温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

西武拝島線の臨時特急に乗車

2011年12月14日 | 旅行記
※今回は鉄道記事のみです。温泉は登場しませんのであしからず。



昨日、西武鉄道の「レッドアロークラシック」運行記念として、2011年12月12日~18日まで1週間限定で運転される西武拝島線の臨時特急に乗車してきました。
私は普段ほとんど、鉄道ファンを対象にしたイベントや記念列車には足を運ばないのですが、渋くて泥臭いながらも燻し銀のような存在感を放ってきたかつての西武鉄道が子供のころから好きだったためか、あるいは拝島線に特急が走るだなんて開業以来初めてであり今後はいつ見られるかわかったもんじゃないという焦燥もあったのか、自分でもよくわからない力が働いて強く惹かれてしまい、気づけば西武新宿の駅で前売りの特急券を手にしていました。

なお「レッドアロークラシック」をご存じない方は、お手数ですがググってみてください。熱き鉄っちゃんたちによる紹介がズラっと検索されますので、そちらをご覧になった方が、私が能書き垂れるよりよほど詳しく知ることができるかと思います。



特急券は西武新宿と高田馬場の窓口限定発売で、専用の申込用紙が用意されました。購入したのは11月の下旬。今回の拝島行臨時特急の座席管理はオンラインで行われないらしく、端末では発券しません。窓口を限定して数量限定にしちゃえば、手売りでも問題なく座席指定を管理できますね。



その特急券は車内補充券が用いられました。券面に「おくちちぶ」という往年の列車名が残っている補充券ですので、以前使用していいた余剰分を活用しているのでしょうか(まさか今回のためにわざわざ刷ったわけじゃないでしょう)。クラシックにちなんで、こんなアナログな発券をしてくれるあたりが憎い心意気です。


 
さて当日。西武新宿の発車案内にはちゃんと拝島行特急が表示されています。

 
さて実乗の列車は西武新宿駅の1番線へ入線。いつもなら各停が発着するホームですから、この入線もちょっと意外です。ホームでは当日売りの特急券も販売しており、実際に買い求める乗客も結構見受けられました。
「レッドアロークラシック」はうまい具合に先代のレッドアローのボディカラーを再現しており感心します。あっぱれです。先代も現行もレッドアローは窓の広さが特徴の一つなわけですが、窓周りをクリーム色にすることによりその大きさがより強調されますね。

 
列車は西武新宿をほぼ定刻通りに出発(定刻19:42)。私が乗った5号車は9割近い乗車率で、客層は鉄ちゃん半分に通勤客半分といったところ。他の号車はよくわかりませんが、全体としては6~7割でしょうか。補充券目当てで特急券を購入し、実際には乗らない輩も多くいたようです。

臨時なのでてっきりスジが寝ているのかと思いきや、鷺の宮や上石神井などで各停を退避させたりするなど、意外にもなかなかの韋駄天ぶりで、新宿線内は気持ち良くかっ飛ばしてくれました。また、本川越発着の「小江戸」なら何度も利用していますが、特急車両で小平から拝島線へ転線する機会ははじめてですから、その瞬間は興奮しました。
途中停車駅は田無・小平・玉川上水。各駅とも少しずつ乗客が下車していきましたが、その多くは沿線の通勤客と思しき方々でした。興味半分実用半分でお試し利用したのかもしれません。また各駅のホームでは半期に一度はカツアゲに遭っちゃいそうな坊ちゃん達が、俺が輝ける時は今しかないんだと言わんばかりに、熱心にカメラを構えて列車の雄姿を撮影していました。



 
座席テーブルには昭和40年代の西武の主要駅を撮影した写真やレッドアローに関する資料がプリントされたシールが貼りつけられています。レッドアローはシートピッチが広くて快適なのですが、それが祟って、シールに印刷された文字がいまいち判読できず、ちょっと残念。もっとも、私の視力が衰えたのも大きいのですが。


 
拝島20:32到着。到着後は撮影大会が繰り広げられ、みなさん血相を変えてお好みの場所を確保するのに必死。恐ろしい形相で殺伐としてるんですね(私は面倒なのでさっさと帰ってしまいました)。


拝島線への特急運行は以前から、地元を中心にして要望されていたようですが、今回の記念運行は同時にこうした要望に対して動き出すための試験運行でもあったように思われます。帰宅ラッシュ時に田無・小平へ停車させて支線へとそれてゆくあたりは、小田急の唐木田行「ホームウェイ」に近い性格の通勤ライナー的な列車であるように思われます。決して需要は少なくないと思いますが、果たして将来的に定期運行が実施されるのでしょうか。

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