お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

秋を訪ねて”06「柳生街道を歩く」その2

2006年11月24日 17時24分36秒 | 旅先で
奈良からの柳生街道の中間点くらいにある古刹「円成寺」は思っても見なかった紅葉が美しく、歩きにくい滝坂道を越えてきた我々をほっとさせてくれました。庭園は平安末期に築かれた浄土式の庭で、浄瑠璃寺の庭を思わす池が楼門の前にあり、そこに紅葉が美しく映え、京都の喧騒がうそのような静かな佇まいです。800年以上前からこの山里にあるこの寺は、奈良の奥深さを感じます。この時我々は大きな問題を抱えています。朝早く出かけてきて、奈良駅の売店で買ってきたお昼ごはんを食べる機会を電車の遅れと通行止めで逃しています。ここから柳生へのバスはあと40分ほどで発車します。しかし団子より花ということで、ここは円成寺を拝観することにします。そして13時46分発の、のどかなバスの中で、我々は周囲の眼も気にせずお昼ごはんを食べます。普段子供たちには通学途中のバスとか電車でモノは食べてはいかんと教えていますが、今日は特別です。なにしろ12キロくらい歩いて来たから。食べ終わるころバスはのどかな柳生の集落に到着しました。つづく。

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