脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

トレーナーと会員には感謝の気持ちしかない

2019-06-30 | Weblog
昨日親しい専門職の人が、「仕事でいやなことがあったんですよと言っていた。どうやらクライエントに理不尽な人間がいるらしく、恐らくわけのわからんことを言って、困らせたり、プライドを傷つけたりするのではないかと思っている。
専門職というのは立場的に難しい、それがサーヴィス業的なものであればなおさらのこと、相手が理不尽な人間であれば、相手が専門家というよりも、自分が客という立場を強く主張し「金をはらっているのだから」という態度ででてくる。

私はボクシングクラブを運営するにあたって理念がある。言い換えてみれば自分には「夢」があるのだ。私は利益を追求するタイプではない。何度も言うようであるが、このクラブを経営したのはサラリーマンや中年、女性がボクシングを通して、この場が彼ら彼女らの癒しの場となるため、そして中年や女性、サラリーマンから、学生、子供までそういう人間が、この場につどいこのボクシングを通して、励まされ元気になって帰って行く、ジムをそういう場にしたい、そう思ったからボクシングクラブを経営したのだ。だから一般の社会人や女性や子供に悪影響になるような暴力的な人間DQNややんちゃですの入会はことわっている。髪をそめた中高生もいくら学校で認められていても入会させない、小学生が髪を染めるなんて言うのは論外である。クラブでルールを乱すようなことをする人間を受け入れていたら、悪貨は良貨を駆逐するかのごとく、そういう目立ちたがり屋で気の荒い人間がクラブに集まってくる。そういう奴らの常識や行動を認めて一緒に共存していくことは一般のまじめに働いている社会人には無理がある。ジムに来てまでもそこまで気をつかう必要がないし、そういう奴らは害になるので入会を拒否している。

私はすごく考え方がはっきりしているし、若い時は仕事の理想ばかりを語るので、それがいささか非現実的に感じるのだろう。よく友人に「現実はちがう、お前はまだ若い、理念だけでは経営できない」と言われてきた。しかしそれから10年以上たってわかったことは、仕事には信念とプライドをもって挑め、ついでに言えば自分が学生時代に勉強してきたことはここでは十分に役に立っている。なんでも大学で興味を持って勉強したことはかならず社会で役に立つそれが勉強であるということだ。
考え方をきちんともっていれば、その考え方をわかってくれ、支えてくれる人間があつまってくれる。今現にこの自分の考えを共有してくれ、人が集まってくれるからこそクラブの雰囲気が保たれ運営されている。本当にそのことには心から感謝しているし、そういう存在があるからこそ自分の無力やたりなささがわかるし、トレーナーや会員の人たちへの感謝の気持ちを持ち続けることができるのだと思っている。女王様の相手をしてくれたり、いろんな立場の人たちに対する会員の気遣いがそうであるが、特にはじめて来られた方や、新しい方にサンドバッグやリングをゆずってくれることは、このクラブならではのことである。
「pros and cons」は英語で「賛否両論」ということであるが、これは決してこのことだけが正しいということではない、世の中にはいろんなタイプがある。しかしこれが自分の仕事のやり方である。私はボクシングクラブをひとつの学級経営のように考えているが、この場においてボクシングを通して「勇気」と「知恵」と「力」を与えられ、お互いが励まされ、成長し、充実してもらいたいと願っている。そのために自分はしっかりとした理念を持ち、その会員ひとりひとりの充実と成長のためいろんなことに配慮し、考えて行かなくてはならないと思っている。


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