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半透明記録

もやもや日記

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2007年01月12日 | 読書ー雑記
ついに手に入れました。

古本の『ロシア怪談集』と『ドイツ怪談集』を。ふふ。


『ロシア~』のほうは図書館で借りて読んであるのですが、一緒に借りた『ドイツ~』は途中までしか読めませんでした。でももう手もとにあるのでいつでも読めます。やったー。

あとは『東欧~』と『フランス~』をぜひとも手に入れたいところです。

意外な展開

2006年06月28日 | 読書ー雑記
プラトンの『国家』を読み始めました。プラトン。あのプラトンです。正義とは何かを知りたくて……。

さて、読み始めてまず思ったのは、これは普通に読み物として面白い~! ということです。そう言えば、学校でも大昔に習ったような習わなかったような気がしますが、ソクラテスとその周囲の人々の対話が主な内容です。でも、こんなにくだけた対話だとは思ってもみませんでした。

読むとすぐに気が付きますが、このソクラテスという人は、実にしつこい…。誰が何と言っても、しつこく相手の発言のアラを探します。冒頭でソクラテスとポレマルコスが議論をしているのを聞いていたトラシュマコスは、そんなソクラテスの態度にブチ切れです。

トラ:「言うのなら、はっきりと、そして正確に言っていただきたい。そのようなたわけたことを言ってもらっても、このわたしは、いっさい聞く耳をもたぬからな!」

ソク:(ぶるぶるふるえながら)「どうかそんなに怒らないでくれたまえ。(中略)いやいや、これでほんとに一所懸命なのだよ、君。ただ、思うに、ぼくたちには力がたりないのだ。だから、君のように能力のある人たちとしては、ぼくたちを怒るよりも哀れむほうが、ずっとふさわしい態度ではあるまいか」

トラ:「そらそらお出でなすった! これが例の、ソクラテスの空とぼけというやつさ。」


てな感じなので、私はつい大爆笑でした。お、面白過ぎる。ソクラテスってこんなキャラだったのか。ぷぷ。太宰の「新ハムレット」もバカ受けでしたが、これも劣らず大笑いです。あと、最初のほうで私の敬愛するソポクレス(アテナイ三大悲劇作家のひとり。傑作『オイディプス王』を世に送り出した超偉人)も一瞬だけ登場しました。何かとてもシブイ発言をしてました。素敵だわ…。前書きに、プラトンも優れた劇作家だと書かれていたのはどうやら本当らしいと思われます。

いやー、こんなんだったとは知りませんでした。無知というのは、まったく情けないことですねえ。でも、早めに気が付いてよかった~。って、早くもないか……。

しかし、すっごく面白いと言ってもやはり内容は真剣な議論ですし、分量もかなりあるので、読破まではまだまだかかりそうです。とりあえず、今はまだ第一巻の途中で、トラシュマコスはただの怒りん坊かと思ったら、意外にもまともなことを言い出したッ!(←あくまで私の感想) というところまでしか読んでません。ええ、ほんとうにまだ出だしです。まあ、せっかくなので、慌てずひとつずつきちんと理解しながら読みすすめたいものです。

読みかけ 読みかけ

2006年02月23日 | 読書ー雑記
ネットに繋がらなかった間、久しぶりに落ち着いて読書をすることができました。といっても1冊分くらいしか読めませんでしたが。

まず、ひっくり返るほどに感動したのは、井伏鱒二の『山椒魚』。私はこの作品を以前にも読んだことがあったはずなのに、あらためて読み返すとたまげました。あの書き出し! そしてラスト! 処女作だったんだ……。天才ですね。『鯉』という、これまた初期の作品もとっても味わい深かったです。それにしても文章がうまいなあ。素晴らしいですねえ。というわけで、目下他の作品にも挑戦中です。

