おねえちゃんの独り言

「おねえちゃんの独り言」のブログ版
(・・・って、そのまんまだけど)

転居届はいずこへ???

2018-08-08 23:35:21 | Weblog
 我ながらしつこいと思うし、別に南カリフォルニアに限ったことではなく、北半球各地で前代未聞の暑さに見舞われているらしいことは報道から承知しているのだが、それにしても暑い。おまけにカリフォルニア名物(?)山火事があちこちでどんどん広まって、比較的近くでも燃えているらしく、空は雲だか煙だか分からないどんよりした霞に覆われ、太陽の光は真っ昼間から夕焼けのように赤い。まあ、太陽の光が赤くなったり灰が降ってきたりということはこれまでにもたびたびあった。ロサンゼルス郡は三方を山、残る一方を海に囲まれているから、大気が澱むのである(だから、今は随分とマシになったが、20年ほど前までは大気汚染がひどかった)。テレビのニュースでは「FIRENADO(火の竜巻)」なる、天まで届くような巨大な火柱が映し出されたりして、すごいことになってます。

 それはさておき、今回は昨今の日本の「サービス」のお話である。前回、日本の家電類はまだまだアメリカよりずっと良い、という話を書いた。なんとなく、21世紀に作られた製品より昭和に作られた製品のほうが壊れず丈夫で長持ちという気がしないでもないが、それにしても「世界標準」よりは随分と高いレベルを維持していると思う。
 それに引き替えサービスに関しては、四半世紀前と比べて随分と質が低下、かなり「世界標準」化してしまっている。

 去年つらつらと書いたように、私の実家はついになくなってしまった。なので、実家宛に届いた郵便物は、郵便局の転送サービスを利用して私設私書箱で受け取ることにしている。しかし、実家を引き払った直後はそこそこ届いて(転送されてきて)いた郵便物も、ダイレクトメールの発送元などにマメに連絡して止めてもらったりしていたので、最近では滅多に届かなくなってきた。母宛の私信など、年賀状を除くと今年に入って1通だけである。
 それでもまあ45年も使っていた住所だ。10年ほど前だったか、20年も連絡を取っていなかった学生時代の友人から唐突に年賀状が届いたこともあった。今後も何が届くか分からないので、私設私書箱はこれからも当分は利用するつもりだ。ところが、郵便物の転送サービスは1年ごとに届けを出し直さなければならない。
 うまい具合に(?)去年依頼した転送期限が切れる6月下旬、私は日本にいた。転送届の用紙は、去年余分にもらっておいたものがある。「我ながら準備万端」などとほくそ笑みながらあらかじめ記入した転送届を日本に行く際に持っていき、そして提出した。それも、ポストに投函ではなく、郵便局の窓口で職員にしっかと手渡しした。当たり前だが、それであと1年は問題なく転送が続くものと、安心しきっていた。
 すでにアメリカに戻ってきた7月上旬、私設私書箱の管理人から「転送期限が切れたままになっています」というようなメールが届いた。「いや、だって、日本で転送届、出したし・・・それも窓口で・・・」と思いながらも、ふと不安になり、郵便局のウェブサイトで「転居届受付番号」を入力して「受付状況確認」をしてみたら、ナント! そんな番号、受け付けてねーよ!と表示されやがった・・・
 はいぃ~~~???
 いろいろと文句も言いたいところだが、何より自分に腹が立つ。どうして日本にいる間に「受付状況確認」をしなかったのか?! もっと言えば、せっかく更新時期に日本にいたのに、「e転送」なるインターネットを使った転送依頼システムをどうして利用してみなかったのか?!(手続きの途中で携帯から電話をかける必要があるようで、アメリカからは利用できない) こちらなら、届けを出せば絶対に確認メールなどが届くだろうし、「受付状況確認」のためのリンク先もそのメールに書かれているだろうから、届けを出した後で絶対に何度か「受付状況確認」していたはずだ。本当に我ながら、どうしてこう詰めが甘いのか! 間抜けなのか! 準備万端などと思っていた自分が恨めしい。
 いずれにしても、今さらもうどうしようもない。最近得意技の(?)、「後の祭り」である。私設私書箱の管理人に相談したところ、いったん転送期限が切れてしまった後でも、再び転送届を出せば転送を再開してくれることが判明して一安心。あわてて再び転送届を(ポスト投函代行で)提出し、今度はマメに「受付状況確認」して受理されたこと、転送が開始されたことを確認。そして転送再開後、最初の郵便物が私書箱に届いたというメールを今日受け取り、ようやくほっと一安心したところである。
 それにしても、窓口でしっかと職員に渡した転送届は、どうなっちゃったんでしょうねぇ・・・? どこへ行っちゃったんでしょうねぇ・・・? なんだか郵便局員を責める気にあまりならない。何しろ、民営化、分社化されて、よそ者経営者に滅茶苦茶にされた今の郵便局は、ブラック企業だらけの昨今の日本の中でもかなり有数のブラック企業で、非正規のワーキングプア職員が理不尽なパワハラに耐えながら過労死寸前で働かされているところである。
 アメリカ生活長いと、サービスなんてものは期待通りだった時に「おお、すげ~」「ラッキー」と喜ぶもので、「そもそもダメ元」という諦めが染みついてしまう。
 日本もね、私が住んでいた四半世紀前とは全く違う、今や堂々たる「世界標準クリア」な国になってしまったのだから、サービスなんてダメ元、最初から期待しちゃあいけないんだよね~、もう。

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