曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

三菱鉛筆ユニボール・エアは万年筆の夢を見るか

2016-07-30 22:23:55 | 文具
水性ボールペンは万年筆に近いから好きだ。でも、世の中ゲルインクボールペンが隆盛を極めており、水性ボールペンは絶滅寸前である。という話をいつか書いた。ような気がする。

そんな水性ボールペン界に新星が現れた。三菱鉛筆のユニボール・エアである。

現れた、といっても、僕が存在に気づいて購入したのが最近というだけで、発売は去年だ。

三菱鉛筆は、前からユニボール・ビジョンエリートという水性ボールペンを作っている。僕も1本持っているが、滑らかで濃淡もよく出ていい感じだが、インクフロードバドバで裏写りが酷いペンである。

ユニボール・エアは、筆圧に応じてインクフローが変わるらしい。ペン先を柔らかい樹脂でカバーすることで寝かせても引っかからず書けるらしい。書き方で描線の太さが変わり、樹脂が削れて?書き癖に合ってくるらしい。人によっては、その書き味は万年筆に近いと評価している。これは買わざるを得まい。

というわけで、青の0.5ミリを購入した。

ビジョンエリートが0.8ミリと太めなのに対して、0.5ミリなので、あるいは様々な新機構によって、ほぼ日手帳ではギリギリ裏写りしない。

濃淡は万年筆並み。ブルーインクだからなおさら。滑らかさはビジョンエリートのほうが上かな。引っかかりはないが、カバーの樹脂が擦れる感触はあるような、ないような。

万年筆のような書き味かというと、やっぱり違うかな。万年筆はペン先に向きがあり、向きを考えながらペン先を操っている感があるが、ユニボール・エアには操っている感が薄い。全方向書けるボールペンなんだから仕方ないが。

だが、ボールペンでここまで愉快な書き心地、風情のある描線を実現したという点は賞賛したい。ユニボール・エアは、水性ボールペンはまだまだ存続するぞという可能性を感じさせてくれた。せっかくここまでやったんだから、使い切りではなくリフィル交換式の立派なやつも出してほしい。1000円くらいなら出すぞ。




万年筆を意識したデザインらしい。


ペン先を拡大。黒い部分が樹脂か?


ロディアに書くとこんな感じ。濃淡は万年筆並。線の形は違うが。


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ポケモンGO 最初の一週間の感想

2016-07-30 01:33:03 | デジタル関係
一応ポケモンGOやってるので、その感想などを。

まず、前提として。
僕はポケモンの知識がほとんどない。知ってるのはピカチュウとミジュマルだけ。なんつーか、僕はドラクエFF世代で、ポケモンの世代よりちょっと上だと思う。要するにおっさんである。

あと、ポケモンGOと同じNIANTIC LABが開発した位置ゲーム「Ingress」をやっている。IngressはポケモンGOのベースになったゲームである。

というような僕が、ポケモンGOを一週間やってみての感想。

Ingressのポータルがポケストップとジムなっている。Ingressは基本的にポータル周辺でプレイするゲームなので、ポータル間の移動時はスマホを消す。ところが、ポケモンGOではポケモンを見つけるために常にスマホの電源がONである。これは結構電池を食う。

さらに、スマホをさかさまに持つと画面が暗くなるバッテリーセーバーをONにするとフリーズしまくるためにOFFにしている。プレイ中は常に画面ONである。ときどき、電池を節約するためにスリープにして移動するのだが、復帰すると「GPSを探しています」が発生する。画面は消灯(暗くじゃなく消灯)で、GPSは位置を把握し続け、ポケモンは探すというモードが欲しい。

Ingressでは戦術的・戦略的に重要なポータルというのがあり、割とそういうポータルがジムになっているのだが、時々ぜんぜん違うのもある。自宅周辺の3つのジムのうち、2つはIngressでも重要ポイントだったところだが、1つは行きづらい、防御しやすい地形でもない、リンクを張るときにも大して意味がない、Ingressでの重要度最低ランクポータルがジムになっている。どういう基準で選んでいるのだろうか。

アメを集めるのが大変。ポッポ→ピジョン→ピジョットのように、同系列のポピュラーなポケモンがいるのならいいが、カイロスのようにレアでシリーズがないやつはどうすればいいんだ? 少なくていいからポケストからもアメが出るようにして欲しい。

ハクリューを20投ほどした挙句に取り逃がしたことがある。あの時は我ながら結構熱くなっていた。狙っているポケモンが道の向こう側に出たら、子供だったら飛び出すと思う。僕自身、自転車にぶつかりそうになったのが2回ある。

