曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

合計特殊出生率のニュースからの激しい妄想

2024-06-05 20:29:00 | 社会
昨年の特殊出生率は1.2だったらしい。2.0以上ないと人口を維持できないので、この数字はかなりヤバイ。史上最低だとか。

2040年には1300万人減るらしい。このペースだと150年後くらいには人口ゼロになってしまう。

国は少子化対策というが、やってることは子育て支援、育児支援ばかりだ。まず結婚させるのが先だろう。少婚対策が先だ。

だが、すでに手遅れだ。以前にも書いたかもだが、就職氷河期、特に1学年200万人以上もいた団塊ジュニア世代を放置したのが致命的だった。

この世代を結婚させなければ国の未来はない、と気付くことなく、非正規雇用のままに捨て置いた時代の首相を挙げておく。細川護煕、羽田孜、村山富市、橋本龍太郎、小渕恵三、森喜朗、そして小泉純一郎だ。

未婚率の高さの要因は経済的なことだけでない。価値観の多様化にもよる。結婚に価値を見出せない、憧れない人も増えた。

ここ数年はそっちの要因が大きいんじゃないですかね。結婚したい人が少ない。ので、多少経済的な支援があっても出生率は上がらない。まず結婚しないから。

人口が減ると日本がどうなるか想像してみよう。まず人口ゼロの村が出現する。まあ、その前に隣接する市町村と合併するだろう。各地で限界を迎えた町村を吸収してやたら行政の面積が大きい都市が出現する。

都市部でも住人がいない無人マンションやアパートが増え、取り壊されて公園になったり太陽光発電所になったりする。子供がいないので学校が減る。イオンが半分くらい閉店する。電車の便は半分になるか編成が短くなる。都市はスカスカになる。

移民が入ってくるだろうけど、同時に社会の省力化も進む。人数がいなくてもやっていけるようにするというか、移民で労働力を補充、は、あまりしないと思う。

軍隊で考えるとわかりやすい。陸自の隊員15万人を維持するために日本国籍を取得した外人を5万人入れる、とかはないんじゃないかと。無人機とかで10万もいればなんとかなるようにする方が可能性がある。

そんな感じで国・社会の規模を縮小していくわけだが、出生率が2を超えることなんかないので、人口は減り続ける。

問題はここからだ。

2040年までに東京都一個分の人口が減って人口1億1千万人だそうだが、それではまだピンと来ないと思う。先進国の中ではまだ多い方だし。それでも、多分1億を切った時点で一度ヤバいとなる。

それでも先進国では多い方なので、ヤバいと思うだけで皆本気にならない。6千万人あたりから、スカスカ感が真に迫ってくるというか、危機感が出てきて、4千万人あたりでほんとにヤバいとなる。

今、価値観の多様化が尊ばれてる今、仮に結婚率50%とすると(だいたいそんな感じだよね?)、結婚した夫婦は4人産まないと人口を維持できない。全員結婚して全夫婦2人産んで人口維持だ。どっちも無理じゃん?今の雰囲気だと。

それを実現しないとほんとに国が消滅する、日本人という民族が滅亡する、と、国民が一丸となる日が来るだろうか? この多様化した社会で。同性とも結婚したいとか言ってる場合じゃないと、皆が本気になる社会が来るか?

多分来ない。種の存亡の危機が迫っても、情報に溢れたIT時代に多様な価値観を知ってしまった日本人は、それぞれ互いの価値観を優先するだろう。

ならどうなるか。

僕の妄想では、国を二つに分離する。結婚して子孫を残すことに興味がない人たちの国を分離する。そうじゃない人たちの国は、皆結婚するので出生率2.1くらいになる(ようにする)。

同じ国にいたら共倒れになってしまう。そっちの国は、余生を幸せに気楽に過ごしてくれ、ということになる。一世代で消滅する国だが、産む国の方から希望者が少しは移住するかもしれない。

我ながら酷い妄想だと思う。だが、現状の社会のままでは150年後に日本人は滅亡するのは妄想ではない。今のペースだと10年で800万人減るのだ。計算してみたまえ。

僕はこの恐ろしい予想・妄想を、就職氷河期時代の為政者と募集人数を絞った会社経営者たち、そして今の政府に突きつけたい。

急に変な文を読ませてしまって、読者の皆さんには申し訳ない。出生率のニュースでばあーっと妄想が広がってしまった。


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2024年を曖昧に予想

2024-01-03 12:10:00 | 社会
元旦からショッキングな事件が連続してアレですので、あけまして〜は書かないでおきます。今年もよろしくお願いします。

2024年は重要な選挙が多数予定されてます。日本ではなく世界で。

まず1/13からの台湾総統選挙。中国がデマを流したりしてて情勢が全く分かりませんが、民進党の頼清徳(反中)が勝ってくれないと、日本は困ったことになりそう。

今年は中国が尖閣諸島を本気で取りにくるような気がしてます。尖閣諸島は日台中のちょうど真ん中くらいにあって、台湾も領有権を主張してる。日本の遺憾砲でも、台湾総統がガチ親日の蔡英文だったから現状維持できてた面もあるわけで、対中融和派の総統になったらどうなるかわからない。

