九州の指定暴力団工藤会のトップに死刑判決が出された。手を下したわけではないが、強力な上下関係が工藤会にはあり、責任者として死刑に値するというのである。死刑は認めたくはないが、状況証拠だけで悪事に下した立派な判決といえる。
工藤会と言えば、1999年の下関市長選挙で、安倍晋三が推薦する候補の対立候補に安倍は選挙妨害を依頼した。妨害が成功したかは不明であるが、選挙は勝った。すると安倍晋三は報酬を大幅に減額して支払ったのである。
工藤会の小山佐市氏は怒って安倍の自宅や選挙事務所など、5度も火炎瓶を投げ込んだのである。小山氏はすでに刑期を終えているが、このことについて安倍は黙したままである。
工藤会のトップに状況証拠だけで有罪にできるなら、判事にそれほどの正義感があるならば、安倍晋三など10数回有罪にできるはずである。
確たる証拠があっても、検察はグダグダ言って立件もしない。
暴力団のトップなら検挙できて死刑の判決まで出すが、政権与党のトップなら暴力団に報酬すら払わないし、検挙もされない男を野に放つ。