そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

自ら新たなホロコーストに踏み切るのかイスラエルは

2023-10-17 | 中東

大和人(シャモ)が蝦夷地を北海道と改名しこの地を日本に併合したのはのは、明治維新直後である。そのアイヌが放棄して、ここは我々のアイヌモシリ(神の地)だ、大和人は出て行けと銃を持って放棄したらどうだろう。多くの人はそんな非現実的な事怒らないと思うだろう。
現実に太平洋戦争終結直後に、連合軍(GHQ)から、アイヌ共和国の建国の打診があったことは、道外にはあまり知られていない。アイヌの人たちは穏健で、今の自分たち統治の力量がないと判断し断った。
同様のことをユダヤ人が神が我々に与えた約束の地だと、イスラエルの地に二千年前の時空を越えて建国したのである。
イギリスがユダヤ人に建国の夢を与えるまでは、現在のイスラエルではユダヤ人もアラブ人もお互いの宗教や習慣を支え合う日常を送っていた。
イラクでも、シーア派とスンニー派は何の諍いもなく暮らしていた。同じモスクでともに礼拝をおこなっていたし、婚姻関係すら通常であった。キリスト教のカソリックとプロテスタントより親密な関係であった。
これら、平穏な社会を壊したのが、イギリスでありフランスでありアメリカである。彼らは革命前のロシアと組んで、ユダヤには建国を補償し、アラブにも同地域を補償し、自らの石油権益の延命を図ったのである。サイクス・ピコ協定は3枚舌と言われている。英国の3枚の舌は後世に混乱と戦果を残すことになった。
戦争に協力すればアラブ人の独立を認めると約束したフセイン・マクマホン協定を信じたアラブはオスマン帝国と戦った。
ユダヤ資本家の金を引き出すため、パレスチナでのユダヤ人国家建設への支持を表明したバルフォア宣言によって、ユダヤ人が続々と移住しパレスチナ人との対立が深まった。
第2次世界大戦が終わると3枚舌の張本人のイギリスは、パレスチナ問題を国連に丸投げした。国連はイスラエルを国家と認め、少数派のユダヤ人に約6割、アラブ人に約4割の土地を当てた、エルサレムを国際管理とした。
建国したイスラエルと、これを認めないアラブの間で中東戦争が4回も起き、4回目を除きイスラエルの圧勝である。戦の度にイスラエルは領土を拡大していった。エルサレム西側を領有し、後に東側も実効支配。土地を追われた多くのパレスチナ人は難民となり、紛争は今もなお絶えることがない。
最近になっても歴史的経過を知らないトランプが、エルサレムはイスラエルの首都と認定しり、国連でシリアに帰属が確認されているゴラン高原をイスラエルの地と認めたりと混乱は絶えまない。トランプは国内の支持層へのパフォーマンスであるが、アメリカは形を変えてもイスラエルの大きなバックボーンになり続けることになる。
今日国連安保理は、ロシアの即時停戦案を否決した。ハマスへの非難が記載されていないというのである。ガザへの地上侵攻はバイデンが訪問する、18日以降になる見通しである。数万人の武器を持たない人々が犠牲になる。
バイデンがイスラエル訪問する一方、プーチンは一帯一路10年目の式典で訪中し、中露の関係を深めている。
ハマスはSNSで同情を得やすい、若い女性の人質を流している。ハマス側は利用すつもりのようであるが、多分イスラエルは応じないだろう。
イスラエルの地上侵攻が始まることを考えたくもないが、ホロコーストになることは間違いない。
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