脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

江戸の敵を長崎でうつ

2010-10-31 | Weblog
おととい韓国人の友人とSKYPEで話した。SKYPEは便利なもので、おかげさまでSTAFFとはこれで連絡が取れるので、仕事の手間が省けるし、また外国にいる友人たちとも気軽に連絡が取れる。
そう言えばこの韓国人の友人とは私が一度水原に言って以来、直接一度も会っていない。水原とはユネスコの世界文化遺産である華城のあるところで、カルビが有名でソウルに比べればかなり保守的な町である。
その彼とはソウルで会ったのだが、その時久しぶりだと言うことで、彼のおごりで、あるレストランで彼とナチポックンを食べようということになった。
ナチポックンとはあまり日本人には知られていないが、韓国の有名なたこの料理である。
しかしたこのいためものとはいっても、これがはんぱじゃないぐらいからい。私も彼に連れられて「ここのナチポックンはすごく辛いんですよ」と言われたところで食べたのだが、しかしこれが実際辛くて、食べた瞬間それがあまりにも辛かったので、涙が出てムルムル(水、水)と涙を流しながら水を勢いよく飲んでしまった。
その様子を見てその友人は「あはははっ、だから辛いといったじゃないか」と大笑いしていたが、本当にあの辛さは今でも忘れられない辛さである。聞いてみればこの味付けには韓国一辛いと言われている「チョンヤンコチュ」というトウガラシがつかわれているそうで、本当に辛くて汗と涙がとまらなかった。

さて韓国では彼に半ばはめられて、辛い思いをした私であったが、ある時彼が仕事で新大阪に来ることになったので、一緒に食事をすることになった。
そしてどこに行こうということになり、私は日本だからやはりすしだろうということで、「兄弟今日は俺がおごるから、すし屋に行ってすしでも食べようや」ということで、あるすし屋に行くことになった。
しかしここからが私の本領発揮である。店に入ってまずビールとあてを頼んだのだが、そのビールとあてを食べている時に彼にこう切り出した。
「ところで君は「わさび」という辛い食べ物を知っているか?たぶんこれは世界一辛い食べ物で、韓国のトウガラシなど比べ物にならないぐらい辛いのだが、実はこれが少しすしに入っていて、食べたことのない君には辛すぎるので、わさびぬきのを注文したほうがいい」。
しかし実際そう言うと後には引けないのが韓国人だ。そう言うと「そんなことはない辛いものなら俺は平気だ、俺は毎日辛いものを食べているので、そんなものはたいしたことはない、とにかくたくさん食ってやるから食わせて見ろ」というのだ。

そこでじゃあ本当に大丈夫かということで、私はカウンターからわさびをひと盛りもらい、それを彼の前に持ってきて「これがわさびだ辛いぞ」と言うと、いきなりそれをとってそのひとかたまりのわさびを口の中に入れてこともあろうか、それを味わおうとしたのだ。
しかしその瞬間予想通りのことが起こった。そのあまりの辛さに、彼の顔が真っ赤になり、鼻水と涙がとめどなくあふれ、気絶するかのように顔をおさえて、テーブルに前のめり込みになったのだ。
それからしばらくその状態で苦しんでしたが、ようやくおさまって彼がこう言った「なんじゃこれは?」
その言葉はまさに彼にとって衝撃を表す言葉であった。たぶん彼にとってこんな辛さははじめてだ、辛いと言っても今まで食べたことのない辛さの経験であった。
たぶんこのわさびのからさを一言では表現できないだろう。
辛いと言う言葉は英語でHot韓国語ではメウオヨであるが、これらはいずれもわさびの辛さを表現できてはいない。
世の中には辛い料理があるが、たぶんこのわさびが辛さの王様である。



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