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半透明記録

もやもや日記

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雨の西中島南方→梅田

2010年12月14日 | 旅の記録

実家の犬ピーちゃんを主人公に、
カレンダーを作ってもらった!






昨日はあいにくの雨でしたが、お友達のユキさんと西中島南方周辺から梅田あたりを散策してきました。ほとんどの時間は食事とお茶と漫画探索とおしゃべりに費やされましたが、別に、あの、あ…遊びに行った(だけ)ってわけじゃなかったんですよ! 仕事の話もしたんですよ!

ということで、実は先日私はユキさんからの依頼で、ちょっと絵の仕事をさせていただいたのでした。上の画像はその成果物であるところの来年のカレンダーなのですが、試し刷りの時に我が家(実家)のピーちゃんの写真を入れて刷ってもらったものです。ピーちゃんを取り囲んでいる枠の部分を私が描かせてもらったというわけで!

 ←こんな枠。

ちゃんと印刷されてくると私の絵もなかなかちゃんとして見えるようで感激しました! ユキさん、楽しいお仕事をいただき、どうもありがとうございました~♪♪ カレンダーは大事に飾らせてもらいます!
このように、お友達のお力添えで細々ながら働けている私。別の友達にも仕事をまわしてもらったりして大変に助けられているので、今度「今年の私の仕事の成果まとめ」をやっておきたいと思います(いつの間にか完全無職からは脱却していた!)。
みなさん、いつもありがとうございます~!!(´;ω;`)ノシ




さて、残りは昨日の散策の模様をまとめておきます。
昨日もまたユキさんのお話には爆笑させられ(なぜか、ユキさんのお話は何を聞いても面白い。失敗談ですら、何か悩みがあるらしいという話ですら面白い。こういう話を薄暗い愚痴にせずに話せるユキさんという人は、素晴らしい才能をお持ちだと思います^_^)、それで私はそうそうに声を嗄らして終盤では普通に話そうと思うのにも声が裏返ってしまう始末。。。あーでも、楽しかったです!


12:00 西中島南方(にしなかじまみなみかた)にて集合

雨の昼下がりに待ち合わせ。地下鉄御堂筋線の西中島南方駅には二つ出口があって、うっかり私は2番出口に出てしまいましたが、ユキさんは1番でお待ちでした;(その旨メールをいただいていたのに気づかなかった私…)
それでもギリギリ待ち合わせ時間に滑り込んでユキさんと合流。近くのパスタのお店に連れて行ってもらいました。

【アスペルジュ】というそのお店は、駅から北西に歩いたほど近くにありました。奥行きのある店内はお昼時とあって、お客さんが次々と入ってきます。私もユキさんもランチのBコースを注文。パスタは好きなものを選べるらしいので、ユキさんは海老とルッコラの生パスタを、私はタラコクリームの生パスタを頼みました。コースには自家製のパンもついているのですが、このパンがおいしかった! 熱々のフワフワ! テーブルに備え付けられていた小瓶に謎のソースが入っていたのですが、お店の人によるとドライトマトのソースだそうで、パンにつけて食べるためのものとのこと。ほどよい酸味が美味しかったです。生パスタの方も食べやすくて非常に美味しかった!
食後のコーヒーを飲みながら、しゃべり倒し、14時!
「そ、そろそろ出ようか…」ということになり、お店をあとに。お会計のときに、くじ引きをさせてもらって、黄色かピンクが出たら割引券が当たりますよ♪ とお店のお姉さんがおっしゃるので引いてみたところ、私は黄色が出ました! しかし後で思い返せば、あれはきっと箱には黄色とピンクのボールしか入ってなかったのではないかと(なにしろ私はくじ運というものが皆無で)。それはともかく、美味しかったからまた行きたいですね♪


14:30 梅田地下街

「梅田まで御堂筋と阪急、どっちがいい?」と聞かれたので、私は「阪急!」と即答。阪急電車は十三(じゅうそう)と梅田の間で川を渡るのですが(御堂筋でも川を渡るけど)、私は阪急で川を渡るのが好きなんですよね。御堂筋は車道が並走しているので、電車の車窓からはあまり川面が見えない印象なのですが、阪急は車窓から見下ろすと足もとが川! あの感じが私は好きでたまらないのでした。そういうわけで阪急電車に揺られながら、さきほどからずっと気になっていたユキさんの履いているすんごく可愛いブーツについて伺うと、神戸で買ったものであること、しかも驚異の超特価であったということなので、今度ぜひ神戸を案内してもらおうとお願いしておきました。神戸、いいですよね~。ていうか、関西って都市同士が近くて、やっぱ楽しいですよね~~。

梅田到着。
雨の日は梅田に限ります。梅田なら、一切地上に出なくとも、地下にはまるで不思議のダンジョンのごとき巨大な地下街が広がっていて、大阪歴もそろそろ7年になろうとする私をいまだに迷子にするのでありました。この日はユキさんがいらしたから迷わずに済みましたが、階段を上がるごとに「あー、ここを上がるとあそこに繋がってるのか」という私の予想がことごとく裏切られたのには動揺を隠せませんでした。だめだ、阪急周辺はいまだによく分からない。迷路、迷路ですよ!(ToT)

それでひたすらユキさんについて歩く。泉の広場から地上へ出て、まずは【まんだらけ】で漫画を物色。いくつか私のおすすめをおすすめしておきました。ほのぼの少女漫画を中心に選んだので、楽しんでいただけるといいなぁ♪

次に【ジュンク堂】堂島本店。地下街の北の端のほうから、今度は南の端の方までてくてくと歩きます。とにかく梅田の地下街は巨大なんです。ここをぐるぐる回るだけでも暇をつぶせるかと。私は期せずして普段はこの地下街をぐるぐるぐるぐる歩いてしまうのですが(=迷子)、いつかちゃんと地上出口との位置関係も含めて脳内地図を完成させたいものです。

で、【ジュンク堂】では、漫画と小説を物色。ユキさんがおもむろに「なんか人生について考える、みたいな本ってある?」などとおっしゃるので、一言に人生について考えると言ってもそれはきっとポジティブ方向へのものですよね? と思い至ると、おもに懐疑と怒り、怪奇と幻想に溺れた読書を続ける私は一瞬うろたえてしまいました。しかし不意に以前 kajiさんから貰ったパウロ・コエーリョの『アルケミスト』がお告げのようにひらめいたので、それをおすすめしておきました。あれはよいものですよね。人生って素晴らしいですね! それは不思議でやはり美しいものだったのですね! という気持ちになれます(この私ですら!)。お気に召すといいなぁ。(過去記事はこちら→『アルケミスト』

次にユキさんから私におすすめしてくださったのは、ウサギがさまざまの方法で自殺しようとするさまをユーモラスに描いた本。絵本というより1コマの漫画のようなスタイルで、死に向かおうとするウサギが延々と描かれているのですが、その表情があまりにもとぼけているところが魅力でした。これは、じわじわきますね(^o^)! 今度ちゃんと読んでみます!



【ジュンク堂】を出て、さらに歩き回る。
で、休憩にお茶をして、さらにおしゃべりを続けて、ついでに夕飯も食べて行こうということで、素敵なうどん屋さんを教えていただくも、カキフライの魅力に負けてもう一軒教えてもらった定食屋さんで夕飯をとることに。この定食屋さんは最初に訪れた【まんだらけ】が近くにある泉の広場の脇にあって、とにかくこの日は梅田の地下を縦横無尽に歩き回ったということでした。ユキさん、おつかれさまでした!

食事の合間に、私の食事に関する奇妙な癖についてお話しすると、ユキさんはどういうわけか非常な関心を示されました。単に、お膳を順繰りに食べていって、最後に必ず味噌汁→ご飯二口分で終わるというルールを遵守しつづけて30年、というだけの癖なんですけどね(←キモイこだわり;)。とても面白がってくれたので、私も楽しかったです。
カキフライは美味しかったです。今年はようやく食べることができた! うめえ! 揚げ物、最高です~~!



というわけで、この夜も足取りも軽く超絶ハイテンションで帰路につきましたが、あー、それにしても楽しかった!
あんなにお話ししたのにまだ足りない感じです。とりあえず、10日ほどあとに「忘年会」の約束をしてお別れしてきました。アハハ! 楽しい! 今年は私は移動が激しかったけれど、結局どこへ行っても私は友人に恵まれているおかげで、なんやかんや言いながらも楽しく過ごせます。
みなさん、おかげさまで楽しいです! 今年お会いできた方々、お会いできなかったけど言葉をかけてくださった方々、来年もどうぞよろしくお願いします~!