僕はいつかIngressで大事故が起こると思っていたが、結局大した事故は起こらなかった。しかし、ポケモンGOは、すでに世界中で事故が起こっている。プレイヤーの数が桁違いってのもあるが、やはりプレイする場所がポータル周囲のみのIngressと違い、いつどこでポケモンが出て熱くなるか分からないポケモンGOは危険なのだと思う。前述の消灯モードを実装し、消灯していないとポケモンを検知できない仕様にするとかどうですかね。

Ingressは、外に出て動き回ることに意味があるゲームだった。各ポータルは、その位置にあるということが非常に重要だった。バス停の近くだから常に攻撃されるとか、密集地と密集地の中間にあるからハブになりやすいとか、大学の中だから一般人は入りにくいとか、岬の先端だから長距離リンクを張りやすいとか。位置と地形によって、ポータルの個性とゲーム性に無限のバリエーションが生まれていた。名所のポータルキーは記念になるし。

ところが、ポケモンGOのポケストップ/ジムは、Ingressのポータルのデータを流用しているのに、その地点にあることにそれほど意味がない。金閣寺のジムだったら常に戦闘があるとか、十勝平野のジムは閑散としていて白いとか、そういう違いはあるかもしれないが、チームとしてはここを確保すべきとか、このジムは難攻不落とか、そういうのはあんまりないように思える。

ポケモンGOで外を移動する意味は、ピカチュウが多いから新宿御苑に行ってみるとか、その国でしか出ないポケモンをゲットしに旅行するとか、その程度だと思う。よし新宿を攻略するぞ、と思ったら、甲州街道を渡るのがいちいち面倒で南北のリンクを張るのが大変だったとか、そういうゲームのバリエーションはないよね。地域、地点の特性がない。Ingressに比べて、移動しがいがないというか、「そこへ行く意味」がちょっと薄いなと感じる。これは位置ゲームとしては残念な点だ。

とはいえ、自宅周囲の敵粘着廃人エージェントの頑強な陣地でIngressが楽しくなくなってしまった僕にとって、老若男女の一般人が参加しているポケモンGOは、やっとのんびり遊べる位置ゲームが出てきたわいという感じで、新たなる希望なのである。任天堂とNIAには、とりあえずバッテリーを抑える機能追加、またはポケモンGOプラスの早期発売を求めたい。


うちのエース。すいません。まだまだです。

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日野レンジャー・ダカールラリー仕様を試座した

2016-07-26 23:17:07 | クルマ
先日、ぶらりと日野のイオンモールに行ったら、ラリー仕様の日野レンジャーが展示されていた。日野市は日野自動車の本拠地であり、日野市民に町の名を冠したトラックを知ってもらおうという企画なのだろう。




dakar.comのゼッケンが貼ってあるので、ダカールラリーに出場した車両だろう。調べると、ゼッケン518はダカールラリー2014に参加した車両らしい。これが1号車なのか2号車なのかはわからないが、2014年も日野は部門優勝と2位を独占している。優勝したのは2号車である。

係員に言えば運転席に座れるみたいなので、座ってみた。運転席はタラップ?を使わないと登れないほど高い。



運転席は非常に狭い。ハンドルとシートの間隔が狭く、足を入れるのに苦労した。菅原氏は小柄なのだろうか。視点がすごく高く、視点の高さだけで言えば旅客機のコクピットみたい。計器類は割と普通? レギュレーション的に必要最低限の改造しかできないからかも。足周りとかは、これ普通のレンジャーじゃないよね?って雰囲気だけど。



助手席方向の眺め。計器類は航法関係かな? よく考えたら右ハンドルなんだな。南米(現在のダカールラリーはアフリカではなく南米)は左ハンドルの国ばかりだと思うが、慣れてる右の方がいいってことかな?

短い試座だったけど、実際にダカールラリーを戦った車両に座れるなんてめったにないからね。貴重な体験だった。ありがとう日野自動車。

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「真田丸」第29回「異変」の感想

2016-07-25 20:49:22 | 大河ドラマ


信繁とはるの婚礼からスタート。「はるはおうめに似ている」とおこうが言って場が凍りつく。薫さんは公家の出なのかとはるが訊き、薫さんは父は菊亭晴李ですと答えて空気が凍りつく。豪速球で牽制し合う婚礼だった。

その緊迫感に耐えかねた信幸は、おこうの部屋へ忍んでいく。戻ったら正室・稲が抱き付いてきた。信幸役の大泉洋、第29回にして初の役得である。

秀吉が急激に老いていく。寝小便したり、髭が薄くなったり。昔のことはよく覚えているが、最近のことは覚えていられない。家康を要として、大名たちで拾いを盛り立ててくれと、大事なことなので二度言いました。

