京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

作り帯の紹介

2015-10-16 17:02:44 | 仕事
今日は、作り帯についてご紹介です。

附け帯。とか、二部式。とか、私たちは言いますが、
ご存じない方は、何のことかわからないかもしれませんね。






この帯は、以前にお客様に相談されて、自分の帯を「切らないで作った附け帯」にしたものです。
形を作って、糸で止めてあるだけなので
糸をとれば、また元通りの帯に戻ります。
帯の結び方さえ、よーく理解してたら、要所を止めて、自分で作れるかも。




この器具は、私が大手の着付学院に行ってた時のもので、
最初これを使っての帯結びを習いました。(カリキュラムなので
たぶん、私も家にあるっていう方、いらっしゃるのでは?
切らない作り帯はこの器具をセットする要領と同じような考え方です。


私は個人的にこの器具を使って結ぶのが好きではないのでまったく使っていません。
愛用なさってる方には、こういうことを言ってはいけませんが
ランドセルみたいに?背中にこれが入っている感じが、私は嫌なので・・

それならば、上の切らない方法のほうがいいかな~~と
(あくまで個人的な私の好みですが)

この作り帯の場合は、背中にお太鼓を付けてから、前の部分を巻きます。






そして、こちらは、胴に巻く部分と、お太鼓の部分を別に作って二部式になっているものです。
まず、前の帯を巻いてから、お太鼓を乗せます。
浴衣の附け帯と同じ要領です。


こちらの写真の帯は、羽織を二部式の帯に作り直したものです。

このように着ない羽織や着物を、帯に作り直すこともできますので、
箪笥の中、よかったら点検してみてください
少し派手目の着物や羽織も、帯にすればちょうどいい感じになることがあります。

もちろん、普通の一本の帯にも作れますが、こういう作り帯もできます。


作り帯は・・・
帯結びが苦手な方や手が背中に回りにくい方、便利かもしれません。

それから、短い帯、柄がうまく出ない帯なども。
うまく結べないから・・・と結ばないよりは、いっそのこと作り帯にして結ぶのも
一つの方法です。


実は私、数日前に、せっかく作ったからと①の帯をしてみたのですが
どーも要領が悪く、しっくりこない・・・下手くそです(笑)
自分で普通の帯を、普通に締めたほうがよっぽど早い・・

なんでも慣れだな~~と、思った次第です




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