日本原子力発電株式会社という会社がある。日本が原子力発電を始めたころに、原発を日本に作らせた元凶の正力松太郎が、電力会社9社に出資させてつくらせた、原子力発電による発電をして電力会社に売電しているを会社である。現在東海と敦賀2基の3基を持っている。
この会社が、原発の事実上の停止で、昨年の上半期の純利益が過去最大の、207億円にもなっている。これまでは、2008年の32億が最高であったことを考えると異常であると言える。
日本原子力発電に昨年上半期に出資している金額は、東京電力が277億円、関西電力が162億円、中部電力が146億円、北陸電力が102億円、東北電力が68億円である。計760億円の金額を、稼働していない会社支払っていることになる。(朝日新聞による)
3基の原発は稼働していないのに、5社は基本料金というか維持費用というものを支払っている。原子力発電会社側は、何もしないでお金が入ってくるのであるから、過去最高の純利益を上げるのも当然である。
そりゃおかしいゼ
日本原子力発電は、2300名ほどの職員を抱えているが、平均給与が637万円である。30歳平均でも433万円と、関連会社の中でもダントツに高額である。
昨年枝野通産大臣は、各電力会社の負担金額を電力の原価評価に加算しても良いと指示している。
つまり、少なくともこの5社の電力料金の上乗せに、稼働もしていない原発の維持のための基本料金が含まれているのである。過去最高に利潤をあげて、高給職員の負担をすることになっているのである。
電力各社は、電力料金の値上げを申請している。結果的には、利用者というか国民が、正力の作った非稼働の原発推進会社のために、負担することになるのである。
そりゃおかしいゼ