曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

夏目漱石「道草」の感想

2022-07-30 14:14:00 | 
Kindleで夏目漱石の「道草」青空文庫版を読んだ。

僕は高校時代から大学時代にかけて、漱石の中長編を全部読んでいる。「こころ」と「三四郎」はそれぞれ3回以上読んだと思う。

一度は読んだはずなのだが、ほとんど覚えてない作品を読み返そうと思って、まず一番印象が薄い「道草」に手をつけた。印象どころか、全く記憶になかったのだが、読んでみたら意外に面白かった。へぇー、こんな話だったのか、の連続だった。

主人公の健三が、親戚中からたかられる。養父、養父と別れた元養母、腹違いの姉、義父かな。みんな金に困っていて、大して裕福でもないけど、一番マシな健三の家に次々にやってきては金を無心する。

物語と呼べるような話の展開はほとんどなく、ただひたすら健三が、貸したくないけどはっきり断れずに貸しちゃう、を繰り返す小説である。

前半はあんまり面白くない。素性がよく分からない嫌な連中との景気の悪い会話だけなので。

人物の設定や過去話がちょっとずつ語られて、嫌な連中それぞれのキャラが明らかになってくる後半、だんだん面白くなってくる。お、今回の島田には貸すのか?貸さないのか?ん?みたいな興味で読み進める。

健三と細君の心理戦も面白い。いや、途中までは健三のあまりのクズっぷりに悲しくなるばかりだった。むしゃくしゃして子供が大事にしてる植木鉢を蹴り飛ばして割り、俺のせいじゃないと心の中で言い訳したり。細君を馬鹿にして泣かせたり。温かみのまったくない男なのだ。

でもそれにも原因がある。健三は金のために幼少期に島田に引き取られ、島田が浮気して家を出ていったので実家に戻ったら、実父にも不要物扱いされたという過去があった。親の愛情を受けたことのない人間なのだった。そういう設定が、徐々に明らかになっていくこの展開。わざとなのかたまたまなのか。

ヒステリーを起こすと言われながらも比較的普通の人っぽい印象を読者に与える細君だが、後半になると壮絶な過去が明らかになる。発症すると意識が混濁するとか、深夜徘徊しないように健三は細君の腰と自分の腰をロープで繋いで寝てたとか。健三が口移しで水を飲ませたという話がさらっと出てきて、やるじゃん健三と思った。

細君が三人目の娘を産んで、一応終わり。話の展開っぽいのはそれだけ。

「吾輩は猫である」執筆中くらいの時期の漱石自身が健三のモデルと言われている。健三の精神構造はかなり歪んでいて、他人に知られたいようなものではない。漱石も同じような精神構造だったとしたら、これは太宰の「人間失格」にも匹敵するハードな告白小説と言えるのではなかろうか。

読んでて暗澹たる気持ちになるシーンもあるが、時々クスッと笑ってしまう描写もあるところが漱石であり、さすが文豪の中の文豪だと思った。

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第三の女〜漆黒怒涛編

2022-07-21 20:43:00 | デジタル関係



紅蓮編の記事を上げてから3ヶ月も経っていないのに、記事になるような節目まで話が進んでしまった。第三の女ことサードキャラクター、アウラ・レンのレン子さんのその後である。

ゼノスを倒して紅蓮編のパッチ4.0を完走したレン子さんは、後日談を進めながら賢者のカンストを目指した。とりあえず一個ジョブを90にしておけば何かと便利だし、メインクエストの経験値はガンブレイカーで拾えばいいやと。

賢者は90になって装備もIL580のクラシカルシリーズなので、漆黒エリアでは無敵

フロントラインのデイリーチャレンジをやるようになったのが大きかった。それまでは、レベルが高くても話を進めていないので、レベルに合った経験値稼ぎが解放されていないという、サードキャラならではの歪みがあった。賢者80超えてるのに、70まで時代の紅蓮編にいるのだから、当然そうなる。

話の進行度とは無関係に経験値が入るコンテンツとしては各種ルーレットがあるが、いつものメインルレは大改修されて難易度が上がってしまった。アイテムレベルの制限がキツくなり、ゴリ押しできなくなった。

