曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

小田原ドラゴン「今夜は車内でおやすみなさい。」第4巻の感想

2022-04-29 21:01:31 | 



小田原ドラゴン「今夜は車内でおやすみなさい」第4巻の感想。

足を棒にして探し回った第3巻の轍を踏まないように、今回は予約して買った。

前巻は静岡で終わっていた。本巻は愛知から始まって紀伊半島を回り、明石、四国、山口県、山陰の序盤まで。一巻まるごと車中泊の旅である。

シャークは自宅にいるとうじうじ悩んだりすることが多いのだが、ずっと旅なのでそれが少ない。貧乏でモテないシャーク小笠原より、結構人気でツイキャスなんかもやる小田原ドラゴンが強めに出た巻といえる。高知ではラジオに出演したりもする。

明石の実家に帰る話で、「親の料理あと何回食べられるだろう」と考えるシーンが一番ずしっと来た。僕も今年の正月久々に帰省したが、コロナもあるし、母もかなりの年齢になってしまったし、他人事ではない。

明石ではまた「いつの間にかおっさんになっていた」述懐が登場。だが今回は今までと違い、前に進もうと締める。旅の良い効果が出ている。僕も前に進もうと思います。

久々に由美子さんの回想が入るところで、下の名前が「みつお」だと判明した。小笠原みつお、か。

食べ物、名所など、期待通りだったところ、そうじゃなかったところ、上手かった不味かったが正直というか、マンガ的に面白い展開にするために作ってないというか。良かった話と悪かった話の順序や頻度がリアルで、俯瞰してみると淡白な第4巻だなと感じる一方、これが旅だよなー、なははー、とシャーク小笠原のように呟く僕なのだった。




26年前のバイト仲間と再会したら、子供が成人していた。シャーク小笠原はもうウジウジせず前へ進み続ける。


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サブ子の旅(31)

2022-04-21 12:40:00 | デジタル関係




4/12にパッチ6.1のアップデートが行われた。コンテンツの追加は普通(でもかなり多い)だが、既存のダンジョンが作り直されるなど、全体でみると大規模な更新で、優等生なFFXIVとしては珍しい24時間メンテだった。

■新たなる冒険

メインクエストが追加された。そもそものこのゲームのストーリー「ハイデリン・ゾディアーク編」が暁月のラストで完結しているので、ローカルな依頼をこなしてたらちょっとした冒険に巻き込まれたとか、事件簿的な短編をつないで7.0まで持たせるのかと思っていたら違った。結構でかい話で、世界中を巻き込んではいないが、いろんな時空、次元、宇宙に絡んだ話だった。

サベネア島近海に、宝いっぱいの海底ダンジョンがあるというんで、元暁メンでは比較的ヒマなサブ子とエスティニアンが宝探しに行くことに。グ・ラハとヤ・シュトラさんもついてきて、図書館で色々調べたりする。

ヤシュトラさんは、漆黒以降「ママ」と呼ばれて「は?」と半ギレで返すようなキャラになりつつあった。ミンフィリア亡き後の暁の女性陣では最年長っぽいし、言動や思考も大人っぽいので、「暁の母」的な存在であることは間違いないのだが、ここへきて急に路線変更してきた。図書館で美しい寝顔で居眠りしてるところを急に起こされ、頭に本が降ってきて(><)っていうドジっ子シーンがある。

すやすや…

痛っ☆ ドジっ子ヒロインか

ヴォイドの中に使い魔を派遣するとき、どんな凄いのを呼び出すかと思ったら、呪文が「トゥルルル~あわわ~♪(cv.茅野愛衣)」で、唱えたヤシュトラ自身が超恥ずかしがるという場面もあった。こんな恥ずかしい呪文を考えた子供時代の私を殴りたい、みたいな話だった。このシーンはYouTubeにいくつか上がってるので、興味のある方は是非。

ここで新ダンジョン「アルダザール海底遺跡群」が解放された。当然最初は初見で(フェイスNPCとだけど)、1ボスの触手でやられ、2ボスの反射砲の意味が解らず、3ボスはなぜかすんなりクリア。このIDがエキスパートルーレットの対象に加わるわけで、2ボスやべえな、少しフェイスと練習しないとだな、と思ったのだが、数日後に愛用している攻略サイトにギミック解説が掲載され、それを見たら簡単になった。むしろアルダザールが追加されたことで苦手なレムナントに当たる率が下がり、エキルレが快適になった。