それから、『ムーミンパパ海へいく』を途中まで読んでいます。この作品は、どうもやや大人向けに書かれているようで、家族がそれぞれに少しずつ気持ちがすれ違っていったり、ムーミン谷を離れてしまって何もない島に何とか生活を組み立てようと奮闘したりと、何となくしんみりするお話です。

あとは、ダンテの『神曲』を読みたくて、図書館で借りてきたのに、忙しくてまだ読めず。急がねば、急がねば。

Reading Baton

2005年06月28日 | 読書ー雑記
Reading Baton なるものがイーゲルさまよりまわってきたので、良い機会なので自分の読書傾向について改めて見直してみました。


《お気に入りのテキストサイト(ブログ)》
私の超過疎ブログにコメントをしてくださる方のところはいつも巡回させていただいております。自分ではあまり探しにいったりしない怠け者なので、来て下さる方がコメントを下さってはじめてそちらに伺うということが多いです。みなさま、いつもありがとうございます!

《今読んでいる本》
1ースタニスワフ・レム『宇宙飛行士ピルクス物語』
  これは図書館で借りてはや6週間目に突入。今週末には返さねばなりません。どうしてだか遅々として進まず。短篇集だから1つ読んでは休み、もう1つ読んでは休みを繰り返しているからなんだなー、多分。第1話を読み終えるまで「ピクルス」だと思っていました。はずかし~!

2ーA&B・ストルガツキイ『滅びの都』
  2回目です。最初に読んだときはどうも良く分からなかったところが多かったので、読み返しています。色々見落としていた点が沢山あることが判明しました。面白い!

3ーその他色々
  常に読みかけの本が複数冊そのままになっています。下手をすると何年間も放置です。気分が乗らないと読めない性格で・・・。

《好きな作家》
好きな作家は沢山いますが、そのうちでも「好き」という感情を超えて「崇拝」まで高まっている人を挙げるならばーー私が知った古い方から順番に内田百間、ガルシア=マルケス、安部公房、ラーゲルクヴィスト、ストルガツキイ。というところでしょうか。漫画家なら荒木飛呂彦。

《よく読む、または思い入れのある本》
1ー『バラバ』・『巫女』ラーゲルクヴィスト
  小説でこんなに読み返した本はありません。なんでこんなに面白いんだ!

2ー『収容所惑星』ストルガツキー
  ストルガツキイは全般に私の考えもしなかった世界を提示してくれますが、そのなかでも飽き性の私が分量があるわりに最後まで目が離せずにぶっとおしで読むことが出来た奇跡の1冊。内容もすげー! 図書館で借りて読んだので、今なんとしても手に入れたい1冊です。

3ー『巨匠とマルガリータ』ブルガーコフ
  最強に面白い。もう好きにして下さいと言いたくなります。今読みたいのは『犬の心臓』です。ロシアの人の感性は凄いですねー。

4ー『箱男』安部公房
  何か私にとって避けて通れない問題を扱われている気がします。この先もずっと考え続けることになるだろう深刻な1冊です。この人の日本語が好きだ!

そのほかにも沢山ありすぎて挙げきれませんので、とりあえずこのへんでやめておきます。

《次にバトンを渡すヒト3名》
交際範囲が狭過ぎて、3名も選べません; 止めてしまって申し訳ないです。とりあえず感想としては、私ってやっぱ偏ってるかも・・・と再確認できました。

秘密の本棚(右)

2005年06月07日 | 読書ー雑記
私の蔵書の大部分はこのようにほとんど分類もされぬまま、適当に詰められています。K氏の本も一緒になってるので、混沌としています。2人でこれだけだったら、たいして多くもないですね。ちなみに私とK氏は本の趣味が最高に合うので、「誰が読むんだ、こんなの」というようなものはほとんどありません。とは言うものの、彼の持っているSF小説の多くは、私はまだ読んでいないのですが。でも面白そうなものが多いので、そのうち読んでみるつもりです。
結構レアものが多いと自負していた私ですが、こうして振り返ってみると、まだまだですね。もっと精進しなくては~。これからも絶版と戦います。