そんな中、フロントラインはジョブ不問で即シャキ、レベルレ並みの経験値が入る美味しいやつなのだった。PvPに慣れてしまえば、こんなに楽なレベリングはない。レン子さんはレベルレとフロントラインで賢者を高速カンストさせ、ガンブレイカーはフロントラインで70まで持って行った。


難関「ザ・バーン」を賢者ソロでクリア。

漆黒編をガンブレで駆け抜ける準備ができた。この時期、メイン子もサブ子もやることがなく、レン子の出番が多い。休日の日中は、ほとんどレン子のメインクエストを進め、紅蓮編後日談を踏破。速やかに漆黒編突入。

無尽光と呼ばれる黄色みがかった光が懐かしい。夜がないのでスクショ撮りやすい。話の内容的にはよろしくない光に満ちているのだが、僕は最初のメイン男で漆黒やってる時から、この光と空気感が嫌いじゃなかった。

レイクランドのクエストをクリア。サブクエは飛べるようになってからまとめて、と思いつつ、飛べるようになってもメインクエストをどんどん進めてしまう。70代用のメインクエストを70代のジョブでやってるから、面白いようにレベルが上がる。この調子だと漆黒編完了前にガンブレイカーは80になりそう。でも大丈夫。今はかつてと違ってレベル上限が90なのだ。80を超えて、まだ漆黒のメインクエストが残っていても、経験値が入るのだ。

コルシア島前編。メインクエストしかしないからあっという間。メイン男・サブ子のときは、サブクエも全部潰して進めてたので、ずいぶん長く滞在した記憶があるのだが。

アムアレーン前編は、やっぱりハルリクが許せない。お前が死ぬべきだった。メインクエしかしないから、テスリーンの存命時間もリアルゼア時間で十数分しかなかった。この二つの地域は今風脈クエやっても、後編があるのですぐに飛べないのだ。


アリゼーのツンデレ名シーン「遅かったじゃないのよ…でも待ってなんかいなかったんだからね!」

イルメグ突入。ここは前後編に分かれてないし、クリアすると、得意のピクシー蛮族デイリークエが解放されるので、やる気が加速。漆黒初の要CFマッチングのティターニア戦は賢者で。ここは、割と最近メイン子の討滅ルレで当たったことがあり、ちょっと安心感がある。予習もしたので問題なくクリア。


ピクシー族のフェオちゃんと契約。彼女はここぞというところで助けに来てくれる。

ラケティカ大森林に進出。沼に生えた大木の根のクエストが毎回ムカつくのだが、あれはサブクエなのでやらない。ここは地形が複雑で、飛べないと移動が難儀なのだが、移動時のみ賢者90にチェンジすれば絡まれなくて楽勝。マウントはフェンリルなので速いし。調子に乗って未知のエリアに賢者のまま入ってしまって、取得経験値が無駄になったことが数回あるけど。

アムアレーン後編。コンテンツバトルで、ランジートと再戦。暁月の「寒夜のこと」が悪評だったけど、これもやばいわ。もうこの時点でガンブレが79とかになってて装備も強化し、メインクエは普通に楽勝なのに、このバトルはサンクレッドを操作するので、そんなの無意味。話の展開的にも実際のバトル的にもキツキツ、ボロボロで、よく勝てたなという感じ。レン子自身なら楽勝なのに。

ここで大小ミンフィリアが会談して、リーン誕生。金髪はともかく、瞳の中心が白くて、ちょっと不気味かも、いやほんとはかわいい子なんだけどなと思いながら旅してきたのが、ここで解消。普通の瞳になった。そういう話でしたね。忘れてたわ。ていうか、大ミンフィリアって存命中、瞳の中心白かったっけ?


金髪碧眼状態の最後の小ミンフィリア。この後リーンになる。

コルシア島後編。無尽光下のライト村やアミティーの雰囲気好きなんだよな。クリアしたらこの光無くなるんだよな。と思ってたら違った。

漆黒第二のCF戦、対イノセンス。ここも賢者で参加。水たまりのギミックとか、予習通りにこなかったというか、皆処理しなかったというか? 他メンバーの被弾が多くて、それどころじゃなかった。気づいたらメインタンクが死んでてパニック。初見は自分だけのはず。相方のヒーラーはどうした。DPS勢も半数が斃れ、一生懸命蘇生してたら終わってた。