アルダザールに突入するところ。ここの敵は実はラザハンの盗掘防止兵器だった。破壊してしまったサブ子達は後で詫びを入れることになる。


エキルレでアルダザール侵攻中。宝物殿なのでキンキラキン。

■新24人レイド

漆黒のニーアレイドに相当する24人レイド「輝ける神域アグライア」が実装された。暁の活躍でエオルゼアは平和になったので、悪い奴はもういない。今回の敵は神様である。「人の子」を好きすぎるエオルゼア12神というのと戦う。神様からすれば戦いではなく戯れとか遊びらしく、戦闘後褒められたりする。

追加のメインクエストが長く、このレイドの解放クエストも長かったので、初日はメイン子だけ参加した。サブ子は二日目となったが、この手のレイドは報酬が週に1個だけなので、昨日やった人は今日いない…はず。初見が多い編成となった。

サブ子は中の人が二度目なのに、やはり死にまくった。まだ少ないネットの攻略情報を見ながらシャキ待ちするつもりが即シャキだったので、ほぼ初見状態。

1ボスはハンマーでフロアをずらすとき、自分もズレると思い込んでいて何度も落下。自分たちはズレないのに、敵のハンマーはズレるというのを理解したのは戦後サイトを見てからだった。2ボスは巨大な手のひらの上で戦う。手首の丸みというか緩やかになってるところで足を滑らせて落下したり、みんなと一緒に指のほうに逃げたら死んだりした。3ボスは予兆が表示される時間が凄く短くて、とにかくなすすべなく死んだ。4ボスはナントカの選択というので、どっちかなんだろうけど問題の意味が解らず。でもそこのギミックでは死なず、中盤以降の大量にメテオみたいなのが降り注ぐところでうろうろしてたら死んだ。


手のひらの上で2ボスのラールガーと戦う。隕石ギミックの処理が未だに分からん。



3ボスのアーゼマさんは、FFXIVの歴代女ボスキャラでも一二を争う美人。でも個人的にはリーンver.のシヴァ(希望の園エデン)のほうが好き。



そのアーゼマさんとの戦い。アーゼマさんは楽しそうだが攻撃キツくてこっちは大変。


そんなわけで2週目は、赤魔道士で出動することにした。みんな死にまくるのでヘイト順とか気にしなくていいし、死なないことが貢献だと思ったので。パーティーに入ってみると、サブ子はHPがほぼ最下位だった。ヒーラーにも負けてそう。一応ILは581にしてあるのだが、サブ子にとって赤は所詮第3ジョブなのだった。参加してる皆はIL590とかの第1ジョブで来ているのだ。

だが、赤で参加した甲斐あって、2週目は死亡2回で済んだ。DPSなのに被弾するたびに自己回復(ヴァルケアル)に1~2ターン費やすのがどう見られているのか気になったけど、成すすべなく死ぬしかない機工士よりは、参加した気になれたかな。床に転がったまま戦況を見守る時間が長かった初週よりは。


■エッグハント

毎年恒例のエッグハントが催された。直前までプリンセスデーとモグモグコレクションをやってたし、パッチ6.1と同時なので、あんまりイベント感がない。こういうのはさっさと終わらせて必要なものは確保し、通常活動に戻るのが一番である。

今年のメインイベントは、昨年に引き続きFATE的なやつで、変なウサギを捕獲するものだった。報酬は「卵を食べる」というエモートで、もともとある「おにぎりを食べる」の、持っているもの違いバージョンだった。しあわせウサギのミニオンももらったが、あんまりかわいくなかった。

エッグハントではいつもの被り物アンド全裸の中年男性が登場。

エモート「ゆで卵を食べる」 ちゃんと黄身が描かれている。

■ついに解禁

今までのFFXIV記事で一切触れてこなかったコンテンツがいくつかあるのだが、そのうちの一つが対人戦闘、PvPというやつである。

その昔、僕はPCのファイターエースIIIというWW2の戦闘機を操縦して空中戦をするというオンラインゲームをやっていた。対人戦闘しかないゲームで、世界中の血に飢えたパイロットたちと毎日血みどろのドッグファイトをしていた。約2400機を撃墜し、約2200回撃破されるなかで、イキり合戦や醜い罵り合い、人種差別に巻き込まれたり、それを遠巻きに眺めたり、言いたいことをぐっと我慢したりという経験をした。ので、もう対人はいいやとFFXIの世界に飛び込んだ。FFXIでもバリスタという対人戦闘コンテンツがあったのだが、数回しか参加してない。

そんなわけで、FFXIVでも存在するPvPは、自分とは違う世界だと思い、解放だけして一切触れずにいた。

しかし、6.1で実装された新PvP「クリスタルコンフリクト」は、報酬が汎用的に使えそうなエモート「意気込む」だという。5分で終わるし、チャットは定型文だけだし、凄く流行っててシャキ待ちもないというので、思い切って始めてみた。

