幕内の結果（四日目）

●　摩羅の川（３－１） 

　名古屋場所４日目、不調ながらも初日から連勝していた横綱に、ついに土。目覚めた時には小太郎にも僅かに反応が見られていた。「小太郎がこの体勢なら、長期戦に持ち込むことで勝機が見えてくる可能性もある」という状態だったが、不運にも本日は日帰りの仙台出張が予定されていたため７時前には出発しなければならず、布団の中で粘る時間もないまま黒星が確定。インタビューでは「明日から精進し直します」とだけ答えると、手早く朝飯を済ませ、慌てたように家を出ていった。

 

○　汚痔（４－０）

　久し振りに夕方から友人と外食、呑み、そして締めのラーメンまで食し、帰るなり床で就寝という若々しい土俵入り姿に館内騒然。自らを追い込むとしか思えない、「徹底的に受けて立つ相撲」が取れるのも横綱を目指すがゆえか。夜半に身体が痛くて目が覚め、落ち着いてベッドへ移動。相手に存分に相撲を取らせ、「もういいだろう」とここからじっくり反撃開始。程よい酒の力で元気な立合いを見せ、今朝も快勝、まさに横綱相撲。

 

○　玉椿（２－２）

　「きのうは理事長に呼び出しをくらったろ。手土産くらい持ってったほうが、怒られ方が軽くなるとおもってよ。近所の和菓子屋にいったんだよ。そしたらさ、いやあ、ファンの声援ってのはうれしいもんだねえ。店のばあさんに水まんじゅうを２個もおまけしてもらっちまってよ。地元のファンが心配してくれてるんだから、がんばらないといかんよな」と笑顔。けさは和菓子屋のおばあさんの応援に応えて、すっきりとした勃起を披露。「やっぱり夏は水まんじゅうだねえ。ひんやりしてて涼しくなるよ」と満足げ。

 

○　蒼狼（２－２）

　さいきんではめったに見られないような豪快な勃起を披露した蒼狼だが、あいかわらず仏頂面のまんま。記者のインタビューにも「だから、たまたまだって言っているでしょう。私は勝つつもりはないですから」と強い口調で吐き捨てると、すたすたと支度部屋にもどってしまった。どうやら場所前のインタビューで「ほんとに勝つつもりはあるのか？」と責められたのを、いまだに根に持っているらしい。質問をしたインタビューアーは「たしかにあれは無神経な質問だったかもなあ……」と反省しきり。

 

○　家満（４－０）

　「普段平日にはにんにくを食べないのだが、うっかり食べてしまった」と衝撃の告白をする家満。にんにくはまらずもう力士の常套手段、場所中意識的に摂取し土俵に向かう力士も多い中、今までの家満は、平日はあえてにんにくを封じるというハンデを己に課し、８４連勝を成し遂げていたのだ。そんな家満がにんにく摂取となれば、負けるはずがない。「まらの元気は通常よりも良かったように思える」と豪快すぎる勃起に、きょうの目覚めも満足げ。