昔のことは覚えているといいながら、昔好きだった生煎餅を不味いといったり、ボケただけでなく性格も捻れてきたのをうまく表現していた。

昌幸は太夫のところへ通っていた。戦略的な意味でもあるのか(情報収集とか)と思ったら、単なる遊びだった。戦争してないと駄目な人らしい。伏見城の改造をやり始めたら生き生きとしだした。

昌幸「ここに出城を作るんじゃ」
出浦「そこには真田が入る。何かあったときは出城から攻め込めば伏見城は一日で落ちる」
昌幸「わしは完璧な城を作りたいだけなんじゃ。誰が守るかはどうでもいい」

あくまでもキナ臭い方向へ持っていこうとする出浦氏のブレなさ加減と、軽くスルーする昌幸が面白かった。

抵抗する暇もなくはるが信繁と結婚してしまったので、きりは寧さんと煎餅やビスケットを作るしかない。信繁が「どこに行っても鬱陶しい」と言っているとはるから聞かされ、「私とお梅ちゃんのいいところを兼ね備えた子ね」などと評していたが、これから彼女に側室の可能性はあるのか?

信繁の舅となった大谷刑部の首が赤く爛れていた。良くもならず悪くもならず病名もわからんとか言ってたが、何か手を打てよ。だが、今の状態だと失明まで行くかは疑問。いろいろ新解釈の多いドラマだから。

細川ガラシャ登場。演じるのは国民の愛人だった。意外なキャスティング。

家康の重臣の娘、稲さんが懐妊し、信幸は徳川側に大きく振れ始めた。信繁は秀吉の寵臣の娘を嫁にした。

信幸「お前は豊臣家に深入りしすぎている。お前は真田家のためにここにいるのだぞ」
信繁「心得ております」
信幸「もう一度訊く。太閤殿下の様子はどうか」
信繁「変わりありません」

信繁が秀吉の近くにいるのは、豊臣家の動静を真田家に伝えるためだった。なのに、豊臣家への忠誠心からか、言わない。近いうちに兄弟が別々の道を進み始めるであろうことを暗示させるシーンだった。

そして大地震発生。来週からは豊臣家の行く末よりも近畿地方の復興のドラマなんじゃね?みたいな壊滅的な地震だった。

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「真田丸」第28回「受難」の感想

2016-07-17 23:21:41 | 大河ドラマ


関白の仕事を放棄した秀次は、なぜか大阪城の一室に隠れていた。そこをきりにあっさり見つかり、真田屋敷に匿われたものの、信繁たちが気付かないうちに高野山に逃げ込んでいた。

なぜか信幸がお供をしていて、弱気チームで意気投合する。

秀次「生まれ変わっても叔父上の甥にはなりとうない」
信幸「関白殿下ほどではありませんが、私も周りに振り回されてここまで来ました。大きすぎる父。なぜか私の声だけが聞こえない祖母。体が弱いのかよくわからない最初の妻。口をきいてくれない二度目の妻。世にも恐ろしい舅」
秀次「少し気が楽になったわ」

気がききすぎる優秀な弟は愚痴に出てこなかった。関白としての数少ない仕事だったから官位は返上しないでくれと言われて、信幸から何かが落ちた感が。見栄とか意地とかは心の持ちようでどうにでもなる。弟が気を利かせなかったら、弟だけ官位を得て、もっと悪いことになっていたかもしれない。真田兄弟の仲は修復された。

秀次は結局秀吉と会わずに自分で腹を切った。たかが発見された隠し部屋の十字架や、聖母子像の木版画なと、秀次は隠れキリシタンだったかもしれない的な演出だった。キリスト教的な何かに殉じたのかもしれない。タイトルが「受難」だし。

秀吉は手を尽くしたような顔をしていたが、家康の宿泊先に前夜サプライズ訪問したようなことはしていないわけで全力は尽くしていない。この大河では秀次は暴君でも怠け者でもないので、死は秀吉に責任があると言えよう。

前回チラ見せした春さんと結婚することになった。策略の一環だが、秀次の娘・たかも同時に側室に迎える。追い打ちをかけるようにその話を聞かされたきりの悲痛な叫びが大坂城に響き渡った。何よそれ〜〜〜!!!

たかはルソン氏に託して逃がしたのに、番組後の真田紀行では、信繁と秀次の娘・隆なんとか院の娘・お田のエピソードが紹介されてちぐはぐな感じだった。

あと、カオルさんが公家・菊亭晴季の娘というのが嘘かもしれないという疑惑が。

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