大罪喰い(エリアボス)を倒したら光偏在状態が解消して夜が戻ってくる(普通の空気感になる)はずが、コルシア島はそうならなかった。大罪喰いを倒すたびに、その光がレン子の体内に溜まり、それが限界に達して放射されている? ノルヴラントは、また無尽光に満たされ、夜が来なくなった。


一部で圧倒的人気の水晶公(cv.内田雄馬)と。

これはこれでいいのだが(よくない)、ガンブレの武器をサンクレッドとお揃いでジョブマスターのとも同じライオンハートにしたい。あれ、スミス&ウェッソンのリボルバーみたいなデザインで好きなんだよ。そのためにはタンクのロールクエストをクリアし、テンペストに進まなければならない。

メインクエを一旦停止してロールクエスト開始。婚約者を罪喰いに殺された暗黒騎士・グランソンの復讐を手伝う話。仇であるデュカイオシュネーも、罪喰い化した姫を泣きながら殺した過去を持っていた。話はいいんだけど(漆黒ロールクエは大体やるせなくていい話が多い)、デュカイオシュネーを操作するバトルがまた難しくて大変だった。敵として出てくる時はあんなに強いのに、自分で動かす時は、何であんなにスキルが少ないんだ。罪喰い化する前だからだろうけど。

デュカイオシュネーを成仏させ、グランソンも立ち直ってテンペスト突入。前衛芸術家からガンブレの80AFをもらってミラプリ。装備自体は暁月で追加されたIL515のを使っている。漆黒実装当時テンペストに入ったヒカセンは、大体IL415くらいだったはずで、隔世の感がある。当時最強だった80AFがIL430だからね。

幻影のアーモロート市でヒュトロダエウスに会った。ローブとマスクの普通の巨人だった。これが暁月では甘いマスクと声で婦女子を悶絶させることになるわけだが、まだその片鱗も設定もない。


1920年代のニューヨークみたいな幻影のアーモロート。

80IDアーモロートをクリアして、5.0ラストバトルのハーデス討滅戦解放。というところでとりあえず進行停止。

ハーデスの後も後日談が続くわけだが、ウォーリアオブライト戦まではスイスイ行けそうで怖い。このゲーム、遊びやすくしようという方向性で開発が進んでいて、後になって実装されたコンテンツほどソロがしやすくなっている。漆黒編は討滅戦以外ソロでクリア可能だ。なので、レン子も止まることなくここまできてしまった。

ナギ節ってのは断続的に長く続くということが分かってきたので、いずれレン子も暁月編に入るとは思うけど、将来的にどういう活動をしていくかは、まだ決めてない。とりあえず、無尽光の下でサブクエをある程度消化してからハーデスかなと思っている。


文字が続くのでラールガールリーチでの一枚を差し込んでみた。

今回、3度目の漆黒メインクエをほぼ完走して、メイン男、サブ子の時、いかにストーリーをスキップしてきたかというのがよく分かった。水晶公はちょいちょい英雄への愛を漏らしてたし、暁月で男を上げたと思っていたウリエンジェは、漆黒ですでに感動的なことを言ってた。全然忘れてた、あるいは聞いてなかったわ当時。

そして、ようやく世界が14個に分かれた話や、13番目がやばいこと、エメトセルクがやろうとしていたことを理解した。客観的に見たら、アルフィノが間違っていて、エメトセルクが正しい。


こうやってエメトセルクと普通に記念撮影できることが何だか不思議。こういう存在だったっけ?

卑近な例で例えると、災害で家が壊れて住めなくなったとする。家族はしばらく親戚の家とかに分散して暮らす。壊れた家に野良猫がたくさん住み着く。お父さんいろんなバイトを掛け持ちして資金を作り、家を建て直して家族みんなでまた暮らそうと計画。工事するから猫を追い出そうとしたら、猫に「私たちは仲間たちとここで生きたい。あなたが家族と生きたいと思っているのと同じだ」と言われる。いや違うだろ、ここは俺の家だぞ。という感じだ。