秘密の本棚(中央)

2005年06月07日 | 読書ー雑記
真ん中には、大好きな内田百間先生と、ガルシア=マルケス様を中心とする南米文学のコーナーを設けています。
筑摩書房から「百間集成」が出ているのですが、あと数冊で全巻制覇というところで買うのが止まってます。こんなことでは、いかん! また入手困難になってしまう!
南米文学は結構集めたと思っていましたが、よくみるとそれほどには揃ってないことが分かり、愕然としました。う~む、道のりはまだまだ長そうであります。しかし、ほとんどが単行本なので、経済的理由によりなかなか手が出ないのが悲しい実状なのでした。比較的安価な文庫本のほうは絶版多数。再び「南米ブーム」が来ないかなあ、と期待するばかりです。

秘密の本棚(左)

2005年06月07日 | 読書ー雑記
マヨネさまくろにゃんこさまpiaaさまのところで面白い企画があったので、私も参加してみることにしました。
集めに集めた本を眺めてほくそ笑むのが私の趣味のひとつです。最近、新しく「ロシア文学」のスペースを設けたところです。まだまだ全然集まってません。いつかびっしりと隙間を埋めたいものです。近々ストルガツキイ『滅びの都』も仲間に加わる予定です。 がんばって収集せねば! ちなみにロシアと世界(フランス・ドイツだけですが;)の間に飾ってあるのは、学生の頃の友人のトルコ土産「カッパドキア」の置物。トルコ行きたい~。
岩波文庫(海外)の品揃えは、偏り加減は激しいものの、いつの間にかこんなに集まってしまいました。大好きな岩波文庫! これからも集めます! でも未読なのが結構あって、あらためてびっくりします。持ってるだけではいけないのですねー。

『暴君 ベビネロ 暴君ハバネロ幼年時代』

2005年02月09日 | 読書ー雑記
(東ハト)


《この一文》

”ベビーに何が起きたのか!?
 後年、世界を絶叫させる
 あの暴君にも、
 心やさしき時代があった!
 思いやりと正義感。母への想い。
 世界への愛。
 しかし、抑えきれない
 辛さへの衝動が
 少年に芽生えはじめていた--。
 暴君ハバネロ、幼き日の
 意外なウマさが今明かされる!  ”



お菓子です。
今話題の激辛菓子「暴君ハバネロ」の辛さを控えめにしたものです。
どこが「読書日記」なのかという感じですが、包装の裏に書いてある
宣伝文句が非常に面白いのです。
久しぶりの傑作でした。
一体どんな人が考えたのでしょうか。
恐ろしいほどの文章力!
面白過ぎます。
は、母への想い。!!。

お菓子の宣伝文句はたまに超ド級の名文にでくわすので、侮れません。
焼き菓子などがとてもおいしい「ブールミッシュ」というお店の
チョコスフレか何かの説明文でも2週間ほど笑いました。
いいなあ、私もこんなふうに面白い文章が書きたいものだ~、
と思いつつ、いつもおいしくいただいております。

新しい日記です

2004年12月02日 | 読書ー雑記
【旅の記録】を無事に仕上げることができたので、
新しい日記を始めることにしました。

ずばり【読書日記】です。
飽きっぽい私が続けられている奇跡的趣味の読書ですが、
いつも読みっぱなしなので、ここでちょっと振り返りたいと思います。
読書傾向に偏りがあるのは自覚しているのですが、そのなかで、
どういったところに感動しているのかを挙げていきたいと思います。
面白かった本には全て、印象的な一文があります。
それを取り上げることで、自分の好みの傾向をより深く知ることが
できるかもしれません。

それはさておき、このコーナーを御覧になった方が共感して下さる、
もしくは、まだ読んでないけど面白そうな本があるものだ、と思って下されば、
それで十分に有意義という気もするのです。