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もやもや日記

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術前検査まとめ(前編)

2012年03月23日 | 卵巣摘出手術の記録


(前回までの記事)
 *手術 その前と後



さて、今回は卵巣嚢腫切除手術に至るまでに受けた各種検査についてまとめたいとおもいます。

私の場合は病気が発覚後、手術までにはちょうど1ケ月かかりました。そして、その間にはだいたい1週間ごとに検査を受けることになります。

また、それぞれの結果が出るのが大体数日後から1週間後でしたので、検査結果をただひたすら待つ時間が無限のように長く感じました。特に初期には。後期に至って「おそらく良性であって、どうにか大丈夫だろう」という結果が出るまでは、悪い方へ悪い方へと考えが進んでしまいます。こういうときの過ごし方については工夫が必要ですね(今思えば)。

さあ、そういうわけで、週ごとに検査をまとめますが、段階を進むにつれて詳しい結果が出て来るとともに、腫瘍の性質も「良性」判定に近づいていくことになります。逆のパターンもあるところでしょうが、私の場合はラッキーでした。

では、以下。

_____________________

【第1週】初診 最寄りの小規模クリニックにて

 *触診
 *超音波検査
 *子宮頸癌検査
 *子宮体癌検査
 *血液検査(腫瘍マーカー、貧血の疑いのため)


初日にはこれだけ受けました。
「不正出血」があった旨をお医者さんに告げると、原因についていくつか説明されました。この日の私は胃がむかむかして気分が悪かったのでほとんど聞き漏らしてしまいましたが、「不正出血」で考えられるのは、「排卵時にときどき起こる無害な出血」「卵巣、卵管のトラブル」「癌などの病気」ということだったかと記憶しています。そして最も避けたいのはやはり「癌」ですので、私はすぐさま「癌検診(2種類)」を受けることになりました。風邪気味と胃もたれでクリニックへかかりましたが、先生がおっしゃるには風邪も胃もたれも「不正出血」には関係ないそうです;


《触診》《超音波検査》
まずは触診と超音波による検査をしてもらいます。
先生は私の下半身を見るなり「こ、これは…だいぶお腹が張っていますね…」とおっしゃいました。そして腹部に超音波をかけてもらうのですが、お腹をなぞりながらモニターに内部を映してみると、なにか巨大なかたまりがずっとあばらの下のほうまで続いているようでした。先生しばし無言。「おぉ…こんなところまで…」というつぶやきが聞こえました。そして「これは手術で取らないといけませんね」

 …ッ!!??(いきなり大ショック!)

ちなみにこの段階では、腫れているのが卵巣なのか他の部分なのか、卵巣だとしても右の卵巣なのか左の卵巣なのか、それとも両方なのかということは分かりません。ただ「何か」「ものすごく大きなかたまり」があるらしいことだけは分かりました。
また、腫れているのが卵巣の場合、これほどの大きさになってしまっては切除以外の選択肢は無いということを告げられます。前の記事でも書きましたが、初期の場合には薬でも治るんだそうです。それと、人によっては腫れる際に痛みを伴うようですが、私の場合はさっぱり痛みませんでした…単に太ったのだと……

それ以上の詳しいことについては設備の整った大病院で診てもらわないと分からないということなので、市内にある大きな病院を紹介してもらうことになります。私はとりあえず近くの市民病院を選びました(後日)。


《癌検診》子宮頸癌/子宮体癌の検査
癌検診は「子宮頸癌」と「子宮体癌」の2種類、「子宮頸癌」のほうは綿棒のようなもので局部をなぞるだけのような簡単なものでしたが、「子宮体癌」のほうは子宮本体の組織を採取するので、予め先生から「出血を伴ってかなり痛みますがやりますか?」と幾度も質問されます。ここまできて「嫌です」というわけにもいかないのでやってもらいましたけれども、これは猛烈に痛かったです。私は割と痛みには耐える方ですが、それでも耐え難いような種類の痛みでした。たちまち顔色が失われ、動悸、息切れ、吐気、目眩の症状があらわれ、診察台から起き上がることができず床にかがみ込んでしまいました。冷や汗でびっしょり(しかし思い出してください。この日私は胃が痛くて最初から具合が悪かった! 検査はできれば体調の良い日に受けた方がいいかもしれないですね…^^;)。


《血液検査》腫瘍マーカー/血液成分検査
私は癌検診時にうっかり貧血症状を起こしたために先生から貧血を疑われ、血液検査も追加されることになりました。

その血液検査ですが、「腫瘍マーカー」という、血液の成分から腫瘍の性質を判断する検査があるそうで、それもついでに受けさせてもらいます。

この時のトラブルとしては、貧血状態の私の腕からは採血のための注射針をさしても血が一向に出ない! いやー、ああいう時ってあまり血が流れていないんですかね。全身の血はどこへ行っちゃうんでしょう? しばらく針をさしっぱなしにして看護士さんと苦笑いし合いながらも(看護士さんから私の顔がまだ真っ青だと心配されているうちにちょろちょろ出始めて)、どうにか血液を採ってもらえました。




このように初日は青い顔をしてクリニックを出ましたが、検査結果が出るのはこの日から3日後のことでした(最初は1週間後と言われていたけれども、3日後に診察予約の電話をしたら、もう結果が出ていると言われたので即日聞きに行きました)。
最初にも書きましたが、病気が判明してから一番辛かったのはこの「検査結果待ち時間」です。とくに初めの検査の結果を知るまでが最も精神的には辛かったです。神頼みに行くレベル。神を信じない私ですら近所の神社へ小銭を握りしめてお参りに行きました。まあ結局私は健康のことを願わなかったですけどね…(^_^;)条件反射でつい世界平和を願ってしまったわい。


【第2週】検査結果と病院紹介


さて、緊迫の3日間を過ごしたのちの結果はこちら。


 *触診 → 極端な腹部の張りが判明
 *超音波検査 → 腹部全体に大きなかたまりの存在が判明
 *子宮頸癌検査 → 異常なし
 *子宮体癌検査 → 異常なし
 *血液検査 →(腫瘍マーカー)異常なし
        (貧血その他)異常なし


というものでした。これでひとまずは第一段階をクリアです。急を要するような病状(進行した癌とか)ではなさそうで安心しました。

こういうシートを受けとる。これは子宮癌検査の結果表。

↓子宮頸癌結果。

↓子宮体癌結果。



検査結果を受けて、先生も私もわりと穏やかな空気に包まれました。私の血液検査の結果はとくに面白く、「貧血なのかと思ったけど、むしろヘモグロビンが多いね」「そうですか。それってマズいんですか?」「いや、全然。酸素を運ぶ能力が高いということです。長距離ランナー向きの体と言えますね! ハハハハハ!」「アーそう言えば、私は走るの遅いんですけど、持久走だけはちょっと得意でした!☆(ゝω・)vキャピ」と談笑する余裕さえありました(^o^)

こうして【第2週】はほとんど面談と病院紹介だけで終わります。前回の診察時にいくつか候補を挙げてもらっていたうちの病院から、私は市民病院を選択。すぐに紹介状を書いてもらい、診察予約もしてもらいました。

腹の中の巨大なものの正体が依然として分からないので、次は市民病院にてMRI検査などを受けて詳細を調べることになります。ここからも長かった!


 つづく~~~!