そういう状況から猫と対決して負けてやり、次の猫たちのピンチには助けてもやるエメトセルクは、実に寛容な人だ。ということが今回のレン子の旅で分かったのだった。


漆黒の旅の非実在案内人・アルバートが、最後に概念的な空間で助けてくれる。



この度の戦争では多数の戦死者を出し、大変申し訳ございませんでした。

元に戻った無尽光の元でガンブレイカーAF80をミラプリしてパチリ。

リアルゼアが暑いのでイルメグの湖面に浮かんで気分だけでも涼しく。

アルフィノ画伯の絵は真実を写し出す。



すいません。じょびハウスの庭に侵入してしまいました。


黄金の無尽光の下でライオンハートを背負ってサブクエスト消化中。


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iPhone 11 ProでHipstamatic 〜 AEGINA HIPSTAPAKの巻

2022-07-18 11:22:00 | カメラ
7月のAeginaパックの感想。珍しく第一金曜日直後に配信されたのだが、天気が悪くて作例を撮りに行けなくて今日に至る。





Aphaea 12レンズはコントラストちょっと上げ、ちょっと露出オーバー気味、青強調って感じ。公式にある「地中海のイメージ」と、エーゲ海っぽいデザインが良い。こういうの大事。

Aecus 6フィルムはランダムな光漏れと粒子荒れかな。

二つとも、前にもあったようなエフェクトだけど、エーゲ海と聞くと俄然撮る気になる。Aecus 6フィルムを使わずレンズ単体の方が使い道ありそうだけど。

まずこのパックの組み合わせの作例。





公式の作例もそうだけど、夏の海に一番合うパックだろう。でも海に行く機会がなかったのでこういう作例に…。

次にフィルムを素通しのBlanco Freedom 13に変えた作例。わざとらしいほどの青強調がいい。新海誠みたい。












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夢野久作「ドグラ・マグラ」の感想

2022-07-16 11:09:00 | 
夢野久作の「ドグラ・マグラ」、小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」、中井英夫の「虚無への供物」の三冊は、独創性とか奇抜さから「日本三大奇書」と呼ばれている。

「虚無への供物」は三回読んだ。「黒死館」は20ページで挫折。「ドグラ・マグラ」は二十年以上前に上巻の七割くらいで挫折している。

Kindleを買った目的のひとつには、このドグマグを制覇することがあった。青空文庫になっているから無料だし。黒死館も青空文庫化されているが、読みきる自信はない。

で、昨日、ドグマグを読了した。ほぼそれしか読んでなくてバッテリーの消費量32%だった。Kindleすごい。買ってからまだ一回しか充電してない。

ドグマグは、読むと一度は精神に異常をきたすと言われているので警戒していたのだが、特になんともない。時間差でこれから来るのかもしれないが、今のところ、そこまで凄くなかったな、というのが率直な感想だ。

ドグマグは要約不可能とも言われているが、そんなこともないと思う。試しにやってみますか。

ネタバレするので、気になるかたは撤退してください。



語り手の「私」は、目覚めたら精神病棟に入れられていた。名前もわからないほどの記憶喪失状態。若林博士は、私が記憶を取り戻せば、ある殺人事件の謎が解けると言う。となりの病室には、私の婚約者だという美少女がいて、やはりおかしくなっているらしい。

若林博士は、私の記憶が戻るように、いろんな資料を読ませてくる。この資料が滅茶苦茶多くて超長い。上巻の後半から下巻の前半まで資料って感じ。

資料は一ヶ月前に自殺した天才的精神病学者の正木博士の論文とか、博士の自作の歌とか。この歌「チャカボコ~」が長くてキツい。最初のハードルである。言いたいことは、人間には胎児の段階で微生物からヒトへ進化するまでの記憶が細胞レべルで受け継がれてるということと、精神病患者は解放治療(放し飼い的な?)で治すべき、という二点。そして私は、正木博士の実験の材料みたいな立場らしい。

次に死んだはずの正木博士登場。彼も遺書や事件の調書など大量の資料を読ませてくる。この本のストーリーと呼べる部分はここの資料の中にある。資料以外は九大の精神病棟での問答だけの小説なので。

呉一郎という青年が母親の千世子を絞め殺した容疑をかけられる第一の事件。一郎が婚約者のモヨ子を殺した第二の事件。モヨ子は千世子の姉の子で一郎の従姉妹である。一郎は絵巻物を見て発狂したらしい。

絵巻物は呉青秀という唐代の天才画家が描いたもの。彼は新妻を絞殺し、その死体を死亡直後から腐敗するまでの六段階に分けて精密に描いた。呉家の男子は、その絵巻物を見ると、正木博士のいう心理遺伝というやつで、先祖呉青秀の精神状態になって美女を殺して写生しようとするという。

どうやら私は呉一郎っぽいのだが、解放治療場に一郎がいるのが見える。そっくりな双子かなにかなのか?

