京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

喪服体験記

2016-12-21 16:11:52 | 女将の日常
バーゲンも中日


今日、お越しくださったお客様も、24日まで?日曜日まで?と・・・・

ホントに、申し訳ありません。
24日(土曜日)までですので、よろしくお願いします。


すこ~し、お買い得な商品、紹介してみます




小紋と名古屋帯。





紬に、染帯。

お越しくださった皆様、それぞれにお好みのものを見つけてくださってます



さて話が変わって、今日は、先日の臨時休業させて頂いたお葬式での私の体験記。
皆様の参考になればと書いてみます。

喪服は、そんなに着る機会がないもの、また着る機会などない方がよいものです。

私くらいの年齢では、嫁入り道具として親がまず用意する物でしたので
私の場合も、たしか20歳になるまでに冬・夏ものの喪服一式を
母が用意してくれていました。
いつ嫁に行くか・・・まったくわからない娘でしたけれど・・


その喪服、夏物は、15年ほど前、7月に亡くなった実母の葬儀で袖を通しましたが
実父が亡くなったのは私が24歳くらいで若かったこともあり、洋服で済ませてしまったため
今回の義父の葬儀で初めて着ました。

仕事柄、いつも着物は、すぐに着られるような準備はできていますが
義父の様子を聞いて、少し前には必要なものを全部揃え風呂敷に包んで
いざというときには慌てないようにと準備をしておきました。


いつもお客様のしまいっぱなしのお着物を拝見させていただく立場ですが
紺屋の白袴・・・
人のことは言えません
今回、自分の3~40年前に揃えてもらったしつけのついたままの喪服を広げてみると
アララ・・胴裏は、黄ばんでいました。

もう少し、風を通しておいたらよかったかな・・・と反省です。


母が作ってくれた喪服は、
実家から離れていた私の身長と体型からおおよその寸法を割り出して作ってくれたものですので
自分の着物寸法とは、身丈・褄下・裄など微妙に違っていました。

白襦袢は新しく作り直していますので、裄が少し合わないため襦袢を少しつまんで
合うようにしておきました。



そして、通夜の日。
主人の実家で、親戚などのお客様のも出入りもある中で
着物を着るのに選んだ場所は、上半身だけがようやく見える鏡のある洗面所。

着ることは慣れてはいるものの、やっぱり勝手が違います。

いつも着ている着物はすべて、着慣れた自分寸法のため
手と体の感覚で着てしまえますが、微妙な寸法の違いに少しだけ戸惑いました。

さらに、いつもは紬類を着ていることが多いので腰紐もかなり緩めで着ていても
崩れない
しかし喪服の生地は少し滑る生地だったため、パタパタと動いているうちに
着丈が長くなってきて・・・イケナイ、イケナイ
腰紐を途中で締めなおしたり・・・
なんだか着心地いまいち・・・私としたことが


次の日の、告別式は
これを踏まえてますので、いつも通りの感覚で着ることができましたが


おろしたての着物や帯は、体に馴染んでいませんし、生地によって感覚が変わります。
まっさらの仕立て下ろしを、お出かけの本番に上手に着ようというのは
着物上級者以外では、やっぱりちょっと心配。
お出かけ前に、新しい着物は一度着てみる、帯も一度締めてみることを
いつも着付けの生徒さんなどには、アドバイスしています。

今回の自分の体験から
もし、喪服をお持ちでしたら、一度着る練習をしておかれること、お勧めです。

喪服は普通の小紋に名古屋帯と同じ感覚でいいのでと思っていましたが
着付けのお稽古に、喪服をお持ちでしたら
あえて喪服の着方のお稽古をいれてもいいかな・・・って思いました。


恥ずかしながら・・
私が学習し、皆様へアドバイスとしてお話しておいた方がいいなと思ったことです。


あまり楽しくない着物ですが
喪服一式は、すぐに着られるように・・・
帯〆・帯揚も、草履も、確認しておいてください。

これまでのお客様のお着付けをさせて頂いた経験から、帯〆が見つからなかった方
丸ぐけの帯〆が劣化して締めると切れてしまったお客様
草履が、劣化していたお客様・・・など。
滅多に使わないものだけに、たまに確認しておかないと・・・ですね。

留袖は準備の日にちがありますが、喪服は突然ということもあります。

紐などの小物類も、いつも喪服に限らず、着物を着るために必要な一式をひとまとめに
しておくと慌てません。

最後に、寒い時期のお葬式でしたが
着物のおかげで式の間、足元が冷えることがなくありがたかったです。
冬場、いつも靴下を重ね履きしている私には
ストッキングにパンプスでは、つらかったかも・・・


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