…って、まだちょっと早いか。
今年も残りわずかですが、引続きよろしくお願いします♪♪







難波ぐるぐる

2010年11月16日 | 旅の記録

クローバーの輪とネコ。





昨日は難波でユキさんとご飯を食べてきました。昼と夜の2食! その合間にはものすごくおしゃべりをして、とても楽しかったです(^_^) 実はこの日ユキさんとお会いするのにはちゃんとした用事があったのですが、そのお話もそこそこに、大半はおびただしいおしゃべりに費やされました。私はとにかくひたすら爆笑していた気がします。


*9:40 朝の難波散策

待ち合わせは13時でしたが、私は張り切って朝から難波へ出かけていって、周辺をうろうろしてみました。しかし繁華街の朝は遅く、10時前の町中を歩いても、どこのお店も開いてない。当然ですね、ええ。まだがらんとしている日本橋(にっぽんばし)あたりの通称「おたロード」をてくてく歩く。
ともかく、「おたロード」の位置が分かって良かったです。漫画の同人誌、というものが欲しくなった時に(今はまだ欲しくなってないけど)、大阪ならどこへ行けばいいのかを知りたかったのです。最近私にも好きなBL作家さんというものが出来てきて、その方々は商業誌で出してた漫画の番外編みたいなものを同人誌で出してたりすることもあるっぽいんですよね。えっ!?って感じですよね。でも、だって、気になりますよね!? 東京でならきっと池袋へ行けばよかったんですけど、ここでは【とらのあな】を発見。いざとなったらここへ来たらよいのかな? 開店前だったので中を確認できなかったのが残念。

そのまま難波駅を中心にぐるりと周囲を散策しました。この日の朝は、空が少し暗い。寒い。でも雨は降らなくて良かったです。

で、ぐるぐると周辺の書店などを巡り歩いていたら、あっという間にお昼が過ぎてしまいました。せっかく街へ出て来たのだからと、私は吉本前のジュンク堂で目当ての漫画を買うつもりでしたが、どこをどう探しても見つからず…。ジュンク堂に置いてなかったらどこで買えばいいというの?? 結局、何の収穫もありませんでしたが、まあそれは今日の本題ではないからいいか。13時に待ち合わせ場所へ。ぴったりにユキさんはおいでになりました。


*13:00 スープのお店でランチ

ユキさんおすすめのスープ専門店でお昼を食べました。セットメニューのスープは何種類もある中から好きなものを選べる形式が楽しかった。私はトマトとエビのスープを。マカロニが入っていて美味しかったです(^_^)

ユキさんは非常に話術に優れた方で、私などは聞いているだけでもすごく楽しい。テンション上がりまくり。「宝くじが当たったら…」の話で、お互いの妄想を披露し合って笑い転げました(この話題は帰りの電車の中まで続いた)。いやー、可笑しかった!

おしゃべりの中で、「ノトさんて、黙ってるとクールに見えるのに、しゃべると意外と……」と、私の間抜けな正体が早速ユキさんに露見していて、よかった、これで安心して口を開けるというものです。へへへ、私は難しい顔をしているように見えても、実際は特に何も考えていないのですよ、うふふ。
で、私の方も調子に乗ってあれこれと話しつづけたところ、時々「ノトさんて、すっごくポジティブ!」みたいなことを言われるので、びっくりしました。あー、でも、私はここ数年は特に人と会っている時は自らのポジティブ成分の全てをその会話の中に発揮してしまうことがあるかもしれません。楽しければ、人は誰しもポジティブになるものです。私は人と会うのが楽しい。そして私が会いたいと思うのはその人自身楽しい人ばかりであり、そういう人と会って楽しくなっている私がポジティブなのは、至って当然の論理なのであります。ユキさん、みなさま、いつもありがとうございます!


*15:00 もう一軒のジュンク堂へ

わきゃわきゃと盛り上がっていたら、いつの間にか15時を回っていました。「あ、本屋へ行こう、本屋!」と言って、とりあえず(私は午前中にも徘徊していた→)近くのジュンク堂を目指します。ところがユキさんが「難波にはもう一軒ジュンク堂があるよ」とおっしゃるではないですか! その前にBICカメラの上階のユザワヤを一巡り。それからマルイのカルディで私はグリーンカレーのもとを買いに寄らせていただきました。

で、もう一軒のジュンク堂ですが、場所は地下鉄なんば駅の西側。そう遠くない場所にありました。というか、どうやらここが【難波店】らしい(吉本のところのお店はなんて言うのかしら…)。
ビルの地下1階と地上3階がジュンク堂【難波店】のスペースとなっていましたが、広い!! 特に地下1階はコミックコーナーで、もう! すごい量! 私は大興奮!! なにここ、すごい! 今度からはここへ来よう! あっ! さっきあっちのジュンク堂で無かった依田沙江美さんの『美しく燃える森』がある!(即買い) あっ! これまたどうしても見つからなかった『ウテナ(漫画版)』の3巻もある!!(即買い) と、ユキさんと共にフロアをぐるぐる巡りながら、内心私は大興奮でした。BLの充実度が半端ないですが、それ以外も凄いですね、漫画文庫がこんなに並んでいるのを初めて見た。そうか、そうか…この店は要チェックだぜ。。。

BLと言えば、私は先日の漫画合宿でいきなり耐性のないユキさんに水城せとなさんの傑作コミック『窮鼠』と『俎上の鯉』を読ませて(これは厳密にはBLではないのかもしれませんが)、ユキさんにトラウマを負わせてしまった鬼畜です。このジュンク堂【難波店】の膨大な漫画を前に、表紙にふたりの男の子が描かれていると「あっ、これも!?」「あっ、これもやろ??」と脅えなさるユキさんの後ろについて、「いや、それは普通の少女漫画です(^_^)」とか「あ、それはアレですね(/o\;)」「いえ、それはただのファンタジー系の漫画雑誌ですよ。大丈夫。大丈夫ですよ!(^o^;)」と解説してまわる私; よりによって突然あんなエロス的にも内容的にもハードなものを読ませてしまった私の罪は重かったなとあらためて反省(^_^;)…で、でも、あれ、面白いですよね?


それにしても、漫画、漫画、漫画。世の中にはこんなに漫画があるんですね、としみじみしました。そりゃ中にはものすごい傑作も生まれてくるというものですよ! 私は漫画についてまだまだ詳しくないので、地道に開拓していくつもりです。面白い漫画をもっと読みたいんだぜ!
見応えのあるジュンク堂【難波店】の漫画フロアはおすすめです。一周するだけでヘトヘトになりましたよ♪


上の階にも行ってみます。このフロアも広い! 見渡す限りの書棚です。ユキさんのお仕事関係の本を一緒に見て「やはり独りで立っている人は勉強熱心だよなー」といたく感心していたのですが、その合間にもユキさんが「ノトさんもこういうのやったらどう? こういうの、できると思うよ」とアドバイスしてくださるのが非常にありがたかったです。具体的なアドバイスというのがありがたいですよね。やってみようかしら、と思いますもの!(というわけで、今ちょっとやる気アリ)




*18:00 とんかつ

今日はもう何も買わないで帰るのかと意気消沈していたところから一転、私はユキさんに【難波店】を教えてもらったおかげで目当ての漫画を2冊も買うことができました。どうもありがとうございました!

来るときは地上の道を通ってきたので気がつきませんでしたが、ジュンク堂【難波店】は地下鉄のなんば駅と地下道で繋がっているらしい。さすが大阪。地下の発達がすごい。というわけで、地下道を通って駅方面へ。そのまま夕食もユキさんとご一緒することになり、私が「とんかつ! とんかつ!」と騒いだので、とんかつを食べに行くことに。「とんかつ」という平仮名で豚の姿を形成したロゴが可愛いKYKというお店に行きました。私はここでカツサンドを買ったことはありましたが、お店で食べるのは初めて!

 ←カツサンドを買った時の写真。ロゴが可愛い。

この夜は「季節の野菜なんとか」という数種類の野菜を肉で巻いて揚げてあるセットを頼みましたが、とても美味しかったです! 揚げ物、うめぇなぁ!

そしてここでもおしゃべりは続く。本当に色々なお話を伺いました。楽しかったです。もう無闇に楽しかったです。帰りは梅田まで地下鉄を同乗させていただいて、そこでもまだ爆笑しつつ、ユキさんとお別れしました。あー、面白かった! 躍るような心持ちで帰宅! さっそく漫画をループ読み! 満足!


というわけで、ユキさん、お疲れさまでした♪ 
どうもありがとうございました☆☆
また漫画巡りをしましょう~~!





漫画合宿に行ってきた(旅の記録編)

2010年10月30日 | 旅の記録

本日の更新はお休みするつもりでしたが、
書けたのであげておきます☆




金曜の夜から土曜の昼にかけて、ユキさん宅で開催された漫画合宿に参加してきました。今回の記事はその、私がユキさん宅へお邪魔し、そしておいとまするまでの行動の記録です。合宿本体の内容は、また明日まとめたいと思います。濃厚な漫画読書体験ができました。とにかくものすごい情報量でありまして、一晩で摂取できる許容量を超えるくらいの膨大な情報を一気に詰め込んだので、明け方のうたたねの夢は、詳しくは覚えていませんがカオスでした(^_^;) いやー、刺激でしたね! 漫画、読みまくったヨ!



