脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

孫子の兵法を学べ

2012-05-15 | Weblog
これはビジネスでは有名な話だが、中国と仕事の取引で中国に行くと必ず何日間はまたされるらしい。
時間が急いているのでこちらから連絡を入れても適当にあしらわれ、そしてこちらがしびれを切らした時にさっそくと商談を持ちかけてくるらしいが、これは相手を待たせて商談の時に戦意を喪失させて自分たちの有利なように進めていくと言う常とう手段であるそうだ。
また日本と合同作業を持ちかける時に、なるべく日本企業にお金を出させるためにあることをするのだが、それは日本企業が工場などに視察に来る時に徹底的にトイレをそうじすることで、視察の時にこれを見た日本人はたいてい優良企業とみなし取引をするらしい。
韓国人の間でも日本人にはこうすれば大丈夫だというような戦略があるが、他国の人間はわれわれが思っている以上に日本人のことを研究しているし、それが商売や勝負ごとになればなおさらのことである。

昔韓国人と革製品を売っていたことがある。
そのビジネスで中国人と取引しなくてはいけないことが時々あって、交渉していたのだが、その時私たちが使う常とう手段がある。
ジャッキーチェンの映画でラッシュアワーというのを知っているだろうか?
ある外交官の娘が誘拐されるのだが、その誘拐された時、地元の警察があてにならないので、それを解決するためにジャッキーを香港から呼ばれその事件を解決していく物語だが、そのジャッキーが香港からアメリカに来て、アメリカ人の刑事にあった時、彼はまったく英語が話せないふりをするシーンがある。
それから話せないふりを、しばらくしてジャッキーがいきなり英語を話すのだが、そこで刑事は「お前英語が分かるのか」とどぎもをぬかれるのだが、ジャッキーは「俺は話せないとは言っていない」とここからジャッキーのペースでことが運ばれていく。
このシーンを見たときに私は同じアジア人だということを実感したのだが、実は私たちの常とう手段も彼と同じで、言葉が理解できないふりをして相手の本音を聞き出すことだ。
アジア人の習性としてそういう取引の場でも自分のパートナーと話す時は母国語をつかう(特にひそひそ話は)傾向があるのだが、何かへんなことを言った時に、いきなり英語を話し出すとたいていはぎょっとする。
日本人ならこういうことをすれば失礼だろうと思うが、しかしたかだか革製品のやりとりぐらいでそういうことを言っていては逆にだまされてしまう。言葉はわるいが相手はこちらから見てだますようなことでも相手は戦略と思っているのだから、こちらもそれに対抗しなくてはだめだと思うが、まさに彼らとのビジネスは生き馬の目をぬくような場である。

ついでにボクシングの話になるが、白人の弱点は鼻、まず鼻がでかいと言う人体的な特長と、民族的に彼ら彼女らは嗅覚がうばわれることをいやがるという心理学的な理由がある。
私の考察によると彼らはもともと狩猟民族なので、獲物を嗅覚をつかって得ていた習性があって、嗅覚を奪われると言うことは彼ら彼女らの生存にかかわることだ。だからその大事なにおいをかぎ分ける鼻がつぶされると獲物が取れない、生きていくことができないと言う本能から、鼻をなぐられることを非常にいやがるのだと思う。
私のクラスは白人とあまりあたらないが、しかしそれでも白人と当たった時は、俺は鼻をねらっているぞと言う気持ちを思い切り込めて、相手の鼻めがけて徹底的に攻撃をしかけていくのだが、やってみればわかるが非常にいやがるものである。
こういうことは意外と小さいことに見えるが、しかし戦略としては非常に大事なことで、それはよく相手のことを観察していなければできないことである。
孫子の兵法にも「己を知り、相手を知れば百戦危うべからず」という有名な言葉があるが、実は己を知ると言うこと以上に孫子は相手を知ると言うことを重要視している。
孫子がスパイなどの工作活動も当時用いていたことからもわかるように、相手を知ると言うことは重要なことでスパイはその情報を知るための手段であるが、日本人は孫子のこの言葉を自分を知るということにこだわりすぎる傾向が強うように思えるが、しかしそうではなく相手を知ると言うこともそれ以上に必要だと言うことを考えなければ、この孫子の兵法を正しく理解できないと思っている。

ここにヨーロッパの企業が逆に中国をぎゃふんと言わせた商談がある。
それは案の定彼らが時間引き伸ばし作戦に出た時に、それにあえて応じて逆にヨーロッパ人が商談を夜にもって、夜遅くまで交渉を引き延ばしたのだが、それには作戦があった。
中国人は冷たいものを食べないと言う習慣がある。
夜遅くまで商談がのびれば、当然おなかもすいてくるのだが、そのおなかがすいた時に、彼らはここぞとばかりに出した夜食がサンドウイッチ、彼らは「さあおなかがすいたので食べてくれ」と進めたのだが、しかし当然彼らは手をつけない、食べれないのだ。
もうこの後の展開は予想通りの展開で、戦意喪失した中国人は言われるままに商談を持っていかれたと言う話であるが、やはりこういうことも中国人の習慣を利用した作戦で、それは相手をよく研究していなければできないことだ。

前回思い切り辛辣な意見を述べたが、未だアマチュアは鎖国状態で小さな自分たちだけの世界で構成されているが、これは英語を話すことが必要だと言う意識がなければ解決しないことであると思っている。
私から見れば日本人は同じ仲間であつまる。そして親玉をつくってそいつに服従することが礼儀だと思っているが、しかしそれはちょんまげをしたサルに等しく、こういう集団性を逆に利用して圧力をかけてやればいいのだが、しかし言葉や民族と言うものをよく理解していないのでそういうことができず、小さくかたまっているのが現状である。
日本人はこの民族に対する認識が不足していると思う。
国際大会などで活躍しようと思ったら、まず自分たちは他国の中の一つの民族であって、他にたくさんの民族は存在するんだと言うことを理解しなくてはならないと思う。

私は今後中国の動きが気になる。
世論などでボクシングが衰退してきている欧米にかわって中国などが台頭してきたのだが、この国が幅を利かせてくると言うことは日本にとって多少不利なように思えるのだ。








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