そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

新元号の後は新札の猫騙しで支持率アップを狙うが、またもや朝鮮侵略の象徴を使う

2019-04-09 | 朝鮮半島

安倍晋三は新元号の発表を政治的なショーとして存分に利用した。おかげで一旦は10%もの支持率を上げることになった。まるで元号詐欺であると皮肉ったが、塚田国交副大臣が本音を語った忖度発言で元に戻った感がある。
それではと思ったわけではなく、当初から計画されていたであろうが、もう一つのショーが5年先になる新札発行である。一万円札と5000円札と千円札を新しくするというのである。キャッシュレス時代への逆行であるが、所詮ショーにはそんなこと関係ない。
その一万円札に刷られる人物が、日本資本主義の基礎を作ったと説明されているのが、渋沢栄一である。
ところがこの渋沢栄一は、朝鮮併合の経済部門を担った人物でもある。渋沢は1901年に京城(現ソウル)と釜山を結ぶ京釜鉄道を創設した。その後日本は、1904年に第一次日韓条約、1905年に第二次日韓条約を締結し、朝鮮半島を併合し日本の植民地とさせた。そして、1905年に京釜鉄道は完成したのである。
その一方で渋沢栄一は自ら興した第一銀行の支店を京城に開設し、朝鮮中央銀行とさせた。朝鮮では第一銀行券は日本通貨同等に使えるようになったが、それが上記の券である。銀行券であるが実質的なお札である。渋沢栄一は二度目の札の顔となるのである。
現在の一万円札の顔は伊藤博文である。日本では初代首相の印象が強いが、伊藤博文は1905年初代韓国総督府統監に就任している。朝鮮統治の象徴的存在でもある。伊藤は1909年に満州のハルビン駅で、大韓帝国の民族運動家・安重根によって射殺された。安重根は今でも南北朝鮮の英雄でもある。
今回また同じように、渋沢栄一を一万円札の顔にする無神経さは、南北朝鮮の人達への感情の配慮を欠くものといえる。
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