曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

ラミーのお手軽ローラーボール「Tipo PL」

2014-04-30 00:44:40 | 文具
現代のボールペンは、だいたい油性とゲル/水性の2つに分類できる。油性はキャップをしなくても乾燥しない。ゲルと水性は乾燥する。最近のゲルは乾燥しないのもあるが。ハイテックCコレトやスタイルフィット、サラサなどキャップがないやつ。

輸入物のボールペンの場合は、油性かローラーボールか、という分類になる。ローラーボールはゲル…のような水性のようなインクである。ローラーボールと名乗っている場合、ほとんどキャップがついている。

海外の油性ボールペンは、たいてい摩擦係数が非常に大きく、書き味が重い。とっさのメモ取りなどには使いにくいものがある。筆圧をかけて書く複写式書類なんかにはいいけど。

逆に輸入物のローラーボールは、やたら滑らかである。輸入筆記具好きとしては、メモ取り用に外国製のローラーボールが欲しいところだが、キャップをつけたり外したりは面倒くさい。

そこで僕が目をつけたのはラミーのTipoである。

ラミーというのはドイツの筆記具メーカーである。アニメ「けいおん!」のせいで、ラミー・サファリの黄色のシャープペンシルがバカ売れしたことで知っている人もいるかもしれない。


僕のTipo PLはオレンジ色。フォルクスワーゲン・クロスポロのマグマオレンジみたいでかわいい。

Tipoは、ローラーボールなのにキャップがない。油性のボールペンのように、ノック式である。ノックじゃなくてスライド式?かも。クリップをスライドさせて、軸の穴にクリップの出っ張りをひっかけると、ペン先が出てくる。このスライドは、ちょっとコツがいる。


この黒くて丸い穴に出っ張りを入れるように引っかける。


TipoのリフィルはラミーのLM66というやつ。ものすごく滑らかで、くっきりと濃い線が書ける。僕が買ったプラスチック製のTipoは1600円と廉価で、洒落た文具屋さん(特にデルフォニックス系)なら試筆コーナーにあるので試してみて欲しい。サラサラした書き心地にびっくりすると思う。

ただし、このリフィルは非常に燃費が悪い。あるいはすぐ乾燥する。

さらに、ペン先のブレがけっこうある。軸の穴がリフィルよりちょっと大きくて、書いているとグラグラするのだ。2700円もするサファリの油性ボールペンはそんなことないので、やっぱりちょっとチープなのかもしれない。材質はサファリと同じプラスチックみたいなんだが。

そんな感じでメモ取り用主力ペンにはなれなかった。金属製のTipoはペン先がグラグラしないかもしれないので試してみたい気もするが、結構値が張る。そのお金を出すなら、ちょっと足して同じLM66を使う「スイフト」のほうがいいかも。

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セリーグ2014開幕前予想の一人大反省会

2014-04-28 23:21:30 | スポーツ
プロ野球が開幕して、だいたい1か月が過ぎた。まだ先は長いが、開幕前に予想した順位及びその根拠で大変な間違いを犯している点が多々あるので反省してみる。

4/27の試合終了時点での順位は

1.カープ
2.タイガース
3.ジャイアンツ
4.ドラゴンズ
5.スワローズ
6.ベイスターズ

となっているが、開幕前に僕が予想したセリーグの順位は

1.ジャイアンツ
2.タイガース
3.カープ
4.スワローズ
5.ベイスターズ
6.ドラゴンズ

であった。


【ジャイアンツの予想と現実】

自慢の3枚リリーフ「スコット鉄太朗」が予想を裏切る大乱調。特に「鉄」が防御率10点を超えている。何しろスワローズにも打ち込まれているくらいである。ふたを開けてみないとわからないとは、まさにこのことと反省している。

それでも地力が違うので、いずれ首位に立つだろう。阿部がいまいち乗れてないが、アンダーソンという当たり外人が出現。誰か痛んでも次々に代わりが出てくるのがこのチームの強さ。