クリスタルコンフリクトは、5人1チーム同士がエーテライトを敵陣まで押していけば勝ちというゲーム。

PvPは通常のジョブスキルとは違う専用のスキルで戦う。まず機工士でやってみたら、スキルの使い方がわからず、戦いの進行速度についていけず、敵にカーソルを合わせるのもままならない状態。ひたすら瞬殺されまくり、これはちゃんと勉強しなきゃいかんと、各ジョブを調べて白に変更。通常コンテンツだとヒーラーはパーティーの最後の砦なので責任重大だが、PvPは全ジョブ回復スキルがあるし、死んで戻ってまた死んでが普通なので(その考えだから勝てないのだが)、自己回復したり、ちょっと後ろで味方を支援したりのほうが、慣れるまではいいのではと思ったのである。

この、白に転向はまあまあ当たりだった。白はLBスキルがスタン付き直線範囲攻撃で結構強く、敵が固まってるところにとりあえずぶち込めば、いくつかA(たぶんアシスト)が付く。うまくいけばK(キル)も付く。試合後、だいたいKは0~2、Aが4~6、死亡のDが3~5くらいで、試合自体は負けが多い。

今のところシャキ待ち数秒なので、このまましばらくブームに乗ってみようと思っている。経験値も少しもらえて白のレベル上げにもなるし。

クリスタルコンフリクトは3種類の会場で行われる。これはヴォルカニック・ハートという会場。


あのツインタニアの後の話、「大迷宮ババムート侵攻編」を密かにクリア。レベル90のパワーで楽勝。






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ホンダ N-WGN Custom Lターボの感想

2022-04-17 11:34:00 | クルマ
先日、ヴェゼルを一泊でディーラー車検に出した。代車でN-WGNを借りたので、その感想。

ピッカピカの新車だった。オドメーターが僅か50キロ。グレードはカスタムLのターボで、オプションもほぼ全部載せだと思う。リアのドラレコまでついてた。色はプラチナホワイトパール。



Nシリーズはこれまで何度か試乗したり代車で借りたりしている。僕はどのモデルでもターボは「バカっぽい加速」と常に表現してきた。踏むと一呼吸置いてからガアアっと勇ましい音を発しながら唐突に加速。高齢者ユーザーにこれを与えるのは危険だ、なんて思っていた。しかし、最新のこの車両は、多少制御しやすく、音もマイルドになっていた。まだターボラグはあるし、踏み続けると「ヤバっ」となるのは相変わらずだが。

乗り心地もジェントルになった。路面の継ぎ目や段差の乗り越えがしっとりしてて、下手なコンパクトカーより乗り心地がいい。でもフワフワでもなく、ホンダらしいシャープさもあって、路面情報は伝わるし、ステアリングの反応もリニアだった。多分軽自動車としては最高の部類。




コーナーリングは、流石に重心の高さを感じるし、いわゆる弱アンダーステアよりほんの少しアンダーな気はする。先代N-ONEほどではないが、一生懸命ハンドルを回さないと曲がれない(普通車より回す量が多い感じ)が、街乗りでは十分すぎる回頭性能だと思った。

室内の広さは他のNシリーズ同様。軽自動車の規格いっぱいまで広げたボディの側面を垂直にして、その中も限界まで居住空間にしている。ので、横の壁が薄いのだが、不安感は特にない。全体の剛性感が高いからだろう。ただ運転席で体の両サイドが広々しているなあという感覚だけがある。リアシートは依然として社長を座らせても大丈夫な異常な広さ。身長180センチの僕が位置を合わせた運転席の後ろでも、膝前は拳で計測不能って感じ。




エコモードで燃費アタックしてみたら、渋滞あり都市部で18キロ弱だった。エコ切って郊外まで行ったら19キロくらいまで伸びた。Sモードにすると加速の鋭さは多少増すが、ノーマルでもかなり速いので、差はあまりないかも。それより単純にパドルシフトがありがたい。エンブレかけたい時は特に。




室内収納をいろいろ試して車中泊ができるかをチェックしてみた。公式Webは、後席背もたれを前に倒した「ビッグラゲッジモード」しか載っていないが、ホンダの床下燃料タンク車共通の、前席を一番前にスライドして、前席背もたれを後ろに倒して後席とフラットに繋げる「リラックスモード」も可能だった。だが、僕の身長では、その状態でも足を伸ばして寝られなかった。そこで、そこから後席背もたれを倒したら、頭の先から足の先まで伸ばせる長さになることがわかった。段差を何かで埋める必要はあるが、車中泊できると思う。