*10月29日(金)17:00

仕事の関係で 21:00 頃に合流するというkajiさんをよそに、私は張り切って午後5時にはユキさんの住む町へと出向いてしまう。手には漫画本をぎっしり詰め込んだコロコロ付きのキャリーケースと、お土産のプリン。「ちょっと早すぎたかなぁ」と思いつつ駅前の本屋さんからメールを送ると、ユキさんはその後すぐに私を見つけて下さいました。やあやあ、よろしくお願いします!

早速ユキさん宅にお邪魔して、kajiさんがいらっしゃるまで、しばしまったり。とりあえず、この日の合宿では各自が「6冊ずつ、自分が深く影響を受けたはずの漫画」を持ち寄ることになっていて、私はその6冊のほかにも、おすすめ漫画を15冊ほど持っていっていたのであった。持って行き過ぎ。でも、おすすめなので読んでもらいたかったのです。

それに合わせて、音楽のCDなども適宜持ってきてほしいというユキさんのご要望におこたえして、私は何気なく weezer のファーストアルバムを持っていったところ、なんとユキさんも weezer ファンで、8、9年前に【ZEP大阪】であったライブにも行ったとおっしゃるではないですか! 実は私はその年の【ZEP東京】のライブに行ってたんですよ~~! ギャーっ! で、「一番好きな曲はセカンドアルバムの「across the sea」で、カラオケに行けば歌ったりする」とおっしゃるユキさんの発言に、私はまたしても大興奮。ウギャーー! 私もそれ(日本の女の子から手紙を貰って妄想する曲)が一番好きなんですよー、歌う、歌いますよ私も!! あれはロマン、ロマンすよ! ワーッ! てか「Pink Triangle」もいいですよね、どんだけ暗いんだよっていう歌詞(好きになった女の子と結婚する!とまで妄想したのに、彼女は同性愛者だった…という曲)の内容もたまらないんですよ、ねーー! と、ユキさんとの思わぬ共通点に興奮した私は絶叫しまくって、早々に声を嗄らしてしまいました; やかましくてスミマセンでした;
しかし、人の縁ってつくづく不思議ですね。私はまさかこんなところで同志に巡り会えるなんて(というかすでに巡り会っていたなんて)思わなかったですよ。今度ぜひカラオケ行きましょう~~♪♪

ゼハゼハいいながら、ちょっと心を落ち着けて、『聖おにいさん』の4、5巻と『テルマエ・ロマエ』の1巻をユキさんから借りて読みました。どちらも読みたいと思っていた漫画なので、超嬉しい! 特に『テルマエ』の方は、ヒットするのもさもありなんという面白さで、これは素晴らしかったです。ニヤニヤしながら読了。ありがとうございました。


*10月29日(金)19:00くらい

ユキさんに、地元のスパゲッティ屋さんに連れて行ってもらう。道々、家庭料理の話になって私はおにぎりにトロロ昆布を巻いたり、細切れの昆布をまぶしたりするということを話すと、どうやらそれは北陸特有の文化であるらしいと話が落ち着きました。関西ではあまりやらないとのこと。でも、ユキさんはトロロ昆布を巻いたおにぎりは時々召し上がるそうです。あれ、美味しいですよねー♪
スパゲッティ屋さんでは、私はおすすめの「ナスとベーコン」のスパゲッティをいただきましたが、厚い輪切りのナスがこんがりと焼かれていてすごい美味しい…思い出して書いている今もよだれが出てきます。美味しかった!
食事の合間にもユキさんは私に色々と話を振って下さるので、放っておくとわりといつまでも黙っている私も、自身の経歴について軽く説明させてもらいました。ユキさんのこれまでのことも教えていただいて、ますます親交を深められたのではないかと私はとても満足しております。


*10月29日(金)21:00

kajiさん合流。お仕事が忙しくて食事もとってこなかったというkajiさんのために、ユキさんがささっとご飯を用意してあげている様子を「本当によく気がつく親切な人だなあ」と横目で感心しながら、にへにへと漫画を読んで薄笑いを浮かべている気のつかない私…。ついでに何のお泊まり用意もしていかなかった私は、ユキさんにTシャツ(「奇面組」の柄だった!)まで借りる始末。本当にお世話になりました! てゆーか、あれこれご厚意に甘えっぱなしでスミマセン;
とにかく、これで全員集合です。

一段落したところで、おのおの6冊ずつの漫画セレクションを出し合いますが、……こ、濃い! 見事に各自の人柄と好みを反映したラインナップになっていて、なかなか興味深いものがありました。

まずはリストを作成し、書名、著者名、ひとこと紹介文を各自で記入し、いよいよ合宿のメインイベント開始です! 夜通し、読んで、読んで、読みまくりました。途中でいくつかの休憩を挟んで、おしゃべりもしたような気はするものの、私の意識はほとんどこれまで未知のジャンルで押し通してきたお二人の選んだ各6冊の方へ繋ぎ止められていて、会話内容についてはほとんど記憶喪失。よって省略。
ただ、kajiさんとユキさんの「理想(幻想)と現実(リアル)」の認識の違いについての討論は非常に興味深く拝聴しました。

「幻想(理想、あるいは空想)は現実でないからといって「真実」でもないわけでは決してない。生身を持たないことにさほどの意味はない」というkajiさんの言葉に胸を打たれつつ、「あるはずの理想なら、その理想にもリアルの確固とした姿形を構築したい」というユキさんの主張にも感銘を受けました。だいぶ朦朧と聞いていたので、正確な要旨は捉え損ねているかもしれませんが、このような内容だったかと。
私の上のような解釈前提で話を進めると、kajiさんとユキさんのお二人の性質は理想主義者としてのひとつの両極、という意味では私から見ると非常によく似ておいでで、私はと言うと、どちらのご意見にもなるほどと思いつつ、結局はどっちつかずの傍観者である自分自身を黙って発見したりしていました(積極的に討論に加わらないところからして、まず傍観者であるかと)。私は右手に現実を、左手に幻想を、たぶんその中間にぼんやり立っています。そして身をよじりながら、右目で左手の幻想世界を見て、左目で右手の現実世界を見ようとするのです(ちなみに私は左目の視力が少し弱い)。おまけに見るだけで、踏み出そうとも構築しようともしない。それがきっと私。私もいくらかは理想主義的ではあるけれど私の役割は多分、その狭間で、ただ見て聞いてそれを記録することなのではないかと思ったりもしていました。真夜中の討論会。

ご縁があって集った3人でしたが、互いに共通した部分を持ちつつも、同時にちょうどいい具合に性質が異なっているのが面白いんですね(^_^) それは漫画の選び方、読み方にも現われているらしいことは後ほど分かるのです。

読み合わせ会の詳細については、また別個に記事にて。


**10月30日(土)10:00

起床。私は朝の7時くらいに「お、そろそろ休むか」と思い、仮眠をとりました。ユキさんは皆のためにお布団を敷いてくださっていたのですが、私はひとり漫画に埋もれて座椅子で寝る、みたいな…; なぜか(ユキさんセレクションが怖すぎてビビってたわりに)すごく充たされていました。なにか夢を見てニヤついてましたが忘れた。で、10時に起きる。起きるなり、kajiさんセレクションの最後の一冊を読む。幾分疲れが取れたせいか、すんなりと面白く読めました。正直、4冊目くらいのところではあまり意識がなかった…。いや、いちおう読んではいましたが万全の感受性を発揮できたかというと、いまいち。情報過多の、夜中の不思議なテンションで読みました。面白かったけど疲れた。疲れたけど面白かったです。

そのうちに皆さんも起き出して、「やっぱ6冊はキツかったね…」ということで結着。いちおう、リストにはそれぞれが読んだ感想を一言ずつ書いてあるので、そちらも別個にまとめます。いや、でも、私は面白かったです! すごい読んだ! 超読んだ! 自分では選ばないような漫画との出会いを体験できました。実に良い企画だったと思います。…でも、そうですね、次回はもっと作品について議論する余力を残して置きたいですね(^_^)


**10月30日(土)11:00

近所のドトールへ行ったりして、コーヒーを飲みながら、女性3人が集まればいわゆるガールズ・トークで盛り上がります。はー、可笑しかった。私は寝不足のテンションも手伝って、なにか無闇に大笑いしてしまいましたが、やっぱりkajiさんもユキさんもお話が面白いんですよね、いいなぁ。あっという間に時間が過ぎてしまいました。


**10月30日(土)15:00

ユキさん宅からおいとまを。散らかしっぱなし、私は漫画も十数冊置きっぱなしでユキさんのおうちを後にしました。良かったら読んでください(^_^;) あと、kajiさんから何冊か漫画をお借りしてきました。漫画交換会、うふふふ。



以上、簡単にまとめましたが、とても濃密で刺激的な時間を過ごすことができました。ユキさん、kajiさん、おつかれさまでした! どうもありがとうございました!
次回も楽しみにしております♪♪ 今度はアレを持っていこうっと!