3/17にはロシアの大統領選挙がある。どうせまたプーチンなので、これはさほど重要ではない。

最重要なのは、言うまでもなくアメリカ大統領選挙だ。

大統領選挙自体は11月だが、もう今月から各州の予備選挙、党大会が始まる。11月までの世界情勢、アメリカの国内情勢の変化で目まぐるしく有力候補が変わっていく選挙になりそうな気がする。

現状、共和党はトランプが優勢らしい。トランプからヤバい要素を抜いた「きれいなトランプ」として有力だったデサンティスは、トランプ本人の出馬で存在価値が低下したらしい。

民主党は一応バイデンか。そもそもトランプにしたくないから仕方なく選ばれた人だが、他の民主党候補がパッとしないので、トランプを止めるためにまた選ばれる可能性が高そう。バイデンを出すと、セットでハリスも付いてくるのが難だそうだが。日本人には分からない話だが、現地でのハリスは嫌われてるそうです。

トランプでなくても、共和党が勝ったら、ウクライナ支援は無くなりそう。イスラエル・ハマス戦争については、どっちが勝ってもイスラエル支持を続けそうではある。が、あまりにも若者のデモとか激しかったり、またイスラエルが容赦なく民間人を、という展開になったら、ユダヤ系富裕層無関係っぽいサンダースが出てきてカオスになるかも。

僕としては親日のルビオ(共和党・現上院議員)に出てきてほしいけど、出馬すんのかな。世界情勢によっては泡沫候補が突然伸びてくるかもしれないので、ちょっとだけ期待しとく。

いずれにしても、2024年は昨年以上に波乱の年になると思う。あんまり想像したくないけど、9.11みたいなのとかロシアが核を使うとか中国の台湾侵攻とか、あってもおかしくないのでね。


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【悲報】日本、結構ヤバい

2022-12-22 08:12:00 | 社会

今日は久々に真面目な話をする。真面目で曖昧な話。

日本のGDP(国内総生産)は中国に抜かれて世界3位、という話をニュースなどでよく聞くじゃないですか。

抜かれはしたけど世界3位だからね。抜かれたのも最近(2010年)だから、まだそんなに差のない3位だろうし。

僕の中のなんJの順位図的なイメージはこうだった。

米=====中==日==========他

ところが全然違った。

2021年のGDPはアメリカ約22.9兆ドル、中国約17.7兆ドル、日本が約4.9兆ドルだった。

えっ、そんなに離されてんの?!この11年で?!

いやでも中国は人口多いから。国民一人当たりのGDPなら、まだ日本が上でしょ。

じゃ、じゃあ、4位はどこなの?

4位はドイツで4.2兆ドルである。実際のイメージはこうだった。

米==中=================日=独

これヤバくない? 今更だけど。



世界1位か2位のトヨタ、カメラ世界1位のキヤノン、世界のソニーを擁してこれなのかい。

頼みの国民一人当たりのGDPなんて27位ですってよ。2位のアイルランドは一体何して儲けてんの。※

※アメリカの企業が多数入り込んでるらしい。それが可能な解放経済ということらしいが。



よくテレビで「日本のここが凄い!」的な番組をやってるけど、虚しいから今すぐ止めてくれ。

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もうスポーツニュースはいらない

2022-08-28 15:25:00 | 社会



昨日(8/27)のヤクルト対横浜戦は、7本の本塁打を放ったヤクルトが16-4で大勝した。先発の小川がまた先制され、また追いかける展開かと先が思いやられていたら、キブレハンが来日初ホーマーですぐ同点。さらに内山のタイムリーで勝ち越し。あとは「火ヤク庫」が久々に大爆発して、横浜の勝ちパ以外リリーフ陣を粉砕した。

僕はその爆発の中でも、キブレハンの3発を見たかったのだが、TBSのS1でもフジのS-Parkでも、流れたのは村上君の48号本塁打含む5打数5安打だけ。まるで村上君の活躍で勝った試合のように報じていた。

彼も4打点を挙げてるので、もちろん勝利に貢献はしている。だが、昨日の試合で最大の貢献をしたのは3ホーマーのキブレハンだ。一球速報の「みんなのMVP投票」でもキブレハンだし、現地のヒーローインタビューだってキブレハンだった。それがなんで村上君オンリーの試合になるのか。

なんか前も山田哲人の件でこういう記事を書いた記憶があるが、最近のテレビの報道は事実と違う。視聴者を舐めている。分からないとでも思っているのだろうか。知ってるのは取材している自分達だけだとでも思っているのだろうか。

今は一般人が皆スマホを持っていて、世界中から情報を入手できる。数千万人の野球ファンが総出で集めた玉石混交の情報のほうが、数百人のプロのテレビスタッフ達が得た情報より多いし、正しいという時代だ。テレビマスコミが、選手のTwitterとインスタを全部巡回できてんのか、プロ野球OBの YouTube全部見れてんのかという話だ。現地観戦している数万人のTwitterやインスタをチェックてきてんのか? 我々はできてるぞ。数千万人で手分けして集めてまとめてるんだから。

