脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

ショパンノクターンOP9-2

2021-01-16 | Weblog
ジムに入る前は体温をチェックします。37度以上はジムでトレーニングできません。入ったらアルコールで手と指先を消毒してください。アルコールは70%から75%のものを使用しています。 ジムではマスクを着用してトレーニングしてください。尚マスク着用に関してご事情のある方は遠慮なく申し出てください。

私はトレーニングの後には必ずクラシックを聴いていた、特に聴いていたのがショパンのノクターンそしてベートーベンのムーンライトソナタ1stである。クラッシックを聴いたきっかけは友人のジウンが弾いているのを聴いていた時に「あっこの曲なぜか心が落ち着く」と思ったからで、その時彼女が弾いていたのがショパンのノクターンOP9-2、以来心を落ち着けるためにトレーニングがおわると必ず聴いていた。

実際私はこれらの曲を今でいうところのルーティーンにこのことを繰り返し聴いていたのだが、トレーニングの後にクラシックを聴く=心が落ち着くと言う条件ができ、試合の前に聴くとなぜか落ち着くことができ、リラックスして試合に臨めたことは確かなことだ。私の経験上試合前に心が安定していると言うことは試合をする上では非常に大事なことだ。心が安定していたらトレーニングでやっているパンチがうてるし、その通りに動くことができる、そしてインターバルもセコンドの声をしっかりと聞くことができるので次のラウンドはどうすべきかということが見えてくる。私のような才能がない人間はセコンドのアドバイスが重要である、緊張したり、カリカリしていたらセコンドとの波長が合わないし、アドバイスも生きてこない、競技者が落ち着いてセコンドのアドバイス聞いて、最大限に利用できることがそのチームにおける最大の力が出せる状態であると信じている。

おそらくたいていの競技者はこの緊張や不安との戦いだ、正直しょぼい試合で勝ったぐらいの私が言うのもなんだが、私は才能がない、たいした人間ではない、そのレベルの人間だが十分に自分の実力を試合で出せたのはリラックスできて心を安定させることができたからだ。
最初はここに来て箸にも棒にもかからない、闘争本能だけはいっちょ前の3流以下のボクシング競技者であった。けれども意味のあるトレーニングをコツコツと積んで、そして最大のパフォーマンスが発揮できるようにとリラックスするためのトレーニングをすることで、思った以上のパフォーマンスが発揮できた。私はすべての人が試合ではすごく緊張すると思っている。正直言ってそういう人に自信をつけるために練習しろなんて言うのは逆効果だ、練習よりもむしろ休むこと、力をぬくことが大事である。日本人は練習のしすぎでリラックスするのが下手な民族だ、しかし練習ばかりで力をぬくことができないとスランプになったり、今でいうところのイップスになるのだ。クラブでも練習、練習と練習することがスポーツの美徳だと思い込まされてはいないだろうか、みんなが練習しているのに自分だけ休むわけにはいかないと疲れた体をひきずって練習に行く必要はない、日本はクラブによっては下級生に雑用させたり、監督を皇帝のようにあがめて、軍隊のようなきびきびした動作を求めるようなところもあるらしいが、そんな無駄な動力をなぜ使わなくてはならないのか不思議だ。もしそのコミュニティがそのようなことを求めるようであるならば、はっきり言ってその集団はあほすぎる、なぜ未だこういう人権を無視したことがまかりとおるのか不思議でならない。

私の監督はきちんとクルーを決めてその間は思い切りトレーニングして、次は休む、そして体調がすぐれなかったり、しんどそうな人間には休めと言っていたが、私はスポーツにおいては動くことよりも休むことの方が大事だと思っている、そしてこれは特に日本人に言えることだ。
偉そうに言うが監督の仕事は勝負に勝つために練習させることではなく、競技者を管理することだ。練習させるよりも競技者がスポーツがいやになったり、けがをさせたりしないように注意深く管理して、気持ちよく試合に出させてあげるのが大事なことだと私は思っている。リラックスさせることは難しいことだが、スポーツにおいて重要なことだ、パフォーマンスを最大にひきだしたかったら、まずけがをしない、させない、そしてみんながリラックスできる安心した雰囲気をつくることだろう。


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