梅田・難波でお友達に会う!

2010年10月18日 | 旅の記録

法善寺横町あたりの とある路地裏。
路地裏っていいですよね(^_^)






日曜日は、kajiさんとユキさんとお会いしてきました! ああ、大阪に帰ってきたって感じ!!


この日の私は朝から張り切って出かけました。待ち合わせはお昼過ぎでしたが、10時半にはもう家を出てしまう。K氏は日曜日にも働くというので、途中まで一緒に行くことに。黒猫が潜んでいるベランダの横などを通り過ぎながら、のんびり歩きます。そのまま二人で地下鉄御堂筋線に乗り込みましたが、私は実に2ヶ月ぶりくらいで電車に乗る、みたいな。日頃の移動範囲が半径1.5キロ以内(徒歩orチャリ)、とか…。超絶ひきこもりっぷりに自分でもいささか呆れます。

難波に11時ちょっと前に到着。とりあえず、書店めぐり。せっかく繁華街に来たんだし! と張り切ってブックオフなど2軒はしごしてみる。本屋、楽しい~! 収穫はぼちぼち。あとでジュンク堂も行かなきゃ。と言いつつ、お菓子屋さんなども覗く。難波マルイのカルディでグリーンカレーのペーストを購入。ここへくるといつも買ってしまう。お店のお姉さんがこれまたいつも通り、珈琲の試飲をさせてくれる。ミルクが入っていて美味しかったです。でもコーヒーは買わず…スマヌ!

ぶらぶらしていたらお昼になったので、kajiさんと待ち合わせ場所の梅田へ移動。kajiさんとお会いするのはちょうどぴったり一年ぶりのことで、少し緊張しました。一年前の今頃、kajiさんとユキさんに「いってらっしゃい会」を開いてもらって横浜へ送り出された私ですが、一年経たずにまた大阪へ戻ってきてしまったあたり、やはり私は大阪に縁があるのだなぁと思います。私は関東も好きだけど、同じように関西も好きさ! そんなことを思いながら、HEP前でkajiさんと合流。お久しぶりです~~!と再会の挨拶もそこそこに「にしむら珈琲店」というところへ連れて行ってもらいました。

13:00 にしむら珈琲店

神戸が本拠地であるらしい「にしむら珈琲店」の梅田店は、丸い椅子とオレンジ色が印象的なお店でした。「グラタンセット」というのがおすすめだとkajiさんがおっしゃるので、私もそれを注文。ぐつぐついう熱々の、そしてかなり濃厚な味わいのグラタンが壺に入って運ばれてきて、焼きたてのトーストとともにいただきました。お、い、し、い! それに当然のことながら、やっぱり珈琲店のコーヒーはうまいぜ!

入り口のショーケースに入っていたケーキもおいしそうだったので、今度はケーキも食べてみたい♪


14:10 ジュンク堂 梅田店

「にしむら珈琲店」ではお食事をしながらかなりゆっくりおしゃべりもしたつもりでいましたが、お店を出て時計を見たら、まだ一時間しか経っていませんでした。10月も下旬にさしかかって、いまだジリジリと暑い太陽の日差しを受けながら、とりあえず、今度は堂島のジュンク堂へ行くことに。あー、ジュンク堂(梅田店)も私は久しぶりですわ。それにしてもkajiさんと本屋さんをめぐるのはいつも楽しい。書棚を眺めながらストルガツキーの話ができる人なんて限られてますよね。マジでありがたいなぁ!
それにしても、私もkajiさんも、時々言おうと思っている言葉が出て来なくて「…あの、あれ…ほら…」となってしまうのが面白かったです。いや、全然面白くない事態かもしれないですけど、でもどうしてこうなっちゃうのですかね~? とか言って、kajiさんはいくつか本をお買い求めでしたが、私も何かを買いにきたような気がしていたのに、なんだったか思い出せず。月曜になってから、「あ、でかい本屋へ行ったら、必ずあれやこれやを買うはずだったのに…!」と思い出しました。私の物忘れはかなりヤバイですね…。まあいいや、また行こう。


15:30 難波

梅田から、再び難波へ移動。梅田と難波は大阪の二大繁華街でして、しかも両者の距離は結構近いのです。どちらもいつも人がいっぱい。
夕方からユキさんが合流してくださるとのことで、それまでの間、kajiさんと難波をぶらぶらしました。ビックカメラのビルの上階にあるユザワヤとか。そうか、ユザワヤ、ここにもあったのか…。kajiさんとたくさんの手芸用品を眺めながら、「羊毛フェルト大会、とかやりたいよね」なんて話します。いいですねー、やりたい! そのうちやりましょう!

その後、難波へ来る途中の電車の中でも「あの…ほら、あそこ…前に火事があって、夫婦善哉の…」「ああ…なんていう通りでしたっけ? なんとか横町…みたいな??」と、ウンウン唸って、kajiさんがちゃんと思い出してくれた【法善寺横町】へ。ああ~それだ! その【法善寺横町】を歩いたり、お参りしたりします。上の写真はその路地裏。ここはなかなか趣のあるところで、狭い道を通り抜けるだけでも結構楽しいです。私は大阪に住んでそろそろ7年くらいになる(合計で)のに、いまだ大阪の地理に疎いので、この日もkajiさんが周辺を案内してくださいました。「神戸と比べると大阪の通りは少し狭いような気がする」とkajiさんはおっしゃってましたが、私はそういう大阪の狭い、小さな飲食店がずらずらと立ち並んでいるような通りって結構好きかもしれません。

17:00 関東煮(おでん)「たこ梅」

法善寺横町でユキさんと合流し、またまた挨拶もそこそこに、早速夕食へ。kajiさんの案内で、道頓堀のおでんのお店「たこ梅」というところに連れて行ってもらいました。お店の前にはおでんの良い香りが漂っていて、かなり心が動かされました。涼しくなってきましたし、おでんっていいですよね~♪

カウンター席の角のところに座り、たこの甘露煮やおでんの具をぽつぽつと頼みつつ、今度はユキさんとkajiさんと私の3人で盛り上がります。おでんは美味しかったし、お話もすごく面白かったです。漫画の話で盛り上がりました。で、今度、憧れの「漫画合宿」を開くことになりました! きゃー! 超たのしみっ!!

「たこ梅」さんでのお食事はとても美味しかったのですが、あいにく冷房直下でちょっと身体が冷えてきたので、食べ終わったらそうそうに場所を移動しました。先ほどの法善寺横町にある「アラビヤ」というものすごく雰囲気のある喫茶店に入ろうという予定だったのですが、18時過ぎの時点でまさかの閉店後! オウ!
そこで、近くにある「丸福珈琲店」へ入ることにしました。あー、ここは一度入ってみようと思っていたところだったので、私は嬉しい。スーパーなどでも見かける商品パッケージがモダンな印象でかっこいいと思っていたんですよねー。
「濃いよ」と言われていたコーヒーの味はなるほど濃いものでした。う、ま、い! 濃いコーヒーは好きです。飲みごたえがあって満足。

ここでも3人でのおしゃべりは続きます。
kajiさんもユキさんも、ものすごく創造性が豊かで、しかも実際に創造なさっているという方々なので、お話を伺っていると、私もぼやーっとしているなりにいつも刺激を受けます。アイディアが溢れてくるような。それで、実は「今年はできるのかなぁ……」と弱気になっていた例の同人誌(ユキドケ)も、やっぱりやろうかなという気になってきました。漫画も描きたいぞ。ほかにもやりたいことがある!

私をやる気にさせる、というのはなかなか凄いことなのですが、kajiさんやユキさんはいつも私をやる気にさせてくださいます。もうほんと私は友人に恵まれていますよ! マジでありがたい!
でも、お二方とお会いするとどうしていつもこんなにやる気が出るのかを、改めて考えてみると、たぶん、kajiさんにもユキさんにも、お話の内容にすごく希望や情熱が溢れているからなんですね。それに行動力も。まっすぐに向かっていこうとする人っていうのは素晴らしい。対象への眼差しがとても真摯で、すごく勉強熱心で、しかも優しいし。私はそういうところに感激して、一緒になって動かされるのです。我ながら影響を受けやすすぎるし単純さが極まっていますけれど、私は単純でいいのです。とにかく、よし、やるぞ! という気持ちでいっぱいです! うわ~~!



