曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

ソニーのヘッドフォン XBA-C10 と MDR-EX110LP

2014-02-27 23:07:33 | デジタル関係
僕はヘッドフォンは消耗品だと思っているので、そんなに高いものは買わない。ここ半年ほどXPERIA Acro(ウォークマンとして使用)に刺さっているのは、ソニーのXBA-C10というやつである。

と言っても僕の中では結構高価なヘッドフォンである。定価4935円である。ドライバーユニットがバランスド・アーマチュア型(BA)で、「豊かな音場」を再現するんだそうだ。確かに上から下まで解像度が高く、音の輪郭が手に取るようによくわかる。頭の中で響いている音色を、脳内の手でまさぐってみて、ああこの形、という風に。


https://www.sony.jp/headphone/products/XBA-C10/

そういうヘッドフォンは、音楽を作る時に一番威力を発揮する。KORG GadgetやiPolysixで音色を作ってるときとかに。

XBA-C10をそっち系の機材に使うと、XPERIA Acroに使うものがないので、ソニーのMDR-EX110LPというやつを買ってきた。ソニーのカナルタイプで下から二番目のモデルだ。


https://www.sony.jp/headphone/products/MDR-EX110LP/

今度こそ本当に安いので(定価2468円だが、某家電量販店で1780円で購入)、音質が心配だったのだが、全然問題なかった。低音がズシンと響く。これがダイナミック型か。BAとは迫力が違う。が、低域の輪郭はXBA-C10と比べるともやもやしてる。中高音域は、意外にしっかり抜けてくる。とりあえず、自分の曲を聞いても特に問題ない。合格である。昔のカナルタイプは低域が何にも無くてひどかったけど、最近のは安くてもすごいね。


XBA-C10にはある「デルタ型フィッティングアシスト機構」(三角の輪みたいなの)がないけど、装着中に耳の中で回転するようなことはない。

ヘッドフォンはほとんど黒しか買わないのだが、今回は青にしてみた。ダークなブルーメタリックが宝石みたいだなと思って選んだのだが、実際に手にしてみると思っていたより明るい青だし、コードは普通の青だった。

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モンブラン・マイスターシュトュック149に松露を入れた

2014-02-26 22:42:00 | 文具
ふと思い立って冷温停止中だったモンブラン・マイスターシュトュック149(M)に、パイロットのインクを入れた。色彩雫(いろしずく)シリーズの「松露」というやつである。

色彩雫

「紳士なノート」のカタログについてた紳士ノート用紙に書いてみた。松露は書いた直後は青黒で、乾くと青緑に変化するインクである。最初はその変化が面白かったが、変化後がちょっと飽きやすい色かも。


マイスターシュトュック149は吸入式という奴で、ペンの尻を回してピストンを動かし、インクを吸い込む。


職場に持って行けるペンではないが、絶妙な重量バランスと太さを味わいたくて、つい入れてしまった。何に使えばいいんだ。

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「福家警部補の挨拶」第7話「オッカムの剃刀・前編」の感想

2014-02-25 23:54:00 | テレビ・映画
「オッカムの剃刀」とは、Wikipediaによると「ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでない」という指針のことだそうだ。それって全ての疑問を解こうとする福家を否定する考え方だよな。

まず、CDを取り上げただけで安心するなよと思った。デジタルデータは、どこまで拡散してるか分からない。案の定、犯人は被害者の研究室を探すはめに。そして探し切れてないような気がする。

復顔術(復顔学?)って学問になるのだろうか。

女性の助手?院生?は、何故あの路地を歩いたのだろうか? 彼女は、あの妙なタバコを吸わないし。なぜ手前でタクシーを降りたのか。タクシーじゃないかもしれんが。

今井は本当に通り魔だったのだろうか。意外な人物が通り魔なんじゃないかと思うが、誰がいるだろう? 案外柳田かも。殺すときは敢えて下手にやったとか。

状況証拠は山ほどあるが、決め手がないままなしくずし的に被疑者死亡で捜査終了(たぶん)。我々も、何か見落としがないか来週までに考えよう。今井殺害で何か出るか、助手がなぜ路地にいたか、かな?

