曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

WBCと「けものフレンズ」

2017-03-30 23:32:25 | その他
Twitterでは言い切れない意見を言いたくてこのブログをやってるんですが、最近言いたいことがないんですよね……。サボっているうちに言わないでいることに慣れてしまったというか。

とりあえずブログをやめるとかは今のところないですけどね。

WBC

予想以上に健闘したと思います。チームの団結もよかった。前回より日本中から応援されている感があったかな。

前回もそうでしたが、アメリカに渡った途端に敗退ってのはね…。侍ジャパンが悪いというのではなく、日程が悪い。第1回、第2回は1次ラウンドを勝ち抜けたら、後はずっとアメリカで試合してたので、国の代表チームが遠い異国で世界と戦っているという五輪のようなゾクゾク感がありましたが、第3回からはアメリカでやるのは準決勝と決勝の2試合のみ。時差の関係で見難くなるけど、サッカーのように開催国で全部やるようにしてほしい。

けものフレンズ

トップ絵をそれ風にしたので察した方もいるでしょうけど、「けものフレンズ」ずっと見てました。

ヒットの理由がいろいろ考察されてますけど、あんまり言われてない理由として僕は、「君の名は」「この世界の片隅に」で波に乗れなかった勢の反撃があったんじゃないかなと思います。ていうか、僕がそうです。映画と違って毎週なので、その都度「SNSなどであーだこーだと感想を言い合う=波に乗る」のには向いているし、原作がないから先を誰も知らないし。

子供に見せてもいいというのもありました。うちも二人の娘(11歳と8歳)に見せたら大喜びで食いつきましたよ。下の子は「ようこそジャパリパーク」をいつも口ずさんでいます。

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村上春樹「騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編」の感想

2017-03-21 23:42:00 | 


まず、「7年ぶりの本格長編」という煽りが気に食わない。まるで前作「色彩を持たない〜」が手抜きの長編みたいじゃないか。村上春樹自身が「一冊で終わる長編は僕の中では中編」みたいなことを言ったのは確かだが、一冊だった前作は十分に分厚かった。ちなみに7年前の「1Q84」は新潮社で、「色彩を持たない〜」は文藝春秋で、今作は新潮社だ。僕の中で新潮社株が少し下がった。

まだ第一部を読んだだけなので、これから書く感想や疑問の中に、第二部も読んだ人からすると見当違いのものがあるかもしれない。

そして、今書いてしまうけど、僕は文庫本になるまで第二部を読まないかもしれない。

「1Q84」以来、村上春樹の新作はイベント化されてしまった。ネタバレする前に読んでしまわないと、という強迫観念に囚われて発売即購入してきたけど、特に気をつけてなくても、ネタバレしたことなんて一度もない。「1Q84」の最後はこうなんだよ、という話をどこかで見たり聞いたりしたことは一度もない。

皆そういうことを書いたり言ったりしないようにしてるのもあるんだろうけど、語りたくなるような結末じゃないってのがあると思う。あと、語れるようなはっきりした結末でもないってのも。

今作もきちんと終わらない話じゃないかなと思っている。今作は、きちんと終わらなかった「ねじまき鳥クロニクル」に少し似ているから。

「海辺のカフカ」以来、主人公が作り込まれたキャラクターだったが、今作は久しぶりに作者自身に似た「僕」に戻った。作者は否定しそうだが、今作の「僕」は、「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「ダンス・ダンス・ダンス」「ねじまき鳥クロニクル」と変化しながら続いてきた「僕」の系統に連なる「僕」のように思える。

だが、簡単かつドライに女性と寝てしまう癖は悪質化している。主人公の罪悪感がどんどん希薄になっている。そして40すぎの人妻でも呼称が「ガールフレンド」のまま。作者にとってセックスは何かの比喩的表現なのだろうが、それなしでも表現できるようになれよいい加減に。

村上春樹は免許を取ってランチア・デルタ・インテグラーレを乗り回すようになってから、車の描写が具体的になった。昔だったらクジラのように巨大で滑らかに進む高級セダン、みたいな書き方だったのが、赤いミニ(オリジナル)や水色のプリウスやカローラ・ワゴンといったように実車名を書くようになった。今回は、何と言っても白いスバル・フォレスターに対する強烈な拒否感だろう。スバルも、まさか世界の村上春樹からDISられるとは思っていなかっただろう。僕の従兄弟がまさに白いフォレスターに乗っているので、今度会ったら感想を聞いてみたい。