19:50 帰路

「次回はユキさん宅で漫画合宿!」という素敵なお約束をして、kajiさんとは難波でお別れし、ユキさんとは梅田までご一緒しました。お二方とも、どうもありがとうございました。非常に楽しかったです! 次回もすでにとても楽しみにしております♪♪


私は、もしかしたらそうは見えなかったかもしれませんが、この日はテンションが普段の5倍くらいに急上昇しておりました。異常な興奮状態。魂が身体からはみ出しちゃってるみたいな感じです。お友達と会ったりすると、いつもこうなってしまいますが、私は人と会うのが好きだ! 

ユキさんと電車内でお別れしたあと、乗っていた電車が新大阪どまりだったので、一旦降りて次の電車を待つ。その間にメールが来ているのに気がついて見るとK氏もちょうどこれから帰るらしい。メールのタイミング的に、「次に来る電車に乗ってそう」と思っていたら、果して次の電車にK氏の姿を発見。結局、往きも帰りも同じ電車に乗りました。

私はこの夜、高揚し切った気分がぜんぜん落ち着かず、真夜中になってもまだワキャワキャしていました。あまりに楽しかったので、一晩明けてみると、もしかして全部夢だったのではないかという気もしてきますけれど、そのくらい楽しかったです。ああ、いい気分だ。よし、やるぞ! やるぞ~~!!







バスに乗る

2010年07月15日 | 旅の記録

十三駅前の和菓子屋さんでみたらし団子を買った





風邪も鼻血も落着いてようやく起きられるようになったので、用事を片付けるために十三(じゅうそう)まで行ってきました。

私は十三へは何度も行ったことがありまして、これまでは市営地下鉄と阪急線を乗り継いでいたのですが、経路をよく調べてみるとどうやら今度の家では近くに停まる市営バスを利用できそうなので、大阪市営バスに初めて乗ってみることに。


大阪市営バスの料金は一律200円。乗車は後方の扉から、支払いは降車時に前方の扉付近で済ます。初めて乗る私には、この勝手が分からなかったので、乗車してしばらくはアタフタキョロキョロとしてしまいました。地域によってバスの乗り方は違って、最初に支払う場合もありますからね。

雨の昼下がりの空いたバスの車窓から、大阪市の街並を眺めながら運ばれていきました。私の乗ったバスは大阪市の北部を巡回しています。前回は6年程大阪に住んで、新大阪駅などはわりと頻繁に利用していたにもかかわらず、私は新大阪駅の正面を外からちゃんと見たのはこれが初めてのことでした。へー、こういう外観だったのか。ロータリーはこうなっていたんだな。タクシーの数がすごいや。バス停には何事もないように自家用車が停まっていたりしますが、バスの運転手は軽くクラクションを鳴らすものの、あとは普通に停留所から少し離れた場所で扉を開閉していたりするようすは、大阪らしい大らかさがあっていいですね。

バスで揺られること30分。目的地に到着。予想していたよりは早くに用事は片付きました。ほっとして、そう言えばお昼ご飯を食べ忘れていたと気がついた私。帰りのバスの時間まで何か食べて過ごそうかなと思い、十三の街をぶらぶらしてみました。しかし、このとき既に時間は15:00。お昼を抜いたせいでぼんやりしていた私は判断力を失っており、どこかのお店で軽食でも、と言いながら駅前の和菓子屋さんでお土産の箱入りみたらし団子を買ってしまいました。前から一度は買ってみたいと思っていたんですよね、ここの団子。

しかし、昼飯は結局食べずじまい。
そう言えば、帰りのバスの時間も調べていないや……(ほんとうにグダグダですね)。

そこで再度バス停付近に引き返すと、ちょうど10分前にバスは出たところで、次のバスは50分後でした。なんてこった、団子を買っている間に行っちまったのか(まったくもってグダグダですね)。

仕方がないのでバスが来るまで何か食べて待っていようかな、と空想して十三駅で雨宿りをしながらぼーっとしていると、印刷された簡易地図を手にしたサラリーマン風のおじさんに道を尋ねられました。ぼんやりしていた私は、不親切なことに、「あー、たぶん、あそこをこういって左に曲がれば云々」と曖昧な返事をしてしまいました。その時、おじさんの地図の片隅に「淀川図書館」という文字を見つけた私は、「…そうだ! ついでに図書館も行くつもりだったんだった」と思い出し、図書館へ向かいます。というか、おじさんの行きたい方向と、図書館とは大体同じ方向だったのだから、途中まで連れて行ってあげればよかったと、だいぶ後になって反省しました。私はよく人に道を聞かれるのですが、いつも後になって「ああ、もっとちゃんと教えてあげればよかった…!」と思うんですよね。私とて世のため人のために何かやりたいと念じてはいるのですが、親切とはなかなか難しいものです。


下調べした時の記憶と、さっき見たおじさんの地図による情報を頼りに、図書館を目指しました。淀川図書館の近くには、有名な北野高校があったと記憶していたので、ちょうど下校時刻らしく、高校生らしい子たちがたくさん歩いている道を逆走してみました。別にそれほど複雑な道のりではなかったのですが、地理に強い私は、そうやってあっさり図書館に到着。地図さえ見られれば、私は迷わないんだがなぁ。人生には地図らしい地図なんてないように思えるんだもんなぁ。
ともかく無事に利用者カードを作ることができました。

帰りのバスまでちょうどあと5分というところで、バス停に到着。定刻通りにやって来たバスに乗り、帰りもまた30分の道のりをゆらゆらと揺られて帰りました。

たまにはバスもいいものです。
電車の車窓とはまた違った景色を見ることができます。






6月18日(金)庭園美術館→六本木

2010年06月20日 | 旅の記録

アール・デコの館へ行ってきた






金曜日に目黒の庭園美術館へ行ってきました。

今のうちに行きたいところへ行っておこうと思い立った私は、間近に迫った引越しのための荷造りを放り出し、「忙しいのに、いいご身分ですね」というK氏の言葉にもめげず、前々から行ってみたかった庭園美術館(旧朝香宮邸)へひとり向かいました。しかし、あいにくの雨。木曜日も土曜日も雨は降らなかったのに、この日は雨でした。どうしてだ! 半日雨の中をうろつきまわったおかげで、足もとがずぶ濡れになりましたよ。うん、まあ、ひとりで行ってよかった……。


さて、庭園美術館です。目黒駅から徒歩で5分ちょっとの距離にあります。アール・デコの館として名高い旧朝香宮邸を美術館として利用しているそうですが、私の目的は美術展ではなくて、その建物。アール・デコっていいですよね(*´∀`*)
雨にもかかわらず、館内にはわりと大勢のお客さんで賑わっていました。小さな美術館だから大勢に感じただけかもしれませんが、それでも意外な人出だったのではないでしょうか。

建物に入るとまず、正面玄関の床のタイルと、ルネ・ラリックのガラスのレリーフが目に入ります。残念ながらあまり詳しく書いている暇がないのですが、このお屋敷は細部がいちいち美しかったです。階段とその手摺、各部屋の照明、扉の装飾、壁・天井のレリーフ、人が住んでいた頃は一体どんな感じだったのだろうかと想像したりして楽しみました。どのような生活があったのでしょうね。

 館内の様子はこちらから:朝香宮邸のアール・デコ|東京都庭園美術館HP 

ちょっと残念だったのは、私は建物目当てにここを訪れたのに、壁や窓の多くは展示品のためのボードで覆われまくっていたことです。全然向こうが見えない。カーテンももちろん閉まりっ放し。またウィンターガーデンと呼ばれるいかにもアール・デコ!な感じの一室があるのですが、そこが非公開だったことも残念でした。残念すぎる……。素敵なお屋敷だということは分かったけど、残念でしたね。今年の3月末~4月にかけて「庭園美術館建物公開」という建物自体の展覧会があったそうですが、私はバッチリ見逃していました。なんてこった。次回は今年の12月だそうですが、……もうこっちに居ねえ! しまったーーっ あーぁーーー…


気を取り直して今回の展示内容を。



この時はちょうど「ロトチェンコ+ステパーノワ ロシア構造主義のまなざし」という展覧会が開催されていて、私にもそれなりに楽しく見てまわれそうなものでした。私はロトチェンコもステパーノワも知りませんでしたが、ここではグラフィック(ドローイング・版画)、空間構成、建築、デザイン、演劇、印刷物(本・ポスター)、写真の8つのジャンルの展示がありました。私の趣味からすると、ポスターがとても格好良かったです。すごく格好良い。さすがあの頃のロシア(1910-1930年代)は先進的ですね。写真も良かったな~。期待していたよりもずっと楽しかったです。小さな展示スペースなのでサラッと見てまわるつもりでしたが、なんだかんだで1時間半くらいを費やしてしまいました。

面白かった!



