そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

もんじゅの香りがし始めた”リニアー新幹線”、中止以外に良作はない

2020-12-29 | 地方自治

リニアー新幹線の論理が単なる机上論であることが次第にバレてき始めている。その構図は原子力発電の構図とそっくり、もっと言うならば太平洋戦争の構造をそのまま受け継いでいるといって良い。太平洋戦争では、敗北すると大和魂が足らなかったとか、生きて虜囚の辱めを受けるなとか、散華の素晴らしさを称えたりと個人の精神論の分野に敗北の原因を求めさせた。官僚の無謬主義がその裏にある。
流石に戦後はそういうわけにもいかないと見えて、嘘がバレたり計画が行き詰ると隠す、廃棄する、改ざんするという手段に出てきた。その典型が安倍晋三である。
然しその根深さから言うと、”もんじゅ”の右に出るものはないだろう。すでに3兆円使ったが、事故を繰り返し全く先が見えない。プルサーマル計画に騙され、草野仁のように称え続けたが、東日本大震災による福島原発の後誰もが黙した。所詮机上論の域を出なかったのが、プルサーマル計画である。科学的に計画は正しい。間違いは現場ににあるとばかり計画の非、机上論は今でも排除されたままである。
これとそっくりなのが、、リニアー新幹線である。5.5兆円投入し2037年完成で、時速500キロ超で東京名古屋間を40分で結ぶ計画である。86%がトンネルで荷物は載せない、運転手なしの1000名定員、超電導はヘリュウムで冷やされマイナス269度で行われる。

欠点だらけの、リニアー新幹線はざっと次に様なものである。〇繋がらない。新幹線のようにネットワークの展開ができない。 〇採算が取れない。高コストに利便性がなく、少子化で利用者が伸びるない。(不思議なことに採算性がないことはJR東海も認めている) 〇新幹線の3.5倍の電力が必要である。ほぼ原発1基分となる。(一車両で) 〇運転手はいないが、人間しか乗車できない。 〇電磁波の(0.3~0.4マイクロステラ)安全性が確認されていない。 〇膨大なトンネルの残土の持って行き場がない。
決定的なのが、活断層の塊のような南アルプスのトンネル工事が、ほぼ不可能であることである。現在でも湧水は圧倒的で、清流に依存する山間部の集落の生活を破壊し始めている。僅か200人ほどの集落に、巨大なダンプカーなどが毎日数百台走る姿は尋常でない。
日本最大の活断層のフォッサマグナの山塊に穴をあけると、トンネルの掘削でさえ大変であるが、必ず事故は起きる。24キロのトンネルに逃げ場もなく、1000名の乗客は歩いて逃げなければならない。
環境への弊害が工事だけで訴訟が何件も起きている。静岡県知事を騙しの技法で怒らせたことで、工事の再開もままならない。詳細はリニア新幹線住民ネットワークを参照し、できればサポーターになった戴きたい。完成すればこれに走行による弊害が加わること間違いない。国鉄の分割民営化で膨大な黒字のをもつ、JR東海は金の捨て場に困った事業と思える、愚策である。



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