「真田丸」第12回「人質」の感想

上田城が完成した。隅櫓？で城下を見下ろすきりと信繁が会話。室賀暗殺の後、きりが信繁を連れてきた件がネットで叩かれたせいか、あれは信繁が言いたかったことを代弁したのだということに。

信繁「私はどこにいくのだろう」
きり「アタシはアタシの行くところが分かってます。源次郎様の行くところです」

なんだこの展開。

きりは真田丸で最も現代語を使うキャラだ。きりが信繁に絡むと現代的ラブコメ展開になるが、現代日本は一夫一婦制なので、きりは梅と張り合うことになる。が、戦国時代は一夫多妻制であり、この展開は倫理的にありだ。きりはここへ来て現代の倫理観を捨てて再度攻勢を始めたように見える。

で、梅にも絡んでいくわけだが、そこで梅の妊娠が嘘だったらしいことが判明。ていうか「やや子がおりまする」は信繁しか知らないんだっけ？ これもし本当に妊娠しなかったらタダじゃ済まないんじゃね？

いつの間にか秀吉の勢力圏が拡大し、超高速で小牧・長久手の戦いが終わった。沼田城を返す気配がない真田昌幸に、家康がイラついて爪を噛んで阿茶局に叱られる。

阿茶局「かま・ない」

あんまりコントやらせると、真田家にとっての宿敵としてのイメージが落ちていくような気がするのだが…。

また上杉に手紙を出した昌幸。裏切ったばかりなのにと呆れる信幸。 直江兼続も「真田昌幸の面の皮は日本一厚い」と、最大級の評価。上杉も上杉で、真田を試すために難題（人質要求）を吹っ掛ける。

人質は信繁だった。いい歳した大人の武将が唯々諾々として人質に取られてるんじゃないよと思ったが、よく考えたら信繁はまだ17歳なんだよな。上杉景勝も28とかでしょ。それを気にしていたら大河なんて見れないけど、役者の年齢が滅茶苦茶だよなあ。

越後に行ってみると、予想通り大河の主人公らしく景勝に気に入られた。信繁も景勝を慕わしく思うとか怪しい展開。だが、景勝のいい人っぷりは実力が伴わないものだった。領民に約束しても、実行する余裕がないのだった。

浜のアサリを北と南のどちらが獲るかなんて、国の財政とか戦乱が続いたとか関係ないと思うが。裁きは頭使うだけでしょ。

その南北の浜の民は、景勝に放置されたので、焼けた鉄を持てたほうが神に選ばれるという野蛮な方法で漁業権を争っていた。そこへ信繁が割って入り、機転を利かせて上手くまとめた。景勝も、潮の変わり目で漁業権を交代する案を出した。やっぱり頭の問題、やる気の問題じゃないか。

信繁は景勝にますます気に入られ、直江兼続も渋々といったスタイルを崩さず、真田家と再び手を組むことになった。

来週はいよいよ「青春編クライマックス」第一次上田合戦だそうだ。ていうか、今までの話が青春編だったことを初めて知ったわ。

iPhone 5sでHipstamatic～Madagascar Hipstapakの巻

3月4日にリリースされたMadagascar HipstapskのElijahレンズにはバグがあった。ハイライト部分が紫や水色のノイズになるというやつ。

リリースから二週間以上経った3月21日、Hipstamaticがアップデートされた。僕はそれにすぐに気づかず、翌22日のiOSバージョンアップの際に一緒に更新した。OSのせいかもしれないと思っていたので、両方更新されるなら、きっと直っているだろうと期待したのだが、すべての更新が終わってもElijahレンズは直っていなかった。

もうこんなやつ見たくないと思い、Elijahレンズをアンインストールした。しかし、すぐに、再インストールしたら？と考え直し、復元したら、ノイズが出なくなった。何でもやってみるもんだね。

Hipstographyにも、一旦削除して再インストールしろと書いてあるので、多分そういうことなんだと思う。

Hipstography "Elijah: Bug Fixed"

直ったのはいいんだが、まだ作例が撮れていない。とりあえず一枚で勘弁してください。

レンズは、エリジャー・ヌーヴェリジというマダガスカルのカメラマンの写真にインスパイアされてるらしい。水色方向に傾いた写真になる。アフリカの海岸や、夏の海なんかには涼しげでいいのだろうが、このところの寒くて曇った日本では、寒々しい写真になってしまう。