【タイガースの予想と現実】

といっても順位はハズれてない。根拠は多少間違っているが。まさか西岡があんなことになるとは。そして、代わりに出てきた上本が穴を埋めてお釣りがくる大活躍。阪神得意の大型扇風機かと思われたゴメスも期待以上に打っており、予定通りの2位発進だ。

投げるほうは、まずまず予想通りではないだろうか。岩崎という新戦力も出現して、やはりここは先発が安定している。呉もいまのところハズレではなかった。

【カープの予想と現実】

今年は上に行くだろうとは思っていたが、予想をはるかに上回る強さで独走している。最大の原因は、なぜか3年目に覚醒したエルドレッドだろう。打率.394もすごいが、試合を決めるホームランが多い。正直、去年まで名前だけで顔を知らない選手だったが…。

今年は先発がいいと言われているし、チーム防御率2.99は確かにすごいが、予想の範囲内。弱いはずのリリーフが一岡の加入で一気に強化されたほうが要因としては大きいかな。先発が長く投げてくれるからリリーフも楽というのもあると思うが。

【スワローズの予想と現実】

現実を突きつけられております。評論家がこぞって最下位に予想していたのはこれだったのかと、うなだれる毎日です。僕は1989年からスワローズを応援しているが、見てきた中で今が一番弱い。打線は予想通り悪くないが、いくら点を取っても足りない。抑えが利かないっていうのか、火を消せないというのか、とにかくリードを守れない。逆転負けが多すぎる。この土日の連勝でちょっと良化したが、チーム防御率が12球団ワーストの5.72である。

館山が使えないのと石川がダメなのは予想の範囲内だが、ライアン小川が離脱したのは痛かった。もうこれでクライマックスはないなと、早くも絶望している。

【ベイスターズの予想と現実】

予想以上に投手陣がダメだね。心の友よって感じ。さっきのNHKニュースでも、ベイとスワローズが置いていかれつつあるのが心配とか言われてしまった。モスコーソ以外、誰も仕事してないもんなあ。抑えのソーサ(3S)が防御率4.91って一体。

打つほうは、筒香と梶谷、中村紀が予想通り活躍してるが、ブランコいきなり離脱で攻撃力が半減してしまった。

【ドラゴンズの予想と現実】

落合時代から、ここは他球団ファンにはわからない投手がほいほい出てきて勝手に勝つイメージなんだが、今年も田島とか又吉とか?ひそかに勝ち星を挙げている。新外人カブレラも一応勝ってるし。メンバーの顔が浮かばなくても何とかするのが落合GMマジック。

打つほうは、やっぱり平田が主砲だったが、予想以上にいい感じ。4番に置けば花開くもんなんだね。監督は予想通り打ててないが、打線が思ったほど悪くなかったのが(特に和田が衰えてなかったのが大きい)4位の原因かな。

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とまあ、予想が外れたり当たったりしてるわけだが、5月から飛びすぎないボールに切り替わったら、またどうなるかわからないと思う。外野のライナーかなと思ったあたりがそこから伸びてフェンス直撃とか、そういうのがなくなるとしたら、スワローズのリリーフ陣の炎上も収まるかもしれない。エルドレッドとマートンの、ちょっと異常な成績も落ちてくるかもしれない。カープ投手陣の防御率は、もっとよくなるかもしれない。まあとにかく、ボールが変わって状況が多少リセットされるかもしれない。スワローズとしては、そこにすがりたい。

そして交流戦だ。落合が言ってたが、交流戦は怖いらしい。リーグ内なら、例えば巨人が勝ちまくれば、その分負けるチームが出てくる。巨人が突っ走っても、落ちてくるチームもあるので、それを追い抜けることもある。リーグ内で勝ち負けは均衡しているのだ。しかし、交流戦の場合、星を増やしっぱなしのチームが出てくる。交流戦が終わってみると、ゲーム差がガバっと開いてる可能性があるのだ。通常のリーグ戦ではありえないくらいに。これ以上落ちるところがないスワローズとしては、そこにもすがりたい。去年の交流戦は全然だめだったけど。

