半透明記録

もやもや日記

5月末 金沢 家族旅行の概要

2007年05月29日 | 旅の記録
【参加者】

*父 : 動力はアルコール。今回の旅の企画者。退職したてのほやほや。

*母 : 同じく退職したて。
     落ち着きがないのは生まれつきなのかどうかが気になる。

*姉 : 郷里の実家のそばに嫁ぐ。息子がひとりいる。

*私 : 一家の次女。大阪在住。
     わりと、ろくでなし。誰の言うことも聞いたためしがない。
     が、今回は大人しく呼び出されて参加。

*祖母: 母の母。80を過ぎても、かなりしっかりしている。

*お義兄さん: 姉の夫。完全無欠の男前。唯一の欠点は、姉に甘過ぎること。

*甥 : 姉夫婦の息子。小学2年生になった。


【1日目のあらまし】

10:00 大阪
 出発前に連絡するようにとのことだったので、母に電話をする。
「もしもし。今から出ます」
「うぅ……お母さん、今、病院…具合悪い……でも、なんとか……」
「……(なぜ今日に限ってと思いつつ)まあ、無理しないように。
 とりあえず、今から出ますので、よろしく」

11:40 大阪駅 → 金沢駅 14:20
 列車の中で、母からのメールを受信する。
「もう大丈夫です!」
 ……それは良かった。前もこんなことがあったけど、また結石だろうか。

15:00 一行と合流
 金沢駅に着くと、風が強い。
 駅前で家族と合流し、さっそく金沢市内の山の中へ向かう。
 この日の宿は、温泉宿らしい。
 自動車の中で、母の体調不良の原因を姉から聞く。
「なんか、ゆうべテレビで《ウェストが細くなる体操》をみて、
 張り切ってやってみたら、グキってやったらしいよ。
 で、なぜかそのあと気持ち悪くなったんだって」
「………。(唖然)」

15:30 宿に到着
 夕飯は18時半からなので、それまでに風呂に入っておくようにと
 かなり賑やかな仲居さんが説明してくれる。
 でも、私は夕食後に入浴することにした。
 ぼんやりと相撲中継などを眺める。

18:00 夕食開始
 ここでは懐石料理がいただけるらしい。
 部屋にお膳を用意してもらう。お品書きの品数の多さからして、
 豪華そうである。
 まずは乾杯をして、そのあと甥が、父と母へ退職祝いの手紙を朗読。
 感動的である。
 例の賑やかな仲居さんが、一家の会話にいちいち食い付いてくる。
 相当にフレンドリーな人のようだが、私はなにか嫌な予感がする。
 母は、途中まで食べていたが、やはり具合が悪く、隣室へと引っ込んだ。

20:00 まだ食事中
 料理は、どれもとてもおいしい。
 海の幸から山の幸まで、私にはひさしぶりのご馳走である。
 が、新しいお皿が延々と運ばれてくる。く、苦しい…。
 それでも、白いご飯とお新香のみというところまで、どうにか辿り着いた。
 普段から夕飯は焼酎のみで、箸を全く持たない父も、さすがにちょっとは
 食べている。
 飲み過ぎで、すでに何を言っているのかは分からない。
 そこへ、「全然食べてないじゃないですか!」と、例の仲居さんが説教
 を始める。私はますます嫌な予感がしてくる。

20:30 津軽三味線の生演奏
 2階の座敷で、津軽三味線の生演奏をひらくらしい。
 やや険悪な雰囲気が漂いつつある中、デザートも終わり、ちょっと
 三味線を聴きにいってみる。
 父は待っていても来なかった。
 奏者はまだとても若い男性で、三味線の基礎知識のユーモラスな解説を
 交えながら、演奏してくれた。
 なかなか面白かった。

21:00 部屋には布団が敷いてある
 三味線から戻ると、もう布団の用意がしてあった。
 母から「三味線の間に勃発した父と仲居さんのバトル」の話を聞く。
 かなり穏やかならぬ内容である。
 どうしてうちの家族はいつもこうなんだろう……。
 気持ちが果てしなく沈む。

22:00 入浴
 満腹もおさまってきたので、風呂に入る。
 空いていて気持ちがいい。はあ。
 が、あがったところで、例の仲居さんにバッタリ遭遇。
 気まずい…。でも相手は特に気にしていなそうである。

23:00 就寝
 せっかくの旅行はいつも何かしらつまずいてしまう。
 原因が何なのかを考えているはずが、最終的にはいつものように
「宇宙はなぜ私をこんなふうに生み出したのですか!」と胸を切り
 裂かれるような疑問へ飛躍、眠れない夜を過ごす。
 なぜ、どうして……。
 うぅ、暑い……。


【2日目のあらまし】

5:00 起床
 喉が渇いて目が覚めた。
 もう明るいので、布団の中で持ってきた本を読む。
 昨夜の落ち込みは、すっかりどこかへ行ってしまった。
 夜は変なことを考えがちなものだと、いつものように反省する。

8:00 朝食
 朝からしっかりとした朝食が用意される。
 昨日の仲居さんが、この日も元気に支度してくれる。
 争ったというのは、本当だったのだろうか。
 少なくとも、誰一人として気にしている人はいないようだ。
 私以外には…。私はなんと気の小さいことだろう。
 とにかく、もうこれ以上は食べられません。

10:00 出発
 もう一度風呂に入ったり、なんだかんだで出発の時間である。
 宿の近くに《竹久夢二記念館》があるらしいので行ってみる。
 仲居さんがずっと見送ってくれた。


このあとは、香林坊でお土産を買ったり、市場で昼食をとったり
(日曜のためにほとんどの店が閉まっていたが)した。

14:30 金沢 → 大阪
 駅前で、ふたたび私は一行から離脱し、大阪へ帰る。
 お土産に押し寿司をもらった。


おつかれさまでした。面白かったです。
家族で行動してみると、今さらながらに知ることもあるものですね。
うちの家族は、みんなが歳をとってきて、ようやく落ち着いてきたのかも
しれません。

ちなみに、母の不良はやはり結石であったらしいことが、後日判明。
「なんで旅行に行くことが分かってて、変な体操なんてするんだ!」と
みんなで寄ってたかって責めましたが、ちゃんと原因が分かって良かったね。
ははは。

ところで、私はこんなところに微妙に身内の恥をさらした気もするが
いいのだろうか……。


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