脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

しょうむないことでおこるな

2012-10-10 | Weblog
先日ここに時々教えに来てくれる人が訪ねてきてくれた。
営業の出張に来たときに来てくれるのだが、彼には非常にお世話になっている。
その彼がいきなり私のところに来て「実は報告することがあります。」
私は結婚でもするのかと思ったのだが、しかしそうではなくそれは前の大会の結果で、どうやら判定勝ちをおさめたようである。
「えっ勝ったの、君のようなおっさんにまけた奴は相当くやしがっていたやろ」と言うと、いやいや相手はそこそこ強い相手であったようで、この勝利はおっさんボクサーにとって自信になったようである。
彼はそれまではばりばりの運動クラブで活躍していたわけだが、彼はよく本当にここにきて言うことがある。それは目からうろこがおちた、常識を覆されたという言葉である。
まあそれは両方の意味にも受け取れるが、しかし彼が言うには、ここの人間は本当にボクシングを遊びにかえている。普通あんなことしたらおこられるそうだが、それでものびのびとプレッシャーを感じず楽しそうにやっている。そういう意味では非常に楽しく自分もさせてもらっているということである。
正直な話私はここの会員には、ボクシングが趣味として楽しんでいただきたいと思っている。
だから勝ち負けがどうということにこだわらず。その人が満足することで自分も満足でうれしいことで、前に行った試合の帰り、ある人がまけたけれど言ってくれた「いやあめちゃめちゃ楽しかったですよ」という言葉は冥利に尽きた言葉である。
これに対して自分よりも格下の相手に負けたらおこるバカな監督がいる。
どういうことにプライドをもっているのかはわからないが、こういうことはやめたほうがいい。
なぜならこういうバカげた行為は子供に劣等感を植え付けさせるだけで、そういう劣等感が弱い相手をみくだしたりするようになるからだ。
そもそも勝手に相手を格下だと決めつけるのは失礼だ、勉強をほったらかしにして練習をやっているのかどうかはわからないが、しかし相手もそれなりに真面目にやっているのだから、勝手に格下と決めつけて競技するのは失礼だ。よくそれだけしかしない軍団が進学校と試合をする時、こいつらに負けてはならじと本能をむきだしにして、かなりむきになってかかっていくそうだが、こういう行為もいわゆる劣等感からくる行為である。
時々スポーツ学校が進学校や有名な国立大学にまけるという番狂わせがあるのは、こういう劣等感が先走って勇み足になってしまうのだと思っているが、非常にみっともない話だ。
負けたら競技者をおこるなんて言うのは言語道断「お前らほかにやることがないのに、それがまけたら何もない」と言っているようなもので、絶対にしてはならない、こういう教育的配慮の足らないバカは警告すべきである。

私がいたボクシングクラブには3人の韓国系の人間がいた。
全員ファミリーネームがキムであったが、しかし名前が同じでもみんなそれぞれ個性派強い。その中でも私は少々やっかいな奴であったらしいが、よくコーチのジョージとは言い合いになったものである。
あるトーナメントがあったのだが、私はそのトーナメントの参加を見送ったことがある。
参加を見送ったと言うのは聞こえがいいが、実は友達何人かと隣の島に遊びに行く予定がって、その旅行に行きたかったから、トーナメントは見送ることにしたただそれだけである。
しかしジョージはそのことに対して少し不本意であったのか、なぜでないのかと聞いてきた。
私もこの時若かったので、彼の気持ちを理解することもなく、その日は彼とかなり口論になり、結局その日は練習もせずに口論だけで終わったと思う。
で次の日ジョージと会ったのだが、彼はにこにこと近づいてきて「いやあ昨日はおこってわるかった。旅行気をつけて行って来いよ」と言ったのだが、これには驚いた。
えっ昨日はかなりおこっていたのに何でと思って、聞いてみると、どうやら彼は昨日のことを彼の嫁さんに話したところ「若い人はそれぞれうやりたいことがあるのだから、それを尊重して、自分のBOY(選手)たちを絶対におこってはいけないと言われたそうである。
私の経験上ではあるが、向こうの監督やコーチは決してくだらないことではおこらない。(結局トーナメントには出たが)
それに比べてこっちの奴はたかだかくつがそろっていないとか、あいさつの声がちいさいというくだらないことで、目くじらを立てておこるのであるが、本当にくだらない。第一くつの位置なんて人が多ければぐちゃぐちゃになることもあるし、あいさつの声が小さいなんて何を基準にしているのかわからないが、そういう声だけの大きさを求めるから、チワーッスなんていう日本語を無視したあいさつを使うバカがでてくるのだ。
選手を委縮させて従わせるのが指導法だと勘違いしている奴がいるが、昔の軍国主義でもあるまいし、こういう奴は時代錯誤も甚だしいが、意外とこういうバカな指導者が多いのも事実である。

この前取材をことわったNHKの人に「この世界は近年倫理と言うものが求めれれてきていて、欧米諸国はそういうことから非常に停滞してきている。ボクシングは所詮殴り合いだから、その危険性とそして安全性についてある程度医学的な答えをもって説明するアカンタビリティーがある。そういうことを踏まえて、勢いだけでこういうスポーツを進めるようなことをしてはいけない」と言ったが、ボクシングを趣味にして楽しんでほしいという反面、子供や青年に対しては慎重に扱っていることも確かである。



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