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「軍師官兵衛」第17回「見捨てられた城」の感想

2014-04-27 23:08:26 | 大河ドラマ
2万の敵を、たった700で釘付けにしてるなんてすごいじゃないか。上月城を持ってる甲斐があったというもの。僕が信長なら、上月城が落ちない程度に細かく支援し続けて、そのまま2万を引き受けさせるけど。

それにしても官兵衛は熱血過ぎる。上記の僕の考えは、イメージ的には官兵衛がやりそうな策である。

尼子勝久の切腹時に天守?の中が妙に片付いていた。開城が決まって食料などをもらい、掃除できたのだろうか。

尼子の残党を一旦受け入れておいて殺すというのは、なかなか黒い。宇喜多直家のことを言えないではないか。

その宇喜多直家、珍しく明るい所で顔のアップになったら、瞳が綺麗なグレイで澄んでいた。陣内はカラーコンタクト入れてるのか? まあ、冷静に見ると、やっぱり爬虫類っぽい目なんだけど。

書写山の陣が相変わらず立派。半兵衛が仏門に入りたくなるほど落ち着くと言うほど。どこの巨刹だろうかロケ地は。

そこで半兵衛におぬしの目は曇っておると叱られた。700の兵を惜しんで大局を失ってはならないのだ。しかし、いつから官兵衛は軍師になったのだろう。正式に就任したって話あったっけ?

もこみちや濱田が調略しに出掛けただけであっさり怪しい動きが発生したらしい。鶴太郎が調略されるときは2週くらい大騒ぎするのに簡単だった。

それと宇喜多直家の不気味な目付きだけで毛利の両川が動揺して全軍撤退。あっけなさ過ぎないか。

あっけなさ過ぎて絶望した櫛橋の兄ちゃんが自決。脆すぎるぞハートが。にしても、織田勢に包囲された描写とかあってもいいのでは。

村重も、嫌な汗が蓄積してきて、ついに呼び出しを食らった。だしちゃんお腹おっきいのに。明智光秀とのツーショットを見て、戦国武将なのにハートが弱いやつが多いなあと思った。

今日心に残った台詞は櫛橋の兄ちゃんの「官兵衛、お前の勝ちだ」だな。もっと早く聞きたかったが。

次回、ようやく村重謀反か。このペースだと松寿丸関ヶ原で大暴れ&官兵衛電撃戦で九州制圧まではやらなさそうだね。

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「リバースエッジ 大川端探偵社」第2話の感想

2014-04-26 12:26:56 | テレビ・映画
第2話はブログに書きにくい話だった。いきなり村木(オダギリジョー)が淫夢を見て、無精したのかと疑われる。そこに夢で見た女性が現れ、隣の部屋をマジックミラーで覗けるラブホテルを探してくれと依頼される。



本当の依頼主は余命残り少ない女性の夫だった。前回に続いて、またしても死にかけた人の依頼。僕は原作を全く知らないが、この探偵社は死ぬ前の願いを叶えるのが仕事なんですかね。

舞台が浅草だというのを今回初めて知った。あんなにグチャグチャした路地あったっけ? 最近行ってないからわからない。

風俗雑誌の記者だと言って名刺を出そうとしてうまくいかず、黄色いタバコの箱がぞろぞろ出てきたシーンが面白かった。普通、あんなにたくさんタバコの箱(しかもソフトケース)を入れておくことはないので、あれはネタだろう。

回転するベッドとか鏡張りの部屋は、もう30年前の古いスタイルになってしまったんだなあ。AVとネットが変態の欲望を満たしてしまった、というおばちゃんの話に妙に納得した。

