北朝鮮が巡航ミサイルを発射した。なんでも1500キロ先の目標に命中したとのことである。日本のメディアは大騒ぎである。日本を狙っているのだ。現在の防衛システムでは間に合わないとか、連続発射されると止め湯尾がないとか言いたい放題である。自民党総裁選は高市が有利になったともいわれている。
そもそも、まず狙うなら南朝鮮であるはずだし、的中の精度だって北朝鮮の自己申告である。
北朝鮮でも中国でも、安倍晋三が政権の座に就いてから、辺野古はまだしも西南諸島にミサイル基地をドンドン建てて、彼らが軍事増大の理由にしないわけがない。
日本のミサイル基地の建設や戦闘機の大量購入などやって、この8年で防衛予算を一気に増やし実質倍増させておきながら、日本の軍事増強は危険ではない。危険なのは相手の国の武器だというのは、いかにも身勝手である。
北朝鮮は韓国の韓米合同演習をターゲットにした反応である。南シナ海では、アメリカにイギリスにフランスまで駆けつけてきて海上の合同作戦をやっている。中国の南シナ海への進出への警告ということであるが、かえって反発を招くだろう。アメリカは南沙諸島への基地建設をかなり進んだところで発表している。これを待っていたように、ミサイル基地を次々と建設し、鹿児島長崎から石垣島まで、艦艇と併せて大きな弧を描いて要塞のようである。
例え軍事増強したところで、相手国も安倍晋三とと同じ思想を持って、日本が危険であるとの対策をうつに決まっている。
こうして際限ない軍事拡大が始まる。愛国心を鼓舞し、軍事拡大の理由を隣国などに探すことが際限なく続くが、相手国も同じ論理であることを考えようともしない。指導者の愚かさが先行し、大衆がこれに迎合する。