脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

100%ボクシングのクラブにしない

2018-03-20 | Weblog

これは私のまわりにいた奴らの話だ、自分よりも年上のある高校のボクシングの奴が新人王をとった。そのことをそいつは自慢げに語っていたのだが、しかしこいつが有名な暴走族のメンバーで、ボクシングというのは実践的な格闘技なので、乱闘ではかなり活躍したらしい。私はこういう奴らはみんな格闘技をやっているのかと思って、そのそばにいた親玉に○○くんはなんかやってるのかと聞いたら、彼は俺か俺はこれやとおもむろに鉄パイプのようなものを取り出したが、思わず絶句してしまった。今もボクシングはそういう輩が集まりやすいが、昔はボクシングといえばそういう奴がわんさか集まってきたもので、そうであるから私がボクシングに対してあまりいいイメージを持っていないことは確かなことで、競技者だけではなくコーチなんかも結構アホが多い、いろいろな話を聞いているので、こういう格闘技はコミュニティをつくるのにはかなり警戒してる。

どうしても競技者中心にすると、くせがあったり、何かコンプレックスや問題をかかえている人間が集まってくる。この世界はむかし俺はワルだったとか、逆境を経験したなんていうことが賞賛されて、よくわからないが何かに抵抗して生きることがかっこいいと思われがちだ。
しかしハングリーだの逆境だの、そういう漫画みたいな空想を描いて武勇伝を語るような奴は本当のバカだ、何かにさからったり、抵抗することがかっこいいと思うのは間違いで、そういう生き方は暴走族ややくざの世界で十分だ。大事なことは真面目に机にむかって勉強することだが、この真実を伝える人間は少ない。はっきり言って自分がそうでないから言えないのだろう。
自分には欠けがあるのに、自分はすごい逆境にいて一生懸命努力して、たいした偉業でもないのに、それをいかにすごいことをやってのけたかということを必死で語るアホ。アマチュアボクシングなんてたいして勝てなくてもランキングに入れる、冗談ならまだしも、こういうことで競技者を鼓舞させようとする奴は程度がひくい。政治のことや新聞に書いてあることは何一つまともに話せないくせに、自分の武勇伝となったら、紙芝居のように話す。おそらく同じことを何度も何度も繰り返し話しているのだろう、そういう話は雪だるま式に大きくなるので注意、そういう負け惜しみなのかコンプレックスなのかはわからないが、コンプレックスをもった奴が、ここでは自分たちの常識が認められるからと集まってくるのは群れの害になる。そういう奴を入会させてはいけないというのが私の考え方である。

ボクシングクラブと言えど人間が集まってくる共同体だ、特にここは社会人が多いので、ボクシングの常識なんていうのは通用しない。ここでは重要なのは彼彼女が人としてどうかということ、ボクシングや格闘技のよくわからない肩書きを振りかざしてもアホだと相手にされない。そんなことよりも英語が流暢に話せるとか研究者の方が興味を持たれるし、そういうことに一目置かれるクラブである。
悔しさをばねにしていくということは何も間違ったことではない。しかしそれしかできない奴がマンガの世界のように美化して、独特の世界を作り上げ、何かに逆らって生きることがかっこいいみたいなくだらないことをほざくのはアホだ。教育上問題があるので、もう少し自分のレベルをあげてまともなことを言ったらどうであろうかと思う。一般的に考えてスポーツクラブと言うのは社会人が多く集まって来るのだから、まず世の中のコモンセンスありきで、うちのクラブはそういうルールをしっかりと持った人たちが集まってくるので、気持ちよくトレーニングできる。はっきり言って世の中のルールよりもクラブや親玉のルールが先行するような組織はアホだ。パワハラなどもそうだが、スポーツなどの組織でもまず専門家などの協力を得て、どういうことをしたらハラスメントかと言うことをきちんと文章化して監督もアスリートもよく理解して行動する。でも日本の場合はアスリートもそういうレベルで物事を解釈できないから、親玉中心の群れになって親玉の言葉が絶対的になる。うちでは言葉を重視しているのは、少し上のレベルでモラルやハラスメントを理解できるという人たちを意識してのことだが、ここにはドキュメントのようなものは存在しないが、それぐらいのレベルで解釈できる人たちが集まっていると思っている。ここはボクシング100パーセントのクラブにはしない、100パーセントのクラブにしないというのは、ボクシングができるとかできないことが問題にならないということである。ここではみんながけがをせずにそれなりに楽しくストレスを発散してくれたらいい、ここに来たらみんな思いっきり楽しんでほしい。それがこのクラブの存在意義だと思っている。



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