京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

私って古い人間なのでしょうか・・・

2008-07-29 16:13:53 | ここだけの話・・・


このところ、少々気持ちが落ち込み気味・・・


ブログの話題は、楽しいことを・・と思っているのですが、
今日はすみません、グチになります。


いつも、とてもいいお客様達に囲まれているせいでしょうか・・
世間とはこんなもので、私が世間慣れしていないせいなのでしょうか・・・


最近は浴衣を見に、初めてのお客様や珍しいお客様が来店してくださいます。
ご覧になって「また来ます」は、断り文句であることくらいは心得ている
つもりですが、
中には断り文句でなく、かなり具体的に話が進み、
「明日お返事します」「いついつ、もう一度来ます」
「では、それまでお品はお取りしておきます」
と、ご連絡先までお伺いし、お約束することがあります。

そして、
お待ちしていてもお返事やご連絡がない・・・
ということがここのところ続きました

気が変わったのでしたらあっさりとお断りくださればいいのに・・


また、電話やメールでのお問い合わせに関しては
お顔が見えませんし、特にメールは文字だけのやり取りになりますので
お聞きくださる方にとっては好都合かもしれませんが
店側にとっては、見えない相手だけに失礼のないように心をこめて
お返事しているつもりです。
が、なかなかそれが伝わらないものだな・・・という事も感じます。

先日、こんなお話をお客様にしたところ
そのお客様があるお店にキャンセルの電話をいれたら
とっても感謝されたといいます。
そんなにみんないい加減なのかしら・・・???
と驚いてしまいました。

私は基本的に「人」が好きですし、まずお客様を「信用」するところから
入ってしまいます。
ですからそれが通用しないときに落ち込んでしまいます。


いくら店とお客様といえども、人と人とのつながりや礼儀、相手を思う気持ち
ってあるのではないかな・・・と思います。

お客様は神様です
そう思って商売させていただいてますが
お客だからなにをしても何をいっても許されるのかなと疑問に思うことも
何度も経験してきました

お金さえ払えば、お金さえ頂けば、そんな関係ってなんだか悲しいです。
特に単なる物販でなく呉服屋とは特殊な商売かもしれません。



先日、呉服屋の仲間との集まりの中で
「我々呉服屋って、お客様からお金を頂いて、
『では、どうぞよろしくお願いします』ってお帰りになるとき、
頭を下げていただく・・って、すごい商売だよね
という話が出ました。
そのとおりです。お納めするときにも「ありがとう」っておっしゃってくださるし・・


また、私の習い事の先生はこんなことをおっしゃいます。
ある人から
「着物を買うんだったら、問屋さんやインターネット、安いですよ~知ってるところを
紹介しますよ」
といわれたそうです。
先生は、
「着物ってそうやって買うものではないのよ
着物はね、呉服屋さんへ行って時間をたっぷりかけて、
お店の人と、あれやコレやお話しながらゆっくりと見せてもらうものよ」
と・・・。
このお話を聞いて、呉服屋としてほんとにありがたいと思います。


そうやって、人と関わりあいながら、信頼しながら商売できたらいいな・・と。

私は、まだまだ義理とか人情とか大事にするタイプかも・・
思春期の頃には、森田健作や中村雅俊の青春ドラマやスポ根物を見て育った
世代だからでしょうか・・・


店サイドからの私の思いにお付き合いいただいてありがとうございました。
モヤモヤを少し吐き出したので、また頑張れそうです・・



写真だけはさわやかに・・・
あまりの暑さに氷柱でも立てて涼しさを・・と




コメント (2)
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