向こうの峰に見える免色氏の豪邸は、村上春樹が好きな「グレート・ギャツビー」のギャツビー氏の屋敷を思わせる。夕暮れ時、きらきらした豪邸を遠くから眺めるシーンみたいなのが村上春樹の原風景みたいなものになっているのだろう。その割には、あの憧憬は作品の中では初登場のような気もする。

免色氏の正体は? 古い鈴は何? 彼女は本当に免色氏の娘なのか? ユズとはどのようにヨリを戻すのか? 穴はノモンハンの井戸(「ねじまき鳥クロニクル」)みたいなものだろうけど、羊男的に壁抜けをしそうな気もしなくもない。その辺の興味で読み進めてようやく第1部終わったのだが、落ち着いて考えると、どれもその先の展開や正体を1800円払ってでも知りたいという欲求が湧いてこない。第2部買って、読んですぐ売ってもたいした金にならないしなあ…。

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最強かつ静かなカメラ「Microsoft Pix」

2017-03-18 00:57:08 | カメラ
iPhoneではHipstamaticばかり使っている僕だが、他のアプリも少しは使う。そのうちの一つがOneCamである。

OneCamは有料の無音カメラである。たぶん無音カメラの中では最優秀である。設定項目が多く、画質もいい。iPhoneは一時期シャッター音が爆音だったこともあり、OneCamを多用していた時期がある。

OneCamは素晴らしいのだが、気になる点もあった。作者の方針が「なるべく最新OSに合わせて改良していく」だということだ。いいことだとは思うが、いつ最新のiOSで非サポートになるかとビクビクしながら中古のiPhone 5sを使っている僕にとっては、かなり気になる方針ではある。

そんなときに突然登場したのがMicrosoft Pixだった。

Microsoft Pixはシャッターボタンを押した後しばらくの間、裏で連写していいやつをセレクトするというのが売りだったが、無音カメラでもあった。

無音カメラといえば、OneCam以外は動画撮影状態の画面をキャプチャーする方式のが多く、解像度が画面の解像度以下で低画質だったり、広告が表示されたりする。無料アプリの中でも特に「怪しい」「チープ」なジャンルだったわけだが、Microsoft Pixはその名の通り世界最大のソフトメーカーが堂々とリリースした堂々たるアプリだった。無音カメラはとりあえずお目こぼしされているようなのばかりだったが、天下のマイクロソフトなのだから、さすがのアップルもある日突然NGとはできないだろう。

というわけで、せっかくお金を払ってOneCamを導入した僕だが、Microsoft Pixに浮気をすることが最近多い。

ユーザーインターフェイスは割りと普通。アナログカメラ風とかにはなってない。シャッターボタンを押すと、しばらく連写?してから丸い窓に写真が出来上がる。



丸い窓を押すと閲覧モードに入る。トリミングしたり、簡単なエフェクトをかけることもできる。



Microsoft PixとiPhone 5s本体のカメラアプリで同じ被写体を取って比べてみた。Microsoft Pixのレビュー記事では色味が違うのが撮れたりしているが、僕のはほとんど同じである。その辺のチープな無音カメラの解像度は低いが、Microsoft Pixの写真はiPhone 5sの本体カメラアプリと同じ3264×2448だ(ちなみにOneCamも同じ)。


Microsoft Pixで撮影。EXIFアプリによると、シャッタースピード1/1368秒。ISO感度32とある。


同じ被写体をiPhone 5s本体のカメラアプリで撮影。ISO感度32で同じなのにシャッター速度は1/1642秒だ。まあ誤差だけど。


Microsofft Pixで撮影。これもISO32でシャッター速度は1/1953秒。


iPhone 5s本体のカメラアプリで撮影。ISO32で1/1580秒。Microsoft Pixのと比べると、ちょっと赤っぽいかも。ホワイトバランスは「0」で同じなんだけど。

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iPhone 5sでHipstamatic 〜Bucktown Hipstapakの巻〜

2017-03-05 23:32:00 | カメラ
3月配信分のギア、Bucktown Hipstapakのご紹介。もうそろそろ2ヶ月に1回とかにしてくれないかなと思っているのだが、出れば買ってしまう。

Bucktownはシカゴの北西にある地区?町?のことらしい。グーグルストリートビューで見てみたが、特に変わったところのない普通の街路だ。

SCOTT Sレンズはハイコントラスト・チャンネルシフトとある。写真家スコット・ストラザンテのの作風にインスパイアされたエフェクトで、全ての白黒フィルムに合うと。