さて、美術館を出て、せっかくなのでお庭も見てまわろうかと思います。「庭園美術館」ですからね、なんせ。しかし、雨。入館する前よりも激しく降ってきました。貧弱な折り畳み傘を差しながら、雨のせいか人気のない庭をとぼとぼと歩き回ります。靴が濡れてきたのを少々気にしながら、うろうろと庭をまんべんなく歩きます。晴れていたら素敵だったでしょうねー。
以下、微妙な写真ですが雰囲気だけでも味わっていただければ(ちなみに建物内は撮影禁止でした)。

 庭園からお屋敷を見る。2階の廊下を渡りたかった……

 なんかネコ科の像。

 薔薇が何種類か植わってます。その他の植物もあり。花壇にはブルーベリーも実をつけていました。

 池。人気のない暗い雨の日の池…怖; たくさんの鯉が池の隅の一か所に集まって身動きもせず……不思議。

 芝生のところで亀と遭遇。目が合った途端に猛スピードで反転、あまりの速さにカメラで追い切れず!



そんなこんなでそれなりに堪能した美術館を出、この日の夜はM所長と約束があったので六本木を目指します。美術館周辺には目黒駅も白金台駅もあるのだから大人しく地下鉄に乗ればよかったのですが、私の認識では目黒から六本木ならどうにか歩ける距離ではなかろうかと思い、よせばいいのに雨の中を歩き出してしまいました。いやー、止めておけばよかった! マジで!

しかし歩き始めてしまった愚かな私は、例によって「なんとなくこの方向のような気がする…」という勘に従っててくてくと歩いていきましたが、庭園美術館から至近距離の白金のあたりはさすがの高級住宅地でした。私のような薄汚れた身なりの人間がいていい場所ではない気がして、足早に通過します。綺麗なお店が道沿いに並んでいたりしましたが、ウィンドーをのぞきこむ気力(勇気)もない私。しかし、東京には色々な街並があるんですねー。




歩くこと3、40分。家を出た時には降っていなかったし歩くつもりもなかったのでうっかりパンプスを履いてきたら、降り注ぐ雨のせいで既に足はずぶずぶです。その上、途中までは勘のわりにはいい感じで歩いていたと思うのですが、どこかで道を誤って、広尾に向かっているはずが、どうしてか恵比寿駅の方向へ来てしまっていたので、諦めて恵比寿から地下鉄に乗ることにしました。結局あまり進まなかったな。いやあの、私だって晴れてれば歩き切ったはずなんですけど、今日は雨だったからさ…とか言ってみても、ふっ、まあ徒労でしたね――。


六本木ではM所長とお食事をご一緒しました。またしばらくお目にかかれないというご挨拶がてらに御馳走になりました(←我ながら本当に図々しい…いつも御馳走さまですf^_^;))
思えば、関東へ戻ってきた最初にも六本木でM所長とお会いしたのでした。その時は「所長、実はもうすぐ関東へ帰るんですよ!」とご報告したら「じゃ、会おうよ! 着いたらすぐに!」と言っていただき、今回も「所長、実はもうすぐ大阪へ帰ることに…」とご報告したら「じゃ、会おうよ! 今週にも!」という感じで、私はM所長のそういう反応の良さとフットワークの軽さを心から尊敬しているのでした。

というわけで、六本木に始まり、六本木に終わる。六本木も少し路地を入ると、落着いたお店があったりするんですねー。知らなかった!
そして、いつものように楽しくお話しして、ミッドタウンの地下が綺麗に整備されていたりするのを見て歩いたりしました。『飢餓海峡』が面白そうであることを知りました。あと、西日本にもあれこれと見所があることもわかりました。楽しかったです~! 一緒にお仕事をさせていただいた頃の私は呆れるほど生意気な若者でしたが、所長には大変に可愛がってもらいました。いまだに良くしてもらって、感謝してもしきれません! 本当にいつもどうもありがとうございます♪♪ 



去年の秋に横浜から東京へ出るのに東急線に乗った時には、どこかまだ馴染まず、ぐいぐいと身を押し込むようにして首都へと入っていく感じを覚えたものですが、この日の夜はまた別の感傷に浸りながら東急東横線に揺られて帰りました。

今回の移動では、私は極力感傷を抑えているつもりではありますが、油断すればやはり噴き出しそうです。色々な土地を同じように愛していても、その全部の土地に同時に存在することができません。はぁ、残念だ。鉄道や航空機その他の輸送や通信手段が進歩して、土地と土地との距離はずんずんと縮まってはいますけれど、でもまだ遠いですよね。遠い。遠くなる。寂しくなるな。…でも! 悲しくはないから大丈夫さ!



そうとも。この短い間に、楽しかった「旅の記録」が積みあがりました。楽しかったんだ!
さて、荷造り、まだ終わってないぞ……(^o^;)やっちまわないと!






池袋で遊んできた!

2010年06月06日 | 旅の記録

沖縄物産フェアで売られていました。




「お菓子のポルシェ」というところの「紅いもタルト」が美味しいということで、ちょっと買ってみました。本日のお土産。沖縄のお菓子だそうですが、沖縄まで行って来たのではなくて、沖縄物産フェアで買ったのです。遠く離れたところのものを近場で買える。うむうむ、いい世の中だな~(^_^)


今日は、他にも「生パスタ」のお店でお昼を食べたり、またまた【乙女ロード】に出没したりして、池袋を堪能してきました。暑かったけど、楽しかったーー。ヘトヘトです!

同人誌(コミケで売られているような二次創作系の)を沢山置いているお店では、『テニスの王子様』とか『銀魂』とかジャンプ系の漫画の同人誌や、ガンダムその他のアニメ系の同人誌があることまでは理解できましたが、ふと棚の下の方に目を向けると、そこにはまさかの元ネタ同人誌のコーナーがありました。それは……


  サザエさん(^o^;)/


さ、サザエさんでBLとかってどういうことっ!?(ちなみに、その隣りは『アンパンマン』…カオス!!)
で、そのサザエさん同人誌の表紙をチラ見してみたら、なんか、スーツの男性が二人描かれている(ひとりは眼鏡、もうひとりはくわえ煙草)のですが、「誰これ、サザエさんにこんなキャラいたっけ?? あ、でも、眼鏡の方はマスオさんかも。え…じゃ、もう片方はもしかして……」、

  アナゴさん……か?!

 イケメンすぎwwwwww




今日はコレで、1年分くらい笑いました。死ぬかと思ったヨ(^o^)!
面白いなぁ、こういうエネルギーって素晴らしいなぁ! 深いね、この世界は。こういう発想の自由さはなかなか面白いものですよ。はー、おかしかった。




池袋では友だちと会っていたのですが、彼女とのお話ももちろん楽しかったです。その人はいつもとても頑張っている人なんですけれど、私が認識していたのとは別のところでもさらに頑張っていたので、心の底から感服いたしました。すごいなぁ! 多才で有能な人だとは知っていましたが、でもやっぱり凄い!
私もこういうところから良い影響を受けて、何でもやってみないとね。いや、ほんと。なんか、本当に頑張ろうという気になりましたよ。暑くなる前に頑張るぜ!


というわけで、楽しかったのでほんとはもう少し書きたいところですが、買ってきた漫画を読まないといけないので、今日のところはこのへんで!








逗子・葉山へ行ってきた!

2010年05月31日 | 旅の記録

神奈川県立近代美術館 葉山
2010年5月29日。
葉山は曇り時々雨。







土曜日に、お友達の烏合さんと一緒に逗子・葉山のあたりへ遊びに行ってきました。あいにくの曇り空でしたが、電車に揺られて、バスに揺られて、海沿いの道をくねくね走っていくのは、とても気持ちがよかったです。このような小旅行というのは実に楽しいものですね。しかも海! そして友だちと! あー、楽しかった!


さて、なぜ葉山かというと、ただいま【神奈川県立近代美術館 葉山館】にて『ノルシュテイン&ヤールブソワ 話の話展』が開催されているからです。

 

私はノルシュテインの「霧の中のハリネズミ」が大好きなんですよね。この展覧会では、ノルシュテインのアニメーションの上映プログラムもあり、「冬の日」や「外套(部分)」の上映もあるということで、ちょっと行ってみたいと思いつつ、でも少し遠いかなとためらっていたのですが、烏合さんが一緒に行ってくださるとのことで俄然やる気が出た私。やはり連れがいるほうが楽しいですよね! 烏合さん、どうもありがとう♪


実は私はこの時まで葉山の正確な位置さえ知りませんでしたが(事前の烏合さんとのやりとりで「葉山って海が見えるの?」などというトンチンカンなことを言ってしまったのには、さすがの私も恥ずかしかった;)、横浜からだと一時間ほどで行くことのできる落着いた海辺の町で、海のすぐそばには小さな綺麗な美術館があり、なかなか素敵なところでした。やっぱり海っていいなぁ!