範囲を広げろとか人を増やせとか、抽象的で誰でも言えそうな指示しかしないくせに、石松が突然怒り狂った。何様のつもりだ。

福家は、一課に来てから2年間だそうだが、かなりの数の犯人を挙げてきたはず。どうして全く評価されてないのか。

二岡が調べてたが、池内氏の研究室からは何か出たんだろうか。後編があるからか、今回ははっきりしない情報が多くてスッキリしない。柳田が握られている弱味も分からない。金じゃなく仕事の斡旋でいいなんて、中途半端だ。でもそれで殺された。うーむ。なんだろう。

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「失恋ショコラティエ」第7話の感想

2014-02-25 08:20:24 | テレビ・映画
フジテレビの「失恋ショコラティエ」が面白い。嫁が見ているのをちらちら見てて、こりゃいいかもと思ってはいたのだが、先週の第6話を全部見て、このドラマはよくできていると確信した。

高橋留美子の「めぞん一刻」を思わせる妄想と現実のシームレスな交錯が熱い。第7話はいきなり薫子さん(水川)が爽太(松本)と結婚。妄想(夢)明けから薫子さんの心の呟き「男の夢は馬鹿」への流れが小気味良かった。

第6話では、爽太がバレンタインに紗絵子(石原さとみ)にフラれる前提で告白して失恋を完成させると宣言。それがどうなるかが第7話の焦点だった。

紗絵子は人妻なので、告白が上手く行っても、その先はない。チョコを買ってくれたと言っては喜び、今日は来なかったと言っては落ち込むの繰り返しなのだが、相手が人妻であるがゆえに、将来が見えない不安感を常に伴っており、このドラマの特徴となっている。

まつり(有村架純)の元彼の部屋に入って対決するオリヴィエ(溝端)が男らしかった。元彼を責める言葉にいちいちスジが通っていて、原作もいいのかもしれないが、脚本家が上手いなと思った。ウダウダ言いつつも自分の気持ちを全部さらけ出したオリヴィエにマツリがキス。その時のやり取りも、なるほどねえと唸らされるものだった。元彼との間に生じた感情とは別の、オリヴィエとの感情を作っていくという。

男を上げたオリヴィエとは対照的に、フラれた後の事を考える爽太はピリッとしない。ネット販売を始めればサエコさんも買えるから、とか。アホかーい。

すべてシミュレーションしていたのに予想外のタイミングでサエコが来てしまった。緊急告白となったが、バタバタした割にはまっとうなことを言い始め、結局全部分かりやすくさらけ出してしまった。あの長い台詞は今までのダイジェストにもなってて、全話を見た訳じゃない僕は知識を補完できてよかった。

あれだけの長い台詞を覚えたマツジュンよくやったわ。石原さとみも、唇を噛み締める仕草や目の動きだけで感情を表現していた。役者がうまいのか、監督が凄いのか。

諦めるための長い告白を聞いたサエコが、つーっと涙を流し、爽太が戸惑うシーンは、「めぞん一刻」の「私がいなくても大丈夫なんですね」から、五代くんの(なんで泣くんだよ…)の流れに酷似していた。が、そこから爽太は謎の「手応え」を感じてアレしちゃうわけだが、うーむ。

サエコとくっつくのがラブコメの王道だと思うが、不倫から離婚を物語としてどう扱うかが難しそう。ならば、えれな(水原希子)が妥当なのか。最初から好きだが問題のある女の子を諦めて、途中から登場してきた問題のない女の子とくっつくのは、村上春樹の「ノルウェイの森」パターンだが、予告でサエコのダークサイドっぼいのを見せてたので、えれなの線が妥当かなと思う。そういえば、映画「ノルウェイの森」の緑は水原希子だった。

