京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

わきさんがいてくれるから!

2016-03-21 13:36:10 | 女将の日常
入学式や卒業式のころ、よくこんな言葉をかけてもらいます。

「わき(脇)さんが近くにいるから!」と言って
着物を着る気になってくれる友人やお客様です。

子供が小学生のころ、
友人が、卒業式や入学式などに、着物を着ようかどうしようか・・・と迷っているとき
「私が着せるから」というと、
「じゃあ、そうしようかな」とよく言ってくれました。

友人のAさんもその一人。
仕事がら、毎年、この時期に袴を着ます。
今年も朝早くから着付けをしたのですが
忙しい彼女のこと、荷物を時間のある時にバタバタととりあえず店に持ち込んで
時間を約束し、お任せっていう感じです。
「お願い」「りょーかい」とお互い あうんの呼吸?

着付けの途中で「あ、髪もちょっとまとめてもらえる?」「オーケー」と。

お友達なので、「わきさ~ん、お願い~」と気軽に声をかけてくれて
こんな感じにお互いざっくばらんです。

たぶん私の友人たちは、着物に対する垣根を低く感じてくれていると思います。



昔なら、近所に着物のことを少しわかる人がいたり、着せてもらえる人がいたり
着物の垣根がもっと低かったと思います。

着物を着せてもらえる・・とあえて書いたのですが
着付けというと、プロがビシッと着物を着せるイメージなので。

以前は、家でお母さんやおばあちゃん、また近所のおばちゃんたちが
プロのようではなくてもそれなりに着物を着せてくれて
身近に着物があったような・・・。

私が、皆さんの近くにいるお友達なら
「おねが~い」「いいよ~」と言えるのですが・・・


着付教室では、人に着つけるお稽古もしています。
お稽古して着付けをできるようになった生徒さんたちが
自分の親兄弟、子供、お友達などにアドバイスしたり着せてくださるようになれば理想的
身近にそういう人がいると、着物の垣根も下がるのではと期待もしてます。
(みんな、頑張って


友人たちが、気軽に「わきさ~ん」と声をかけてくれるように
「いざというときは、わきさんがいるから!」と頼りにしていただける
お客様ともそんな関係になれたらと思います



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