前席後席のヘッドレストを外し、このように倒すと車内で寝られるスペースができる。

結論。軽自動車ということ除けば、買わない理由がないクルマだと思った。他のメーカーの軽も、今はこれくらい完成度が高いのだろうか。


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iPhone 11 ProでHipstamatic ~ THE SEPIA SNAPPAKの巻

2022-04-15 08:36:00 | カメラ

4月配信ギアの紹介。

今回はフィルム3種だけのパック。どこそこの国がテーマとかじゃないし、フィルムケースのデザインも一見雑だし、最初はなんかフリーのキャンペーンとかかと思ったら有料のレギュラーのやつだった。

名前のとおり全体的にセピアでモノトーンな色調。名前で色の方向性、数字で色の濃さを表してるのかと思ったけど、いろいろ検証したら違った。77はそんなに濃くなかった。




Browny's Blonde 22フィルムは、色が薄め、傷ついたネガのようなエフェクト、フチはインクが切れかかったマジックで書いたような太線、だと思う。色の濃さでは一番使いやすそうなのに、傷が邪魔かな。




Browny's Mocha 55フィルムは、1番色が濃い。表面の傷とかもなく粒子の荒れもなく、クリアでクリーン。フチもない。一番使いやすそうではあるが、癖がなくて逆に面白くない気もする。




Browny's Espresso 77フィルムは、普通の白黒フィルムを少しセピアにしただけな感じ。でも極太のダークグレーのフチが付く。粒子の荒れの再現が均一で、アナログ感にはちょっと欠ける。

公式のサンプルがレンズをLowyにしてるので、それを真似してみた。レンズ無しだとコントラストちょっと低いかも。Lowyだとちょうどいい。





ここまで22



ここまで55



ここまで77



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映画「奇蹟がくれた数式」の感想

2022-04-03 09:48:00 | テレビ・映画



「インドの魔術師」と呼ばれた天才数学者・シュリニヴァーサ・ラマヌジャンの伝記映画である。僕は文系で数学はさっぱりだが、例の「フェルマーの最終定理」を読んでから数学者たちのエピソードとかに興味が湧き、この映画にたどり着いた。

僕のような文系人間にとっても、ラマヌジャンは面白い人物だ。円周率を無限に言えたとか、3000個以上の定理を見つけて全部ノートに書いたとか、数学しかやらないので大学を退学させられたとか。劇中に

定理は創られるのではなく、すでにそこにあり、誰かに発見されるのを待っている。

というようなフレーズが出てくる。数学の進歩や発展には脈絡とか順番があるらしい。例えばA、B、Cという定理があったら、次に見つかる定理はDだ。稀にEや、さらに飛ばしてFを見つける数学者が現れ、その人は天才と呼ばれて歴史に名を残す。

ラマヌジャンは、そこでいきなりZを見つけてしまう。そういう天才だったらしい。なぜそれが分かったのかというと、寝てる間にナーマギリ女神が教えてくれたから。

そんなだから定理を見つけても証明はしない。定理だけ大量に覚えてタイムスリップしてきた未来人という説もある。

だが、この映画では、面白エピソードや化け物じみた直感力のことはあまり描かれない。宗主国と植民地の差別の問題や、ハーディとの友情ばかりが描かれる。

ラマヌジャンを題材にした意味ある? 少ないが、劇中でも何人かのインド人学生が出てくる。彼らをモデルにしたフィクションでもいいんじゃね?

各種資料によると、ハーディは、ラマヌジャンの直感力を損ねないように、証明を強制しなかったという。ところがこの映画では、ハーディは証明することを厳しく求め、リトルウッドに何度も諌められる。その指導は徐々に緩くなっていくのだが、ラマヌジャンの個性を認めて友情を築くまで至ったという展開に持っていくために、事実を改変したのかなと思った。

要するに、ラマヌジャンの生涯をというよりは、国や宗教(ラマヌジャンは敬虔なヒンドゥー教徒でハーディは無神論者)や世代を越えた友情を描きたい映画なのかなと。でもそれだと、僕みたいなラマヌジャンの変態天才ぶりを映像で見たいという層は満足しないし、一応実話なので嫁姑が仲悪いとか、ラマヌジャンがあっさり病没するとかも入れねばならず、ストレートなヒューマンドラマにはなれてない。非常に中途半端な作品だった。

有名なタクシー数の話は一応出てくるが、これも友情を演出するためのシーンで、軽く流される。あと、字幕のフォントが汚かった。蔦屋で借りたんだけど。



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