あさぎり」の特急券と指ノミ券。いずれもJR東海の窓口で発券してもらったものですが、ちょっと訳あって、特急券は小田原、指ノミ券は熱海の新幹線乗り換え窓口、という感じで別々になっております。
「あさぎり」はダイヤ改正後も区間が短縮された上で運行が継続されますが、この券面にある沼津も町田もダイヤ改正後の「あさぎり」の停車駅からは消えちゃうんですね。ついでに言えば「8号」もなくなっちゃいます。



さて沼津駅へとやってきました。


 
もうこれらの掲示も過去帳入りするのか…



沼津駅3番線に入線中のRSE「あさぎり8号」。
沼津から「あさぎり」に乗るのは何年ぶりだろう…。



沼津駅3番線ホームに取り付けられている乗車位置案内。
これも取り外されるでしょう。



沼津~御殿場間の「あさぎり」はあまりに乗車率が低いものだから、その対策として同区間内の乗車に限り安価な自由席利用が可能となっており、各列車とも6号車がその自由席として開放されていまして、この日も6号車のドア前では、鞄を首からぶら下げた駅員さんが自由席特急券を立ち売りしていました。



その券がこちら。日付を記入する代わりにスタンパーを捺しています。鉄道関係の券の蒐集家には有名な存在。



RESの車体に貼れた引退記念のエンブレム。小田急は自社HP上に引退記念の特別サイトを開設するなど、HiSE・RSE・5000形の3形式同時引退に対して、えらく力を入れてアピールしていますね。



引退まで1カ月を切っているというのに、この日も沼津からの乗客は少ない…。やっぱり需要が限られているんですね。東京方面から沼津や中・西伊豆へのお出かけは車を使うのが一般的ですし、特にこの「あさぎり」は沼津から先の乗り換えの不便さ、所要時間の問題、そしてJRと小田急という2社に跨るために発生する料金の割高感などが敬遠材料となったのでしょう。私も「あさぎり」を敬遠してきた人間の一人であります。


 
車内で食べた沼津の駅弁。風呂に入った後で胃袋を満たし、そしてビールも飲んだら、誰だって眠くなりますでしょ。お弁当は沼津出発と同時に食べ始めたのですが、裾野を出た辺りで食べ終わり、いつの間にか夢の国へと誘われていました。御殿場や本厚木でお客さんの乗降のために目を覚ましましたが、裾野以降はほぼ全区間に亘って爆睡し、名残惜しく車窓を眺めるようなこともなく、気づけば町田到着。乗り過ごしそうになり、慌てて降車するはめになってしまいました。弁当を食って寝ただけという味気ない乗車が、わたしにとっての沼津発「あさぎり」ラストランとなりました。


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