本ブログの11月12日に、中国が狂犬病に悩まされていることを書いたら、なんと35年ぶりの日本国内の狂犬病発生が、2件も相次いだ。いずれもが、海外で犬に噛まれたことがはっきりしているらしい。
狂犬病は人獣共通感染症である。中国では04年には2,651名の死亡 が確認されている。今年もすでに2,500名を越えたらしい。公式の数字 がこれであるから、多分3,000名は越えているものと思われる。中国では、一家に一頭の犬しか認めない方針である。なんだか一人っ子政策のようであるが、登録を同時に義務付けるようにしている。
日本は狂犬病の清浄国であるが、ユーラシア大陸とりわけヨーロッパは常在地帯といっていいと思われる。日本には、ソビエト連邦の崩壊以後、ロシア船が海産物をどっさり運んでくる。
どうも、ロシア人は航海の安全祈願の意味で犬を船に乗せている。これらの犬が、漁師とともに根室や稚内や小樽にポンとやってくる。
日本の犬の登録を義務付けている。同時に狂犬病ワクチンの接種も義務付けている。現在600万頭ほどの畜犬が登録されているが、野良犬も含め未登録の犬がこの3倍ほどいるものと推察される。
犬の登録は、一生に一度であるが、狂犬病ワクチン接種は毎年である。ワクチンのタイプの検討の余地は残されてはいるが、致死率100%の狂犬病予防のために是非ともワクチン接種はやっていただきたいものである。