おねえちゃんの独り言

「おねえちゃんの独り言」のブログ版
(・・・って、そのまんまだけど)

気候変動の年

2010-12-30 23:58:48 | Weblog
 2010年も間もなく終わるが、今年は世界各地で「記録的」な気候ばかりだった気がする。実は数年前からそうなのかもしれないが、今年は特に「日本の夏の暑さ&長さ」や「冷夏だったくせに秋分を過ぎてからLA市内で45度を記録したり、11月に入って37度を記録」といった、身近なところで記録的な天候気候が多発。気候変動と天候の極端化もここまで来たか、という感じだ。
(ちなみに「温暖化」という言葉はどうも不適切な気がするので、私は「気候変動」や「極端化」を使う。例えば「極地温暖化で南極の氷が解ける」などと言うなら分かるが、ただ漠然と「地球温暖化」って一体どこのいつの気温を比べて「温暖化」なんて断定するのか、全然科学的ではない。LAに限って言えば、ここ数年、絶対に「寒冷化」しているし、日本だって夏は極度に暑いかもしれないが今は寒波に襲われている。雨や雪だって、世界各地でいったん降り出すと狂ったように降ったりする。要するにどこも気候が極端になっているんだろう)
 ここ最近のLAというか南カリフォルニアの話をすれば、雨に尽きる。前回も書いたが今年は早くも10月から雨の日が多く、12月15日から1週間も続いた記録的豪雨(山間部では雪)のニュースは、日本でも報道されたほどだった。
 数日前、娘に雪遊びでもさせてやろうと、近くの山に出かけた。LAは山と海に囲まれているので(だから空気の逃げ場がなくて大気汚染が酷い)、LA市内から車で2時間も走ればスキー場に行ける。とりあえず一番近そうなスキー場まで、最短コースで行こうとしたのだが、主要高速道路から少しローカルな自動車道に入った瞬間に通行止め。もちろん数日前まで続いた豪雨の影響だ。仕方なく町中に入って迂回路を探したが、それはもう酷い有様。そこいら中で橋が落ちたり道路や民家が土砂を被っていたりで通行止め。目的地に行くまで、予定より大幅に時間を食ってしまった。いや、各地の被害の様子はテレビニュースで見てはいたが、うちから1時間程度の場所でもこんなに酷いことになっていたとは・・・
 さらに翌日はまた豪雨。天気予報によると、3日おいてまた雨の日が数日間続く。復旧する間もなく降る雨に、被災地の方々は本当に気の毒だし、これじゃ地面が乾く暇がないじゃないか。ってか、この状態、春まで続くわけ?! 日本の梅雨だって2ヶ月も続かないのに、10月から3月まで梅雨状態なんてどこの世界の話だよ?! ここ一応、砂漠気候のハズなんですけど・・・(おまけに寒いし・・・)
 いやいやテレビを見れば、数日前まではアメリカ東海岸の広範囲で豪雪のニュース。今は日本列島に寒波襲来で各地に積雪(豪雪)のニュース。雨ぐらいで文句を言うなんて贅沢かとも思うが、しかし先の東海岸のニュースではそれまで雪など降ったことのない南部にまで雪が降ったとか。この調子だと「観測史上初、ロサンゼルス市内で積雪観測」なんてニュースが出る日もそう遠くないかもしれない。
 っていうか、あれこれぶつくさ文句を言いつつも何でわざわざロサンゼルスに住んでいるのかと言えば、「気候がいいから」というのも大きな理由の一つだ。滅多に雨が降らない(だから映画撮影の予定が狂うこともなく、ハリウッドが映画の都になった)、空気が乾燥しているので夏でもさわやか、冬でもそれほど寒くない。以前、大学の同窓会のロサンゼルス支部の集まりで、気候の話題になったことがあったが、それこそ世界中のいろいろな都市に住んだことがある誰もが口を揃えて「気候は(世界のどこよりも)ロサンゼルスが最高」と語った。それなのに! こんなの、ぜぇったぁ~いにLAじゃない!!!
 かと言って、夏はありえないほど長くて暑く、冬は冬でゲキ寒い東京にももう住めないし、どこもかしこも天候が極端化しちゃって「異常」気象が「普通」になってるし、困ったもんだ。やっぱ、人類のあまりの愚行連発にキレた地球が、意地悪してるのかねぇ・・・

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