Radamaフィルムは、ギザギザの縁と、ややクリーム色が乗るエフェクト…だと思う。

「火村英生の推理」最終回「ロジカル・デスゲーム」の感想

朱美、小野刑事、下宿のばあちゃんの顔を赤く塗りつぶした紙を見て、火村が走る。火村に一番近い女をどうにかするという脅迫らしい。

三人を保護するという鍋島。京都府警の一室に彼女たちを集めるが、小野を入れても守る側が二人しかいない。人少なすぎ。

火村が下宿に戻ると、どうやって入ったのか諸星がいた。諸星が、三つのグラスのワインのうち、どれかに諸星がトリカブトを入れる。まず火村がどれかを選ぶ。次に諸星が残った二つのうちトリカブトが入っていないほうを選ぶ（両方入っていないかもしれない）。火村は最初に選んだグラスと諸星が選ばなかったグラスを交換することができる…というゲームをやる。

どう見ても「SHERLOCK」の「ピンク色の研究」の真似です。ありがとうございました。ゲームのロジックは捻ってあるけど。

アリスが原典のほうの「最後の事件」を持ち出して、自分と火村をワトソンとホームズに例える。そして、諸星はホームズの宿敵・モリアーティ教授だと。そういえば、どちらも「も」で始まる。

諸星の言動は、だいたいが荒唐無稽・意味不明。脚本家が持っている「知能は高いが人格が腐っていて不気味な人間」の人物像がこれしかないのだろう。「踊る大捜査線」とか、最近では「スペシャリスト」に、よく出てくるタイプだが、こいつは何故そんなおかしなことをやるのかの説得力がないから、単に痛いだけの犯人で終わっている。「羊たちの沈黙」のレクター博士なんかとは比べるのも恥ずかしいくらいチープだ。

というわけで、諸星にはイラつくのだが、モリアーティ（SHERLOCKのほう）のパクリだと思うと、なんとか許容できた。あれをやりたかったのか、と。

諸星はモリアーティなので、ホームズと一緒に死ぬ。万が一続編を作ることになったら、本家よろしくいろんな角度から舞台裏を見せながら、なぜ俺は生き返ってこられたのかを説明するのだろう。

僕の記憶が確かなら、今回のエピソードは原作にない。シャーロック対モリアーティをやりたくて、諸星をあんな風に引っ張ってきたのだろう。そういうのは、有栖川有栖原作ではなく、よそでやってくれという感じだ。大体、原作の火村とアリスは、あんなに熱い友情で結ばれていたりしない。

「真田丸」第11回「祝言」の感想

違う番組の話だが、「精霊の守り人」の綾瀬はるかの殺陣がよかった。腰を低く落とした構えから、槍を超高速で回転させ、滑り込みながら敵の足を払う。「真田丸」も、あれくらいの戦闘シーンを見せて欲しいと思った。というか、「精霊の守り人」の殺陣指導の人とカメラマンをこっちでも使うべき。あっちは少人数アクションで、こっちは（一応）千人単位の戦闘だから、根本的に見せ方が違うとは思うが。

さて、本題。

室賀正武が家康にそそのかされて、真田昌幸暗殺を決意する。「真田信幸が当主になったという報告を、おぬしの口から聞きたい」という言い方が回りくどかった。室賀が当主じゃなくて信幸でいいのかとも思った。

その室賀を落成した上田城に呼び出して、浜松に行ったことを問い質す。が、その役を負った信幸がへなちょこだった。
「室賀殿は肌艶がいい」
「鰻でも食べているのか」
「浜松はいい鰻が獲れる」
「浜松で鰻食べてきたんじゃないですか」
どこかで「黙れ小童」が飛び出すと思ったのだが、飛び出さなかった。そして、このコント的尋問で「室賀はやる気だ」と決めつけ。

信繁は、梅と結婚することを発表した。身分が違うので正室ではなく側室だが、祝言は上げたいという。意外にみんな賛成だったが、父・昌幸の理由が「人質として使える駒が増える」とひどい。信繁も「梅は頑丈なので人質に最適」と、これまたひどい。信幸は「いつから（梅とそうなったんだ）」と聞く。

信繁「いつから、とはどこから」
信幸「口吸いから」
信繁「梅のお腹にはヤヤコがおります」
信幸「口吸いどころではないではないか！」

信繁を梅に取られたきりがいろいろ口出ししたり、泣き出したりする。真田丸はここまで、現代的ホームドラマ＆ラブコメでやってきたわけだが、戦国時代は一夫多妻。彼女は複数いてもOKな世界で男を取り合ってもなあ（私も貰ってと言えばいいじゃん）と思う半面、女心としてはそれでも複雑なんだろうなとも思った。