内装業社をあたると言ってた所長の方は何も成果なし。村木もラブホテルを無差別攻撃して全滅。メグミの機転?で即解決。このドラマは謎解きはしないらしい。

星野あかりが、ほとんど紐だけの下着姿で数人の男性に身体を弄られるのを、点滴のチューブが繋がった夫が見守って依頼完了。だが、それは他人のセックスを覗くとは違うような気がした。見られてると思ってない二人がやってるのを見るのが本当ではないかと。まあ、いいんだけど。

「まほろ」がそうだったように、このドラマも見てると「あんまり頑張らなくていいんだ」と、生きるのが少し楽になる。僕は元々あんまり頑張ってないけど。

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「俺のダンディズム」第2話が万年筆だった

2014-04-26 00:06:15 | 文具
テレビ東京の「俺のダンディズム」第2話が万年筆だったので録画して見た。半沢直樹の近藤役で一躍人気者になった滝藤賢一のドラマ初主演ということになっているが、実際にはドラマ仕立てのグッズ薀蓄教養番組である。

段田(滝藤)はボールペンのインクが切れていたので伊達部長に万年筆を借りて書類にサインした。部長の万年筆はモンブランのスターウォーカー・ドゥエだった。そりゃ恐ろしくダンディな万年筆だわ。

モンブラン・スターウォーカー・ドゥエ

真面目にストーリーを進めていくドラマではないので、何でもありである。コンビニで売ってるようなボールペンを使う段田が部下たちにコンビニ課長と蔑まれたときは、コンビニの店長をやっている滝藤の絵が出たし、エレベーターの壁にダンディに寄りかかるための肘の角度「ダンディライン」をジローラモが解説したりする。


赤い線がダンディライン。

僕は第1話(腕時計だったらしい)を見ていないが、段田はダンディになりたくなると美幸(森口瑤子)の店に行ってダンディアイテムを調達するらしい。

美幸の万年筆うんちく話で材質が「レンジ」と言ってたが、「レジン」が正しいと思う。うんちくの内容といい、万年筆のチョイスといい、かなりのマニアがブレーンについてると思われるので、こんな初歩的な間違いはしないだろう。森口瑤子が言い間違ったんじゃないだろうか。

あと、カートリッジは洗浄いらずみたいな話になってたが、カートリッジでもペン先の洗浄は必要です。インクタンクの洗浄がいらないだけで。

段田にお勧めの万年筆は、僕も持っているモンブラン・マイスターシュトュック149、ペリカン・スーベレーンM400、アウロラ・オプティマの3本だった。

149は「万年筆の王」と紹介された。うむ。その通りだ。勝手にインクが盛り上がってくるというのも確かにそうだ。昔は胸ポケットにモンブランを差すことをポケモンと言ったらしい。って、んな馬鹿な。

スーベレーンM400は触ったことすらないが、定番というか間違いがない選択だろう。モンブランほどの威圧感はないが、ほどほどの知名度と高級感があり、緑のストライプが地味すぎず派手すぎず。

オプティマは意表を突かれた。イタリアならデルタのドルチェビータがスタンダードな気がする。しかも、番組で推したオプティマは僕が憧れているブルーで、帯は金ではなく銀だった。シブいチョイスである。オプティマのイメージリーダー的な色はグリーンなのに(たぶん)、あえてブルー。うーむ。ブレーンの人、なかなかデキる。

他にネタ的なペンとしてマハトマ・ガンジーモデルや、中尾彬モデル(クリップがねじねじ)なんかも出てきたし。セーラーの特殊ペン先は「長刀研ぎ」かと思いきや「クロスコンコルド」だし。オタッキーだなあ。

で、段田が選んだのはスーベレーンM400だった。実に無難だ。3本の中では、会議で使える唯一のペンだと思う。テレビ的に面白いものを買わせることはなく、非常に実用的なペンを勧めている。番組を見て欲しくなった人がいきなり買ってもM400なら大丈夫な気がする。少なくとも万年筆については安心してお勧めできる番組だったと思う。


「万年筆の王」だそうです。モンブラン・マイスターシュトュック149。


二本と同じ模様がないアウロラ・オプティマ。


クリップがねじねじになっている中尾彬モデル。

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