11:10に横浜駅の横須賀線の乗り場ホームで烏合さんと待ち合わせ、昼前にJR逗子駅に到着、バスに乗り換えて美術館へ向いました。土日の方がバスの本数が多いというのは珍しいですね。やはり週末に賑わう土地柄ということなのでしょうか。海ですしね、海。駅前でバスに乗り込むと、海辺の町らしく、商店街の入り口には青い庇のかかった魚屋さんがあるのが車窓から見えました。
この日は気温が低く、曇っていたのですが、海沿いの道ではやっぱり我々も興奮してしまいます。「海だよ、海!」と言い合ったりしました。

バスで20分ほど揺られて、美術館前に到着。
午後のアニメーション上映会は15時からなので、まずはレストランで昼食をとることにしました。このレストランは席数は少ないのですが、海側が大きくガラス張りになっていて、お食事をしながら海を眺めることができます。気持ちがいい。晴れていたらもっと美しい光景だったかもしれませんが、曇っていても充分、荒れていたって構わない。私は海が好きですね。ウィンドサーフィンや、ボートを楽しむ人達の姿が見えました。いいなぁ、舟とか乗りたいなぁ。

 


この美術館の敷地はさほど大きくないのですが、レストランの横の階段からは「遊歩道」へ下りられるらしく、私と烏合さんはとりあえず階段を下りてみました。砂浜へ出られることを期待して。
結局、「遊歩道」というのは、「遊歩道?」というほどの小規模のもののようで、波打ち際まであと100m弱くらいのところで仕切られていて、浜へは下りられませんでした(たぶん)。その階段を下り切ったところには、小舟を裏返した形のコンクリートだかモルタルだかで出来たオブジェが点在していて、我々はその上に立ち、植栽の間から見える葉山の海を眺めながらしばしおしゃべりを楽しみました。海というのは、水と波、あとは岩や砂くらいしかないのですが、ただそれだけでも何時間でも過ごせそうな場所ですよね、不思議。曇りの日の砂浜にはほとんど人影がありませんでしたが、釣り人のおじさんがひとりやって来て、えいやっと竿を投げました。

  海はいい、海は。


さて、いよいよ本日の目的の展覧会です。
ノルシュテインはロシアのアニメーション作家。今回の展覧会は、「話の話」というアニメーション作品を中心にした企画のようでした。15時からの上映会には整理券が必要とのことで、まずはそれを貰っておきます。

展示のおおまかな内容はこんな感じでした。
「キツネとウサギ」の絵本の挿絵、「話の話」のエスキース、スケッチ、マルチプレーンを再現したマケット、「霧の中のハリネズミ」のエスキース、コンテ、マケット、「25日――最初の日」「ケルジェネツの戦い」のエスキース(?詳細忘れ…)、「アオサギとツル」のコンテ、マケット、「外套」のエスキース、マケット、「冬の日発句」のスケッチその他。

 **注**
 ☆マケットとは:美術用語で「模型」というほどの意らしい。
 ☆エスキースとは:esquisse(仏)スケッチ、下絵のことだそうです。


という感じで、沢山の資料が並べられていて、アニメーション制作の様子がよく分かる構成になっていて、なかなか見応えがありました。


ノルシュテイン作品ではやはり「話の話」が代表作ということになるのでしょうか。展示品の量も展示室の広さもここがもっとも大きかったと感じました。「話の話」のマケットはいずれもすごく良かったです。雨の降る森の中に青い林檎が置かれてあって――という場面などは、「こういう風になっていたのかー」と感心してしまいます。こうやって、アニメーションの仕組みが分かるのは楽しいですね。

「話の話」も良いですが、私はこの人の作品では「霧の中のハリネズミ」が一番好きです。その「ハリネズミ」の展示もありました。やっぱり可愛い。絵コンテとエスキースが素晴らしかったです。ハリネズミは間抜けで可愛いなぁ。コグマくんの顔も、あらためて見ると、もの凄く丸くて魅力的。展示室の説明書きによると、ノルシュテイン監督はハリネズミの造形をめぐって美術監督を務める奥さんのヤールブソワさんにとても厳しい要求をしたと書いてあったような気がします。ヤールブソワさんの描くものはみな、柔らかい暗さのなかのユーモアとでもいうような独特の空気を含んでいて、心に残ります。しかもこの絵が動くというのだから凄い。

「アオサギとツル」のコンテも素晴らしかったです。このコンテは素晴らしい。コンテの段階ですでに面白い。こんなコンテを私も描きたい。

「外套」と「冬の日」の展示を残すところで15:00になりました。先に上映会を観ることにします。
15:00少し前に、整理番号順に上映会会場への入場が始まりました。我々は前の方の席に座って待ちます。
上映プログラムは午前の部と午後の部があるのですが、午後の部の内容は以下の通り。

 *「アオサギとツル」
 *「話の話」
 *「冬の日 発句「狂句 木枯らしの身は竹斎に似たる哉」」
 *「外套(部分)」

「冬の日」と「外套」は私ははじめての鑑賞でした。他のものは持っているDVDで観たことがあります。でも「アオサギとツル」は久しぶりに観たら、内容をほとんど忘れていたのですが、やっぱり面白かったです。あの終わり方がいいんですよね。柵とか壊れちゃってて。
「話の話」は前回はかなり眠かったという記憶があったのですが、展示品の数々を見た後で鑑賞すると、印象がまるで変わりました。我ながら単純。けれども、アニメーションの手法について知ってみると、この作品の凄さというものを少し理解できたように思えます。オオカミが揺りかごを高速で揺らすところが好きですね。あと、雪の上に大きな青い林檎がいくつもゆっくりと落ちる場面も。どういう物語であったのかは、今回もやはり私には理解しきれませんでした。詩的すぎるのかなぁ。
「冬の日」はごく短いアニメーションですが、紅葉が舞い落ちる場面、風が猛烈に吹き付ける場面などが印象的。
そして、「外套」。いつになったら全編仕上がるのでしょうか。ノルシュテインさんはこれにあと何十年かけるつもりなのかしら、と心配になっていたのですが、この日、作品の出来上がった一部分を観ると、時間がかかるのも仕方ないと納得しました。というか圧倒されました。ほとんど狂気のような精密さ。音声はまだ付いておらず無音のままでモノクロのアニメーションが進行して行きますが、とにかく圧倒的です。目眩がしました。
雪の雑踏を人々が行き交うシーン、ぬかるんだ地面、アカーキイ・アカーキエヴィチのわびしい暮しぶり、靴下を脱ぐ仕草、骨張った小さな手の動き、スープをすすりパンをかじり、インクをインク壺に注ぐ描写、天上の梁の上を猫が歩いていくシルエット、ベッドに横たわり毛布にくるまるその毛布の薄さ――。ほとんど狂気のような精密さに、私は完全に圧倒されてしまいました。ちょっと具合が悪くなりそうな衝撃。うーむ、これは、どうにか完成してもらいたいものです。「外套」は非常に面白い小説ですからね!

「外套」を見終わって、フラフラと上映会場を出ました。アニメーションを観てから展示を見ると、迫力が増しますね。あれはあの場面、これはこれから制作する場面と思いながら見て行くと、凄さがよく伝わってきます。気が重くなるほど凄い。

「冬の日」の展示もなかなか面白かったです。


というわけで、私はかなり満喫しました。
面白かったです。やっぱりアニメーションって面白いよ! と興奮して出てきました。美術館のロケーションもよいですし、おすすめの展覧会ですね。







この日、移動や休憩の合間にも、烏合さんとは沢山お話ししました。すごく楽しかったです。以前、神保町でお会いした時の記録にも書きましたが、烏合さんはものすごく楽しい人なんですよね。この日の会話のなかにも知性がほとばしっていました。烏合さんのとても問題意識の高いところも私は尊敬しています。また、人の言ったことをよく覚えていて、私の過去の記事のことや、「ヒャクボルコ」のこと(←いずれも私は自分では忘れているようなこと;)を取り上げてくれるところには、本当に感謝しています。ありがたいなぁ!

一方私の方からは、なんの拍子でその話になったのか忘れましたが、私自身の蹉跌と挫折にまみれた逃走の半生について語り、とにかく「数学がどうにもならないほどに苦手だった」ということだけはしつこいくらいに伝えられたかと思います。でも、久しぶりにしゃべったので、口がうまくまわらず、声も少し嗄れてしまう貧弱な私。な、なさけなや!

帰り際、烏合さんは往きのバスの中から見たお魚屋さんで、お土産にお魚をお買いになりました。遠方から来られたので、小さな保冷ボックスに入れてもらいます。「すっかり大荷物になってしまった!」と嘆いてらしたのですが、そう言えば、私が関西にいた頃、京都で烏合さんとお会いした時にも、旅先だというのに烏合さんは書店で大量の本をお買いになったのでした。あ、こんなところに書いてしまってゴメンよ。でも、私は烏合さんのこういうところがたまらなく好きなのです。しっかりしてそうなのに、面白いよなぁ!

