春先からずっと続いている、モンゴルの口蹄疫が拡大しているようである。モンゴルは日本のように徹底的な、殺処分によって対応してはいない。日本は、法定伝染病対策として個体の処分に対する保障は、世界に例がないほど手厚い。全頭殺処分されても、補償金で再度牛が買えるほどである。
モンゴルの法的な詳細は知らないが、飼養環境が違うことははっきりしている。狭い国土に集 中的に家畜を飼うスタイルでは、こうした殺処分が必要なのは仕方ないのかもしれない。
モンゴルでは、10月に入って24万頭の口蹄疫の感染が確認されているとのことである。対策はワクチン注射と消毒であるが、どの程度のことがなされているのか疑問は大いにある。中国側の外モンゴル地域でも不安がっている。その中国でも、今年になって新疆ウイグル地区で発生が確認されている。
いくら接触機会が少ない飼養形態といえども、効果に不安があるワクチンや気休めに近い消毒での対応は、十分な対策と評価できるものでない。自然終息を待つのが対策であるように思われる。結局は、抗体を持った牛たちがウイルスを持ったままで過ごすことになることになる。
相撲などを通じて近年交流が盛んである。人的に口蹄疫ウイルスが侵入することも、十分パンが得られる。こうした防疫に関しては、国家の枠を外して対応するべきである。原発や原潜の核兵器の処分対策などを見るにつけ、どうも不安が残る中国と周辺諸国の対策である。