半透明記録

もやもや日記

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エレンブルグ

2011年05月26日 | 夢の記録




夢を見ました。起きてすぐに記録しておくべきだったかもしれません。すでに大部分を忘れかかっています……。が、ちょっと特別な夢だったような気がするので、覚えているところだけ記録。



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有名な先生の講演会があり、参加者はすべて同じ宿舎に滞在することになっている。私も聴衆としてそこにいた。同伴者がいたと思うが、誰であったか覚えていない。そして、講演会のテーマや内容についても、思い出せない。ともかく、なにかの講演会があり、主役は著名な日本人の先生で、規模も大きく、世界中から人が集まってきていたようであった。


宿舎の広さはどのくらいのものかは分からなかったが、廊下のようにまっすぐで細長くて、片側の壁に沿って二段ベッドがずっと並んでいる。もう片方の壁にはテーブルと椅子が置かれていて、参加者たちはここで歓談している。


私も本を読みながら、誰かと楽しく話していた。そこへ、エレンブルグがやってきた。日本語が驚くほど達者だった(←夢だからね;)。エレンブルグは私の肩越しに、「君、それを読むよりも、せっかくこの会に来ているんだから、あの人のあの本(講演する先生の著書)を読みなさいよ」と言う。私がその時読んでいたのは、イリヤ・エレンブルグの『現代の記録』であった。

緊張している私は、ニコニコ笑いを浮かべつつも、「いえ、でも…」などと控え目な反論を試みていた。恐ろしい。夢のなかの私の大胆さには、我ながら、夢を見ながらも、ぎょっとなる。

エレンブルグは、少し離れた席に腰を下ろし、見下ろすようにしてしばらく私に視線を注いだ後、そのまま皮肉めいたような、あるいはなにか面白がっているような微笑みを浮かべた。

私の緊張感は極限に達し、読んでいた本をぱたりと閉じた。




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おおむね、こんな夢でした。
この夢が特別である理由はふたつ。

ひとつには、具体的な人物が登場すること。今回はエレンブルグ。私の精神に深い影響を及ぼした人は、ときどき夢の中にも登場します。ラーゲルクヴィストが出て来たこともあった。あれも特別な夢だった。しかしあの人は一言も話さなかったし、私も到底話しかけられず、また目を合わすことさえ不可能だった。

ラーゲルクヴィストとエレンブルグが夢に出て来たのは、私が彼らの肖像を写真でみたことがあるせいかもしれないですね。


もうひとつの理由は、夢のなかの私が、私自身であるということ。いつもの夢がそうであるように、見知らぬ人たちのドラマを傍観するスタイルではなくて、主人公が私であるというのは、特別な夢であるしるしです。内容を忘れてしまったのは大失態でした。くそー。




夢のなかでも私が動き回れると、やっぱりこことそことは繋がっているんじゃないかって気がするんですよね。こういう夢を、私は何年に一度くらいしか見られないのが残念。