倉科さんに振られたことを六道に気遣われたとき、えれなが「大丈夫だった」と言った。なんかわかんないけど、すごく適切で自然な台詞だった。が、あれはえれなが爽太に振られるという分かりにくい伏線のようにも思える。上げといて落とすのが、このドラマだから。

じゃあ、最終的には薫子さんなんだろうか。爽太の父親(竹中直人)も薫子さん推しみたいだし、視聴者的にも薫子さんだと納得できる気がする。一番普通な人(視聴者に感情移入されるポジション)なので。

原作を知らない僕にとっては、今一番先が気になるドラマに急浮上してきた。今季一番完成度が高いドラマだと思う。なんでもっとヒットしないのかが分からない。

ちなみに薫子さんとの失恋じゃんけんは負けた。

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「軍師官兵衛」第8回「秀吉という男」感想

2014-02-23 23:30:00 | 大河ドラマ
冒頭、いきなり岐阜城に着いていた。旅っぽいとこ見せないから距離感が全然伝わってこない。

僕は牛久のワープステーション江戸に行ったことがある。「八重の桜」のセットが組まれており、「平清盛」のセットがまだ残っていた。今日の岐阜と長浜の町は、両方ともワープステーションのように見えた。がらっと空気感変えてくれないと、違う町に見えない。

ちなみに御着城もワープステーションだと思う。あの城塞は最近の大河で毎回使い回されている。長浜城はCGだと思うけど、イメージ通りでよかった。

信長が濃姫に語った「秀吉は使いやすい道具」は、司馬遼太郎の「新史・太閤記」の影響を受けていると思われる。

圧切をもらったのは本当かもしれんが、信長がやたら誉めて、まるで官兵衛が時代を動かす中心人物のような扱い。最近の大河の悪い癖だ。江姫が明智光秀と天下国家について熱く議論してたのを思い出した。

石田三成が年とりすぎ。官兵衛の14歳下なので、今日の時点では16歳くらいなんだが、28くらいにしか見えなかった。子役っていうか少年役?を用意すべきだった。

もこみちと瀧の相撲が、一部の人たちに受けそうだなと思った。

秀吉が、戦で配下をなくしたと嘆くが、あの時点では官兵衛の家臣に手を出すほど部下不足で困ってないと思う。

「わしらは岐阜におった」の連呼が面白かった。おねに迫られての官兵衛の答えが、官兵衛らしい筋を通したものになっていて、きれいにまとまってた。

今日のはネット界隈では割と面白かったという評価のようだ。僕も楽しんだが、ほとんどが竹中直人の面白さであって、脚本や演出の面白さではなかった。

当ブログの批判を読んだわけではないだろうが、毛利の首脳会議が夕方っぼくて、いつもと違ってた。護衛兵もいたし(前からいたかも)。でも、照明で光の具合はなんとでもなるし、あの三人のシーンはまとめて撮影しているという疑惑を晴らすほどの絵ではなかった。

秀吉と官兵衛の酒盛りの「苦い」肴が、秀吉が底辺だった頃食べてたものだというので、何かと思ったらムカデだった。言いたいことは分かるが、大事な客にそんなもの出すかな? 秀吉なら演出として出すかも? うーむ。わからん。



演出といえば、会議にわざと遅刻してきたから秀吉が勝家達に叩かれず、播磨攻めの大将になれたという理屈が、いまいちスッキリしなかった。最初からいたとしても、秀吉が官兵衛の肩を持たずに我慢すればいいだけの話じゃん。

竹中半兵衛が播磨の極秘調査をしていたらしい。真っ黒な服装で忍者みたいだった。そういうキャラじゃないでしょ半兵衛は。


↑かなり適当な地図だよなあ。3秒くらいしか映らなかったし、雰囲気でいいやと思ってるんだろうね。

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