Blackeys IRフィルムは単に赤外線白黒フィルム、と公式にはある。

かなり古いだが、ヒプスタにはAlfred Infraredという赤外線フィルム風エフェクトがあった。やたら縁が太くて使いにくく、なぜかカラーだった。フィルム時代の本物の赤外線フィルムは白黒だ。というか赤外線で見た世界は白黒のはずである。

今回のBlackeys IRは、ようやく登場した白黒の赤外線フィルム風エフェクトというわけである。

使ってみた感想としては、まず公式の作例のようにカッコよく撮るのは難しい、ということだった。レンズのほうは空の青が強烈に黒くなるだけで、全体的なコントラストはそうでもない。晴れた青い空がないと、返ってコントラスト感が低い写真になってしまう。

フィルムのほうは、肉眼で感じるコントラストと違うコントラストにしようとして、結果的に濃淡の少ない写真になってしまうというか。赤外線写真てこうだったかな? こうだったような気もするな・・・という感じ。


Scott SレンズとBlackeys IRフィルムのBucktownセット。前のミライースのテールランプが実際より光っていて面白い。


Scott SレンズとBlanko Freedom 13フィルム。青じゃないところも青くしようとする。


LowyレンズとBlackeys IRフィルム。この写真は晴れた屋外なので高コントラストだが、曇ると通常の白黒フィルムよりコントラストが低くなる場合がある。


Bucktownセット。曇ると、やや残念な絵になる。


Bucktownセット。


LowyレンズとBlanko Freedom 13フィルム。全体的に空気が青くなる。

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File Commander Premiumはまあまあ使える

2017-03-04 01:29:59 | デジタル関係
XPERIA Zでは、プリインストールされていたファイル管理アプリ「File Commander」を使っていた。その記事も書いて、結構アクセス数を稼いでくれた。File Commanderは評判が芳しくなく、レビューを書く人が少なかったからだと思われる。

XPERIA XZにもFile Commanderはプリインストールされていたが、フル版ではなかった。フル版は有料だった。ファイル管理アプリはスマホを深いところまで触るものなので、広告が出たりするやつは信用できない。たまたまフル版が半額(260円)だったので、思わず買ってしまった。

せっかく買ったのでレビューを書こうと思ったのだが、今回はググると結構レビューが見つかる。これは自分の出る幕じゃないなと思った。

のだが、先日までやっていたgooブログの無料アクセス解析で、File Commanderを検索して当ブログに飛んでくる人が結構いることが判明。

じゃあやったほうがいいのかなあ。せっかくフル版買ったし・・・。

というわけで、使用感などをレビューしてみますよ。



前のは黒だったが、今回は全体的に画面が白くなった。「写真」「ミュージック」などジャンルごとにアクセスするようになっていて、Windowsの「ライブラリ」から「ピクチャ」や「ミュージック」に入っていくしくみに似てる。

この方式だと、アプリごとに作られているフォルダを意識せずに写真なら写真を一気に見ることができる。

従来のように各フォルダに普通にアクセスしたい場合は、画面下部の「内部共有ストレージ」と「SDカード」を押せばいい。

「PCファイル転送」を押すと無線LAN経由でPCとファイルをやりとりできる。「サービスを開始」を押すと表示されるアドレスにPCのブラウザでアクセスする。



Windows側からはこのように見える。



昔僕も使っていたiOSのGood Readerがこの方式だった。DropboxやEvernoteのユーザー登録が嫌だという人以外はDropboxやEvernoteのほうが便利だと思う。


「写真」を押すと、まずこの画面になる。本体のメモリかSDかを選ぶ。


選んだほうの写真が全部まとめて表示される。右上の箇条書きみたいなボタンを押すと、リスト表示に切り替わる。


リスト表示のほうが見通しがいい。


ファイルを長押しすると選択状態になる。選択状態にすると、コピーやカット、ゴミ箱のボタンが現れてファイルを操作できるようになる。もう一度長押しすると選択状態が解除される。


ファイルの右端の左右の矢印が上下になってるボタンを押すと表示される画面。ファイル形式を変換できるのだが、有料らしい(試してない)。


メイン画面の下部の「内部共有ストレージ」「SDカード」ボタンを押すと、従来のFile Commanderのようなフォルダ構造がそのまま見えるUIの画面になる。

・・・・・

ファイル形式変換機能は使わないし、一見時代遅れに見えるファイル転送機能も、PC側に余計なことをしなくていいので、会社マシンとやりとりできるかもというメリットがある。こういうアプリの出番は、変なものがダウンロードされちゃったとか、アンインストールしたアプリのフォルダをちゃんと消すとかで、頻繁にあるものではないが、いざ出番が来たときはまあまあ使えるのではないかと思う。

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