脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

正義論とうちのクラブ

2018-07-03 | Weblog

基本的に私は年長の人や女性が楽しく生き生きとトレーニングできないクラブはだめだと思っている。ここでは年長者や女性が一般の男性以上に活躍していると思う。少し観点は違うがロールズの「無知のヴェール」と言う考え方がある。私にとって「A Theory of Justice(正義論)」はかなり影響を受けた書物である。 長々と説明していたら時間がかかるのでかいつまんで言うと恣意的な考え方や自分の利益を忘れてほかの人の立場に立って考えないと正義は見えてこない。所謂一番困っている人が有利になることが正義だというロールズの主張であるが、私がよく格闘技では女性はマイノリティだというのは、その観点に立ってクラブを運営しなければ正しく健全なクラブにはならないからだ。女性や年長者が若い人たちに遠慮したり気を使ってトレーニングするようなクラブは決して公平とは言えない。スポーツクラブと言うのはいろいろな立場の人たちが集まっているのだからそれぞれの権利を認めてお互いが平等にトレーニングできることが大事なことで、その平等も正しさを伴わなくては本当に平等とは言えないだろう。しかしその正しさもある程度大人や社会人としてのレベルがなければ理解できない。所謂何々するなというルール、古代の法典レベルで生きてるようなDQNややんちゃですの持っている仲間意識程度ではそのコミュニティを平等に保てることはできない、やはりコミュニティを公平で健全なものにしたければそれなりのレベルが必要だと思っている。例えば公共の場で裸でトレーニングするなと言うのを何々するなと言う稚拙なルールをもって禁止しないといけないコミュニティにたいして、うちのクラブではそういうことを言うまでもなく公共の場で裸でトレーニングするような人はいない。たぶんそういうセンスが私が言うところの年長者や女性へのいたわりを理解できる。ゆえに女性やおっさんたちが堂々と楽しくトレーニングできるのだと思うのだが、そういったことをおのずと理解して公共の場をよくしようと努めるのはその人のレベルやセンスだ。暑いから裸になる。まわりのことなどおかまいなしに汗をまきちらして、しんどくなったら汗だくでどこでも寝転ぶ。カーっと来たら敵意むき出しでなぐりかかっていく。そういうたぐいの人間たちが集まると何々しろとか何々するなと言う子供のようなルールが必要になってくるのだろうが、ここではそんなバカげたルールよりもむしろまずこんなことを言ったりしたら女性がいやがったり、こわがったりするとか、子供の教育上よくないとか常にそういう人たちのことをおぼえてトレーニングできるコミュニティとして運営したいと考えている。  

 


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