テレビマスコミは、村上君の活躍にしておけば視聴者に受ける、視聴率が上がると思ってるんだろう。国民は毎日大谷を見たがっていると思っているんだろう。だが、それはもう滑稽な勘違いだ。今は試合のダイジェストだって各チームが配信してるし、プロの解説者、OBが忖度なしで主観混じりのを解説してくれる。

大谷を毎日見たいのは、ネットリテラシーの低い高齢者だけだ。彼らの世代が社会から退場した後、テレビのスポーツニュースは存在意義を失って消滅するだろう。

テレビは中継だけやってくれればいい。それすらも、DAZNとかに取って代わられそうだが。

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ロシアのウクライナ侵攻について

2022-02-28 17:34:00 | 社会



ロシアとウクライナの戦争についての感想など。

最初は、クリミアの時のように東部2州を拠点にして、工作員を入れるなり情報戦するなりしてじわじわと浸透、東部の実効支配を既成事実化してしまうのかと思っていた。プーチンが特別軍事行動に出ると発表したときも、どうせ東部地域限定でダラダラ小競り合いするんだろうとタカをくくっていた。

ところがその30分後くらいにロシア軍が全面的に侵攻開始。早い。ウクライナの軍事施設、特に航空基地はあっという間に制圧された…と報道された。

僕はTwitterで信頼できる軍事論客のリストを作っている。論客の一人は、ロシアは精密攻撃兵器の在庫があまりないので、このピンポイント攻撃はそれほど続かず、民間人にも被害が出るだろうとこの時点で予測していた。

2月24日くらいまでは、キエフ陥落も時間の問題だと思っていた。制空権を握られると厳しい。ロシアは伝統的にヘリを多用するが、ヘリは低速なので制空権下でないと運用できない。そのヘリが何の妨害もなく飛び回っているのだろう。その一方で、ロシア軍機が6機撃墜されたという情報もあった。撃墜したパイロットは「キエフの幽霊」と呼ばれているとか。ウクライナ側の士気を高めるプロパガンダかもしれないが、もし本当なら文字通りのエース、撃墜王の出現である。

テレビなどのマスコミでは、ロシア軍の電撃戦を伝える情報と、ウクライナ市民の厳しい避難生活と限定的な反撃が報道される一方、Twitterなどでは、いや意外にウクライナ軍善戦しているぞという呟きやリツイートも多く、情報が錯綜していた。

僕は昔、シミュレーションウォーゲームを少しやっていた。一番好きだったのは第3次世界大戦をシミュレーションした伝説の超大作、GDWの「The Third World War」であった。ゲームを持ち出して現実を語るなと言われそうだが、このゲームは実在の装備の火力と装甲からユニットの戦闘力を数値化していた。T-80はこのくらいの強さ、ではなく、ソ連の第○戦車師団は何個連隊何個大隊何個中隊あって1個中隊にはT-80が何輌あり、T-80の125ミリ滑空砲は係数x.xxだから、この師団ユニットの攻撃力と防御力と練度はこう、というデータの作りかたをしていた。つまり、本物のデータを使っていた。

そのゲームでワルシャワ条約機構軍を指揮していつも感じたのは、突撃の異常な速さ、突破に失敗したらすぐ止まる粘りのなさだった。戦後のソ連陸軍は、ヒトラーに国土を蹂躙された教訓からか極端に攻撃的で、第一撃は強力だが、後が続かない。昨日今日の戦況は、この、急速突破しても抵抗に遭うと停滞する「The Third World War」のワルシャワ条約機構軍を思い出させる。20年前から戦術ドクトリンが変わってない。まあ、あくまで僕のイメージなんだけど。

そもそも、北のキエフ方面、東のドンバス方面、南のオデッサ方面と同時に侵攻するのは戦線正面が広すぎる。広げすぎた戦線各所でZOCに捕まった赤いユニット群が身動き取れなくなっているのではないか。テレビではどこもウクライナは最終的に(軍事的には)負けると言うが、もう少し耐えればロシア軍の兵站は崩壊し、侵攻が止まるような気がする。微かだが希望の光が見えないわけではない。

武力で国境を書き換えるような行為をやろうとしている国は他にもある。このままプーチンが勝つと、それが今後の世界秩序になってしまう。条件を受け入れて停戦し、市民の血をこれ以上流させないほうがいいのではとも思うが、ゼレンスキー大統領以下、ウクライナ国民の士気は高く、徹底抗戦するらしい。今のところ。

アメリカもNATOも、ウクライナが加盟国でないという理由でロシアと直接交戦しないだろう。世界のルールが武力で書き換えられるかどうかは、ウクライナ軍とウクライナ市民の踏ん張りにかかっている。だが、簡単に頑張ってくださいと言えるような状況ではない。第一に命を大事にしてください。その上で国を守れるように祈っております。

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