お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

電車男 おとなびパスで 山陰へ その2

2018年06月21日 17時07分07秒 | 旅先で
美祢線(みねせん)なんて言われても何処か判りませんね。下関から新山口に向かう途中の厚狭から日本海側の長門市に抜けるローカル線です。車両はもちろん1両のディーゼルカーです。地域の足であり始発駅ではかなりの乗車率です。でも一日に全部合わせても10本となかなか乗りにくい線です。13時20分に発車して山に向かい途中の昔は石灰石を積み出していた町を抜けると乗客は数えるほどになります。約1時間ほどで安倍首相の本籍地である長門市に到着。



小さなデーィゼルカーを降りて駅に出ます。



この駅で1時間ほどの待ち時間があります。実はこの駅に降りるのは45年ぶりです。我ながら高校2年生の夏に萩、津和野、松江と旅していてその時にこの長門市で蒸気機関車の写真を撮っているのです。じつのところ全然記憶になかったんですが最近昔、撮った蒸気機関車の写真を整理していたら長門市の機関区も入っていました。そしてこの駅から山陰線で下関に戻るわけです。ここから下関までの山陰線が乗れていないのと海岸沿いの景色がいいので物好きにもここまで来た訳です。次に乗るのが



タラコ色(専門的には首都圏色)のやはりディーゼルです。



2両連結ですがほぼ貸し切り状態です。乗り鉄にとっては最高の状況です。ゴットンと発車します。早速



車窓に海が広がります。ところが同じような人がいるもんだ。二つ前の座席には僕と同じように窓を開けて広がる海を時折デジカメで撮っている中高年の男性がいます。



穏やかな山陰西部の海をひたすらトコトントコトンと列車は進みます・



難読駅のひとつ「特牛」=「こっとい」を過ぎると途中駅の小串で乗り換えます。やはり同じようにディーゼルの2両です。



だんだん下関に近づくとさすがに車内も混みあってきます。下関に到着する少し前には対岸の九州も見えてきます。2時間ほどの旅が終わり終点下関です。今夜は駅前のビジネスホテルに泊まります。早期予約なのでシングルで¥3800!チェックインをして早速本日のもう一つの目的地へ市内バスで向かいます。



下関ってこんなに九州が近いんだ。すぐ前に門司の街が見えます。そして目指すは「唐戸市場」



今夜はこの唐戸市場の2階にある「海転からと市場寿司」です。時間は夜6時30分。いろいろガイドブックとかにはかなり混みあっていると書いてあります。が、昼は駅そばだったので期待も膨らみます。いざドアを開けると・・・いらっしゃと威勢のいい声がかかりますが、お客は誰もいない!どこでもどーぞと言われますが回転レーンには皿が回っていない!想定外の展開!とりあえず目の前のカウンター席へ。へいなんでもどうぞなんて言われても回らない回転で何を注文したらいいやらで焦りますがとりあえず瓶ビールとフグ汁とあれやこれやといろいろ頼んでしまい、しかも客がいないのですぐ出てきてしまう。



でも他に何組かお客も現れ、ちょっと落ち着いてきました。寿司もさすが唐戸市場だけあって、いつもの「〇ら寿司」とはえらい違いで身も分厚いしなんといっても新鮮です。板場のおじさんもヒマとあってちょっと会話も弾みます。オープンの時から板場に立って少し前に定年になったがまた請け負われて最近立ってるそうです。昼間は多い時で800人も来るそうで昔は夜も混んだが平日はこんなもんだそうです。いつも混んでると思われるので地元民が来ないのが難点と言ってました。最近の錦市場に京都市民が行かないのと同じようなものですね。御多分に漏れず昼間は圧倒的に外国人が多いそうで目の前に広がる関門海峡を中国人は「何川だ?」と川と勘違いしてよく聞かれるそうです。後半は板場のおじさんのおススメで(やはりふく!)満足して宿へ戻ります。



帰りに市場がみれるので水槽を覗くと



ふくが泳いでいました。



下関の夜景を眺めつつほろ酔いの電車男は宿へ帰ります。
つづく。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