脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

금 남  クムナム

2016-09-28 | Weblog

自慢ではないが私はかなりの量の本を読む読むジャンルは哲学とか社会学そして心理学などであるが小説はほとんど読まない。たぶん私が小説を読まないのは小説を理解するセンスがないからだと思っている。本と言うのは理解するにはある程度センスが必要だ。特に何とか学と言うジャンルはそういうセンスがなければでたらめな解釈になる。じゃあセンスってなんだと言うと単純に言えばまずそのセンスを養うためには基礎知識が必要だということだ。欧米の大学はリベラルアーツをしっかりと勉強する。リベラルアーツと言うのは日本で言うところの一般教養、しかしそれらは日本のようにただ単位を取ると言うような過程ではなく、その一般教養を徹底的に勉強して基礎をしっかりと固めてから専門の勉強をする。当たり前だが大学の勉強は中学や高校で勉強するのとはわけが違う、そのため基礎知識と言うのが必要だからだ。理系の人間は基礎ができていないと目的に到達できないのである程度基礎がしっかりしているが、しかし文系は哲学や心理学そして社会学などの一般教養をしっかりと学んでいなくてもそれなりに授業にはついていけるので、卒業しても何が専門なのかよくわからないという人間もざらにいると思う。前に某大学の国際教養学科だかわすれたが、学生が授業について行けない教授の言っていることがわからないと言っていた。何がわからないんだと聞くとただ言っていることが難しいという。しかし話していてわかったことはそれを理解するための基礎がないということ。少しある事柄をわかりやすく説明したつもりだが、ところどころに出てくる用語がわからない参考文献が難しそうだと言う。その学校では最近の傾向に合わせて難しい内容の授業をしているそうだが、しかし学生のレベルと基礎を無視してそんな難しいレクチャーをしても本当に力になっているのかは疑問だ。全体的に学生の質をあげたかったらコミニティカレッジなどをつくったりして、レベラルアーツをもっとしっかりさせる必要はあるだろう。

 금 남(クムナム)は夢の木と言う意味である。これは若い人特に子供に対して使われる言葉で私の好きな言葉のひとつでもある。よくクラブなどで夢を持てという。そして程度のひくいクラブにありきたりなのがサクセスストーリーや成功者の話をすること、そしてひどい奴になるといかに自分は努力して勝利したかということを自慢げに語るがたいていは話を大きくしているだけ。言いたいことはお前らも死に物狂いで努力しろと言うことであるが、しかしこれではあまりにも稚拙で抽象的、ボクサーとか格闘家になるのだったらまだしもこういう稚拙な群れは決して教育的ではない。そういう方向に進むものはまずいないのだから、もっと子供や若い人の将来や成長を考えてその群れは有機的でなければいけないということである。

夢とか自分がよりよく生きていくためには、そういうせまい集団の中で稚拙な人間の話を聞いて刺激をうけることではない。私は夢を実現させたり人間がよりよく生きるためには、まず自分をどういう環境におくかが重要だと思う。うちのクラブはアドラー的だと言ったがコミュニティと言うのはどういう人間によって形成されているかが重要である。すなわちどういう群れにつながるかによって人間はそこから影響や刺激をうける。所謂人間が夢を実現させたりよりよく生きるためには、その群れの質が問われるということだ。それしかできないような人間の負け惜しみや遠吠えから一体何がうまれてくるのだ。うちのクラブではアウトローややんちゃですをお断りしているのは、こういう人間が何人か集まると同じような人間が集まるからで、こういう人間たちが集まる群れには本当の意味での刺激や成長はない、まさに悪貨は良貨を駆逐するからだ。しかしまともな人間が集まる群れは有機的である。お互いがその存在を通して影響をうけ刺激し合う。若い人などは時にははじをかいたりすることもあるけども、そういう中でこそ自分を高める努力する力がうまれ、人間は成長するのではないかと思う。サクセスストーリーや自慢話は人間の見栄を助長させるだけで、決してそれは教育的ではないと思う。よくクラブなどで人間教育なんて言っている人間がいるが、しかしあいさつさせたり、目上の人間に服従することが礼儀や常識だなんて思っているような人間が何を教えるのだろうか。指導者によっては敬語どころかまともに日本語も話せないのもいる。まず自分がある程度正しい日本語を取得してから偉そうに言えと思うのだが、まわりの人間がそれなりのレベルなら自分の日本語が稚拙かどうかと言うことさえもわからない、アウトローややんちゃですが集まるとそういう集団になってしまう。やはりコミュニティに求められるのは質であり、その質は責任者の言葉にかかったいると思う。

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