でも、アフリカで今でも一夫多妻制の民族なんかは、妻同士仲良かったりするんだよね。

薫さんは梅との結婚に大反対。祝言にも反対。それを策でなんとかしようと、佐助が天井裏で南蛮の油を炙って香を室内に流す。信繁の説得がいい感じに進行していたのに、煙が目に入ったか、蝋が落ちてしまう。佐助は猿飛佐助のモデル、ということを「言わなくてもわかるでしょ」と匂わせてきたドラマだと思っていたが、まさかの失態だった。猿飛じゃないのだろうか。

薫さんは説得できなかったが、室賀をおびき寄せるために祝言は行うことに。別室で碁盤を囲む昌幸と室賀。徳川から借りた刺客は、すでにカラス男・出浦が始末している。室賀に逃げ場はない。だが、KYなきりが近くの縁側に座ってしまう。なかなか緊迫感のあるシーンだった。

室賀は真田家臣になることを拒み、隠していた小刀を碁盤に置き、去ろうとする。「帰る」は、斬りたければ後ろから斬れ的な話なのかなと思ったとたん、足首に隠していたもう一つの小刀（苦無？）を取り出した。瞬間、出浦の投げナイフが室賀の手首に命中。信幸と内記が続けて斬った。

きりは実父が人を殺害するところを目撃した。父は息子の祝言を暗殺に利用した。普段はコメディホームドラマなのに、肝心なところはハードボイルドなんだよな、この脚本。押さえるところは押さえるっつーか、情に流されないところは戦国っぽくていいと思う。

だが、きりが信繁を連れてきた目的は、よくわからなかった。突っ立ってる場合じゃないでしょとか言ってたが、きりだけ戦国ハードボイルドじゃない感じ。

Fatal bug of Hipstamatic ヒプスタマチックの致命的なバグ

ヒプスタネタは当ブログでも特に人気がないシリーズなので気にしている人は少ないと思うが、3月中旬を過ぎたというのに、まだ3月配信のマダガスカル・ヒプスタパックを紹介していない。

まだ紹介していない理由は、マダガスカルのElijahレンズのバグだ。Elijarレンズで撮影すると、ハイライト部分の一部が青や水色のノイズになってしまう。マダガスカルのRadamaフィルムとだけでなく、どのフィルムと組み合わせてもノイズが出る。白黒フィルムでもだ（ノイズも白黒になるが）。

これが直ったら改めて作例撮って記事にしようと思っているのだが、2週間以上経ったのにまったくバージョンアップがない。

他のユーザーはどう思っているのかググってみると、Elijahレンズよりもプロモードのバグを放置していることに怒っている人が多い。iTunesのレビューでもだ。僕はクラシックモード固定ONにしているので気にしていなかったが、確かにプロモードにすると挙動がおかしい。突然連写が始まって、操作を受け付けなくなる。プロモード固定OFFにしていると、クラシックモードでも連写暴走が発生する。

iPad（第三世代）はプロモード固定していないが、今までそんなに暴走してなかった。ハードによるのかもしれない。Elijarレンズにしても、当たり前だが公式の作例にはノイズが乗っていない。公式は最高画質でないといけないだろうから、iPhone 6sだろう。6系ではバグが出ないのかもしれない。

だが、インスタグラムで探すと、Elijahの写真はかなりの率でノイズが乗っている。インスタに上げるくらいなので本人的にはいい写真なのだろう。乗っていても軽微なノイズで本人は気づいてないのだろうが、乗っていることは乗っている。

そんなわけで、ちょっとお手上げ状態。非常に困っている。と同時に、致命的なバグをいつまでも直さないヒプスタ社に対して不信感と怒りを抱いている。連写バグなんかは街中や電車でやらかしたりしたら目立つし、不快に思う人もいそうだから、アメリカでは訴訟になるんじゃないか？　と思ったりしている。そのくらいひどいバグだ。

ヒプスタ社の人がググってここに来るかもしれないので、グーグル先生に訳してもらった英語も書いておく。

I want to say something to Hipstamatic, LLC.

We would like to update the application as soon as possible fixes the following bug.

A bug that does not stop the start of the sudden continuous shooting in professional mode.

Bug that highlight is blue and light-blue of noise when shooting with Elijah lens.

I application body, of course, has purchased all the Pak that will be delivered every month. If not remedied any more fatal bug, I'm going to stop the purchase of monthly Pak.


鳥居の向こうが酷いことになっている。


これも空と地平線の境界付近がノイズ化している。フィルムはSugar。