色々とお話を伺ううちに、烏合さんちの姉妹関係と、私のうちの姉妹関係はよく似ているようだと分かりました。烏合さんはお姉さんで、私は妹なのですが、なんかすごく分かった。妹気質ってありますよ。姉の言うことはとりあえず無条件にきいてしまうというように仕込まれているというか(^_^;) 烏合さんの妹さんはどこか私に似たところがあるそうで、もの凄くお会いしてみたい気持ちになりました。ふと考えてみれば、私の友人はほとんどが「お姉さん」「お兄さん」なんですね。私はそのせいで心地よいのかもしれません。「妹」とは、結局は甘やかされる立場ですからねー。


というわけで、大変に楽しかった一日。
烏合さん、どうもありがとう! とても愉快な一日でした(´∀`*)
おつかれさま!!








恵比寿で愉快にお食事してきた!

2010年04月24日 | 旅の記録




金曜の夜に、恵比寿でご飯を食べてきました。場所は、私が以前東京に住んでいた時にも何度か行ったことのある駅近くのカジュアル・フレンチのお店で、M所長とY女史、そしてS女史とご一緒しました。お三方ともに私は大変お世話になっているのですが、昨日は特にS女史には何年ぶりかでお会いできたので、大層嬉しかったです。

それにしても、Y女史もS女史も、私が以前からずっと憧れている素敵なお姉様方なのですが、この日もやっぱり素敵でした。いいなあ、あんなふうになりたいなあ、とお会いするたびにいつも思うのですが、不思議なことに一向に私はそんなふうになる気配がありません……。なにが足りないのかしら。なにもかも足りないような気がしますね、うぅ; でも、いつかはあんなふうに一緒にお話しするだけで気持ちがぱっと明るくなる、そんな感じになりたいものです。無理かなぁ、いやいや、心がけがね、大事なはずですよね、うんうん。




さて、恵比寿の【ら・ぴえにゅ】というお店は、とても雰囲気の良い、美味しいお店です。
夜には3種類のコースがあるのですが、オードブルとメイン料理をリストの中から選択できるので、私はメニューをまじまじと眺めながら、悩みに悩んで、ゆうべはこのようなお料理をいただきました。正式な名前は忘れてしまいましたが、内容はこんな感じ。

 *ワタリガニとエビのキッシュ
 *本日の鮮魚料理(皮付き鯛を香ばしく焼いたものと野菜盛り合わせ)
 *カモ胸肉のローストのクランベリーソースがけ
 *デザート(ケーキ2種にアイスクリーム2種)

とにかく、ものすごく美味しかったです。メニューを選んでいる時に、お隣のお客さんのテーブルにはすでにオードブルが運ばれてきていたのですが、つい目がそっちに行って、「あれも美味しそう、これも美味しそう」と誘惑されました。

メイン料理では、私はS女史が頼んでらした「豚肉の煮込みにココナッツをかけて云々」というのにも非常に惹かれたのですが、S女史にあとでうかがったところ、美味しかったそうです。Y女史の「大山鶏」も美味しそうでしたし、M所長の「牛肉」も美味しそうでした。今度また来たいですね…!

デザートの前には、お店のお兄さんがワゴンに乗った10種類くらいのケーキのお皿を見せてくれます。お隣のテーブルの方が進行が早かったものですから、我々がまだメインという段階で、ケーキについてあれこれ説明されています。ですので、その時点からケーキのことが気になって仕方がありません; 2種類選べるということなので、とりあえずひとつはあれにしよう…と計画します。
しかし、結局は悩んだ末に、M所長もY女史もS女史も私も、それぞれ違う種類のケーキを重ならないように頼み、お互いに少しずつシェアしていただきました。楽しい~。そして美味しい~。でももうお腹いっぱいで苦しい!

お食事のあいまにも、わいわいとおしゃべりしましたが、あー、もう猛烈に楽しかったです。なんであんなに楽しいんだろうなぁ! すっごく楽しかったです。



というわけで、美味しいお料理を胃がはち切れそうなくらいに食べて、ワインもついついグラスに2杯強ほど飲み、結果、私は陽気な酔っぱらいとなって帰途につくことになりました。
ニヤニヤしながら軽やかな足取りで帰ったので、いつもなら飲酒の後には酔ってしまう電車にも(ほとんど)酔いませんでした。でも一人で薄笑いを浮かべていたので、我ながらちょっと不気味な感じだったかもしれません。へっへっへ、楽しそうならまあいいですよね!

M所長、Y女史、そしてS女史も、金曜はどうもありがとうございました! とっても楽しかったです☆






中野ブロードウェイに行ってきた

2010年04月23日 | 旅の記録

こんな微妙な写真しか撮れなかったが、
中野ブロードウェイは混沌としていて面白かった。






《中野ブロードウェイ》に行ってきました。文字通り、中野にあります。JR中野駅北口を出ると、サンモールという商店街があり、そこのアーケードをずんずん進むと突き当たりに《中野ブロードウェイ》はありました。私は中野自体も初めてでしたが、この4階建ての建物の内部は不思議な空気に支配されていて、なかなか刺激的でした。面白かった!


昨日は4月とも思えぬ寒さと、あいにくの雨でしたが、中野ブロードウェイまではほとんど駅から傘なしで行けるので助かります。お昼に当地へ潜入したのですが、初っ端から色々と面白い場所でした。

まず、正面入り口をくぐるとすぐにエスカレータがあるのですが、それに乗ると一気に3階へ上がってしまいます。なので、ひとまず3階フロアをグルリと一周してみましたが、ロの字形のフロアには通路沿いに小さなお店がぎっしりと立ち並んでいます。しかしもうお昼なのに、そして定休日でもなさそうなのに、シャッターが閉まっているお店が多い……!
さらに、店の並びも不思議な感じで、若い人向けなのか、年配の人向けなのかよく分からない、あらゆるジャンルの店が入り乱れて並んでいました。また、ホビー関係の店の隣りが突然お好み焼き屋さん、というように飲食店が点在しています。そのうちの一軒は、喫茶店なのかと思いきや「ホットケーキ」と一緒に「さば定食」みたいなメニューもあったりとか……。レースのカーテンで仕切っただけのカウンター式の喫茶店(喫茶コーナー?)では、おばちゃんがお弁当を売ってたり(それがまた恐ろしく安い!)とか。うーむ、これはなんだか不思議空間ですね。

さて、中野ブロードウェイで有名なのは《まんだらけ》なのだそうです。そう言えば聞いたことがあるような。3、4階のフロアの結構な部分を《まんだらけ》が占めており、これまたあらゆるジャンルのマニアな商品が売られていました。漫画から古書、フィギュアにセル画、ゲームとかその他にもあったかも。私は漫画と古書を中心に見ましたが、アンリ・トロワイヤ/澁澤龍彦訳『ふらんす怪談』とマルセル・シュオッブの『少年十字軍』を入手出来たのでおおむね満足であります。

セル画のコーナーも見ましたが、そのあまりの高価さにビックリしました。ナウシカのものなどは、もうもの凄い値段です。ケタが違います。しかしセル画など初めて見ましたが、結構綺麗なものですね。なるほど集めたくなるわけだ。


まんだらけ以外には、《タコシェ》とかいうこれまた一風変わった本屋さん、というか文芸一般を扱うお店に入りましたが、小さなお店にも関わらず、取扱品があまりに濃いので、なかなかへとへとになるお店でした。「きのこ」の冊子が何号分も並んでいたりとか、奇妙な小冊子もぎっしり棚に収められているので、じっくり見たら結構楽しめると思われます。

それから、アニメのDVDやCDを扱っているお店では、珍しいアートアニメのDVDなども置いてありました。ラギオニもあった!(私はもう持ってるけど)
ウテナのボックスはなかったです。まあ、置いてあったとしても高くて私には買えませんけどね……。



そうこうするうちに、夕方になっていたのですが、驚いたことにこの中野ブロードウェイは、夕方になってからようやく活気づくようなのです。閉まっていたシャッターの多くが開き、お客さんも一気に増えます。学生服がちらほら見受けられるので、学校が終わってから立ち寄る高校生なんかも多いのでしょうか。


こんな感じで、ちょっと変わった中野ブロードウェイを、少しばかり覗いてきたわけですが、思わぬお宝が見つかったりもするようなので、趣味にどっぷりはまっている人なんかには、きっと楽しめる場所です。

ちなみに、ここへはお友達のペーチャさんに連れて行ってもらいました(^_^) お互いに目的のものを黙々と探し、お茶を飲んで面白く話し合いました。「アノ人の、アレが、アノ…」と老化のあらわれなのか言葉がまったく浮かんでこない私の会話に根気づよく付き合っていただいて、どうもありがとうございました~☆


うーん、東京にはまだまだ私の知らない面白い街があるんですねー。あとはどこへ行こう?