そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

悲しみに耐える力をください

2007-12-28 | 戦争

クルドを追って攻め入り戦死した最愛の息子の血塗られた遺品を前に

トルコの母が涙を拭うことなく手を合わせ言う

「神様、私に悲しみに耐える力を授けてください」・・・と

国のために死んだ息子を誇りに思うと

嗚咽を抑え、真紅の国旗に口づけし

母は健気に語る

イスラエルの銃弾に散った息子の死んだ場所を

オリーブの樹の下に見つけ跪き号泣する喪服の母

その母は

息子は祖国のために戦ったと、真っ赤に腫れた目頭を上げ

「息子の死を誇りに思う。悲しいけれど私たちは屈しない」

と胸を張る

夫を戦場に送り出す若き妻は

幼子の手を引き、乳飲み子を抱え

作り笑顔で何度も夫の頬に口づけし

送り出す

戦はいつも、女に悲しみを積み重ね

繰り返される


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