曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

ヤマト2200は護衛の艦を連れて行け

2013-07-18 22:44:26 | テレビ・映画
ヤマト2199の第15話を見た。例によって何を今頃というタイミングである。

今回は久々に熱い戦闘があった。各地で話題になっている。

【宇宙戦艦ヤマト2199】第15話の感想まとめ「ドメル司令がカッコよすぎる」

ガミラスの大艦隊に包囲されたヤマトは、ドメルの旗艦に突撃。船体をこすりあわせながらすれ違いざまにゼロ距離射撃。ボロボロになりながら突き抜けたところで、また新手の敵が。万事休す。と思いきや、デスラー暗殺の報が入り、ドメル艦隊無念の撤退。ヤマト辛くも生き延びる。という回であった。


宇宙には上下がない。ローリングしながら四方八方に撃ちまくるヤマト。闇の中、主砲の発砲炎が青白く艦体を照らすのがかっこよかった。

今までは、惑星の何かを利用するとか、沖田艦長の智略で何とか切り抜けてきたヤマトだったが、今回は何もない空間で完全に包囲された。ヤケクソなんだか計算なのだかわからないが、ドメルの旗艦にチキンレース的特攻をかけ、大損害を与えたものの、撤退してくれなければあそこで撃沈されていた、というきわどい戦いだった。

ヤマトは単艦だから、これからも常に優勢な敵を打ち破っていかなければならない。今回の特攻は、なんというか、盛り上がり的に最後の方にとっておくべき戦術だった。というか、たぶん最後もまた決死の特攻をかけることになるだろう。それがヤマトのコンセプトだから。

で思ったのだが、もし続編があるなら、次は護衛の艦を数隻連れて行ったらどうだろう? 沖縄水上特攻の故事にならって9隻の駆逐艦でもいいし、重巡1、駆逐艦4とかでもいい。

というのは、今までの宇宙戦艦ヤマトと違って、2199はそれなりにリアルだからだ。今までのは非現実的根性論的な単騎特攻のみで押し切っていたが、全体的に荒唐無稽だったからそれでもよかった。今回は敵が馬鹿ばかりではなく、ドメルのような名将もおり、ヤマトは撃たれればそれなりにダメージを受ける。100対1みたいな戦いで、そう何度も魂の突撃で乗り切れるわけがない。というか、そういうのを排除しようとしてるように見える(いいことだ)。実際、今度の戦いでヤマトは楽観的に見ても中破といっていい損傷を受けており、補給のないこの旅で、どうやって修理するんだろうと心配になるほどなのである。リアルな戦いにこだわる2199のコンセプト的にも、実際の損傷の度合い的にも、これ以上の特攻はムリだろう。次にまたこれやったら、本当に撃沈されてしまう。

そこで護衛の艦である。他の艦もいれば戦術の幅が広がるし、制作側もいろんなパターンの戦闘を見せることが出来て楽だろう。今は艦載機がその役目を負っているが、所詮艦載機なので。今回のような大規模な艦隊戦では出番がない。

さらに、連れて行った艦を2、3隻沈めれば、泣けるシーンを演出できるだろう。もちろん各艦長にはそれなりに主要キャラを当てる。

そもそも地球の命運をたった1隻の戦艦に賭けて、敵のど真ん中を突破させるなんてのは、無謀を通り越してギャグとしか思えない。それが大和魂、ヤマトの魅力なのかもしれないが、松本零士のとは違うものとして新しく作り直してるんだから、それくらい変えてもいいと思う。

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