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名古屋場所の見どころ

2013-07-06 10:00:00 | 協会からのおしらせ

 1年で最も過酷な場所・7月名古屋場所がいよいよ始まる。
 夏の暑さ真っただ中で行われる本場所は、力士としての強さ・弱さがひときわ引き立つ過酷な場所だ。大関・玉椿が14連敗を喫したのもこの名古屋場所。厳しい気候は力士たちに容赦なく襲いかかる。そういった過酷な状況下で勝ち進んでこそ、本当に強い力士との評価も得ることができる。

 東西に並び立つ横綱、汚痔と摩羅の川はともにこの名古屋で全勝優勝の経験があり、大関または横綱昇進を決めている。夏の暑さの中でも力を発揮できることこそが看板力士の条件と言えよう。昨年の覇者は汚痔、おととしは摩羅の川となっている。

 そんな中、今場所の目玉は綱獲りとなる大関・家満。本土俵での実力は誰もが認めるところであったが、唯一指摘されていた難点が決定戦の弱さ。だが先場所は両横綱を向こうに回し堂々の相撲を披露、ペンギンクラブを起爆剤に大爆発を見せ栄冠を獲得。以前の優勝が単独首位逃げ切りだっただけに、両横綱を破っての優勝の意義は大きく、決定戦に弱いという印象も見事に払拭。実際、過去3回出場した決定戦でも回を追うごとに内容面で成長を見せており、先場所の決定戦勝利はその成長曲線からして偶然ではなく必然であったと高い評価を集めている。だが既に東西に横綱がそろっている状況、3人目の横綱昇進を認めさせるとなると、条件はより厳しくなるだろう。審判部によると「明言はできないが原則連続優勝、あとは内容次第」とのこと。史上初の連覇を求められるとなると厳しくはあるが、この7月に重圧の中連覇を成し遂げたとあらば昇進に反対する声は出るまい。

 立ちはだかるのは先場所の決定戦リベンジに燃える両横綱。横綱ともなると勝つことだけでなく、相撲ぶりも重視される。実際、摩羅の川の嫁・釣りネタ、汚痔のソファーガブリ寄りと、横綱は完成された型を持っている。これに家満が割って入るには、自身の卵相撲に磨きをかけ、どこまで印象づけられるかがカギとなるだろう。体格・身体能力的には両すでに横綱をしのいでいるだけに、あとは相撲内容、これに尽くされよう。

 綱獲りの家満以外には、やはり汚痔に注目したい。新横綱の場所に黒星を喫して以来、横綱2場所目からは負け知らずで60連勝中、横綱としての務めを完璧に果たしている。下位力士から連勝を重ねての記録は大相撲で双葉山69、まらずもうで家満84が記録されているが、責任の伴う横綱としての連勝は大相撲の白鵬・63が史上最高。この記録に3日目で並ぶことになる。そんな充実期にある横綱の唯一の難点は、多忙のため決定戦が不利なこと。今年に入って3場所連続で決定戦敗退、星取表はいまだきれいに真っ白であるにもかかわらず、優勝からは遠ざかっている。本土俵では抜群の安定感を誇るも、決定戦に持ち込まれると苦しい横綱だが、この7月は過酷な場所だけあって興味深いデータが一つ。年6場所のうち、この名古屋場所だけは、過去、決定戦が開催されたことがないのである。15日の闘いの中で実力者でも土がつく展開が増え、千秋楽には全勝が1人に絞られている、そんな展開が続いている。「全身全霊を投じて若手の成長の為に壁として立ちはだかる」と宣言してくれた汚痔、過酷な展開は逆境の中で輝くこの人にとって、追い風となるかもしれない。このところ決定戦が恒例化しつつあるが、今場所は荒れる展開が見られるか。乱戦となれば汚痔の経験が生きてきそうだ。

 平幕では人気力士・池男王子が自己最高位の3枚目、いよいよ三役を伺える位置に躍進。「先日1日7回セックスしました」と順調な仕上がりを見せ、「毎日寝る前に射精をした上で、それでも勝負に勝つ!という自分への試練を課したいと思います!」と自ら高いハードルを設定。三賞の常連にもなりつつあり、今場所も魅せる相撲に期待が集まる。

 汚痔・摩羅の川の両横綱に家満が挑む綱獲りに、池男王子の三役挑戦。さらには玉椿も地味に綱獲り継続と見どころの多い名古屋場所。暑さに負けず、まらに熱を込める男たちの暑苦しい戦いが、いよいよあす開幕。

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平成25年名古屋場所番付表

2013-07-06 09:00:00 | 番付表

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