私が犯行の記憶を取り戻して解決、かと思っていたが、一郎じゃないなら私は何なの。一郎は犯人だよな?

そこから、実は正木博士と若林博士は学問のライバル同士で、さらに千世子を取り合った仲だったことが判明。千世子は呉青秀の子孫なので、心理遺伝の研究にはもってこいの素材なのだ。おまけに美人。

最終的には正木博士が勝つのだが、一郎がどちらの子なのかは分からない。

解放治療場で一郎が暴れて患者など五人を殺し、正木博士は行方をくらましたあと自殺したという記事が出てくる。それが十月二十日で、今は十一月二十日。

私は、一郎が絵巻物の絵ではなく白紙部分を見ていたという証言を思い出す。絵巻物を改めて最後まで見ると千世子の書き込みがあり、一郎が正木博士の子だと判明する。これで私は事件の真相に気づいた。本作で推理小説っぽいのは、このシーンだけ。

ここで終わり。私が記憶を取り戻してあっと驚く真相が明らかに.という展開にはならなかった。

十月二十日の出来事を、一ヶ月後に一郎が脳内再生したのがこの小説、と僕は解釈している。が、いろんなところが曖昧で、様々な解釈ができるようになってるので、他にも答えがありそう。

若林博士がモヨ子を蘇生させ、別の少女の遺体とすり替えたのは何だったのか説明がない。あの処置シーンは本作品の一番の見せ場?なのに。

書かれたのが戦前ということもあり、世間のイメージほどエロはない(いや、ドグマグはエログロというイメージだったんだけど。僕だけ?)。モヨ子は超絶美少女なのに、私は彼女との結婚を拒むし、お色気な描写はほとんどなし。黛子さんの死体が腐ってきて、破れた乳房が流れているという絵巻物の描写があるけど。

感想を混ぜつつ要約してみたが、どうですか。ちゃんと終わってないし、放置された伏線はあるし、私の結論が述べられてないしで、執筆に十年かけたわりには完成度が高くない。これらの不備も作者の計算なのかもしれないけど。

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Kindle Paperwhite を買った

2022-07-09 20:26:15 | デジタル関係



先日、Kindle Paperwhite(第11世代。広告なし)を購入したのでレビュー。

期待していた以上に読みやすい。普通のスマホの液晶とは根本的に違う。よく言われる「まるで印刷物みたい」とまでは思わないけど。あれかな、ブギーボードの色反転版て感じ? 確かに目は疲れない。

かなり軽い。うわめっちゃ軽い!とまではいかない。長時間読んでると多少手が疲れる。でもiPhone 11 Proより全然軽い。体積二倍以上あるのに。

電源ボタンが下部にあるのが解せない。鞄に入れるときにスイッチ入りそうな気がして、逆さまに入れてる。

その電源ボタンを押すとスリープになるのだが、画面がついたまま。バックライトが消えるので、ほとんど電力を使わないらしい。でも変な壁紙が表示されたままなので、謎の罪悪感がある。周りの人も(基本的に通勤電車のなかで読んでいる)、Kindleの仕様を知らない率が高いと思うので、画面ついたまま仕舞ってるあの人と思われそう。また壁紙が不気味に目立つデザインだし。

好きなところに線を引くとメモが取れる。この機能を使ってブログ書けないかと思っていたのだが、難しそう。キーボードは思った通りちょうど良い大きさなのだが、書いたものを外に出す方法がないかも。

Kindleにいれたいのは、新刊とかよりも繰り返し読みたい本。気が向いたときに読みたいところを読むための本。たとえばケルアックの「オン・ザ・ロード」とか。でもKindle版がない。

ページめくりは、デフォルトだと普通に切り替わるんだけど、画面書き換えありにもできる。書き換えなしだと、前のページの表示がうっすら残り、それが蓄積していくような気がして、切り替えありにしてる。毎回黒白反転点滅入るのだが、意外に気にならない。本をめくるときの切り替えは案外早いのだ。ホーム画面に切り替えとかは遅いんだけど。


開梱直後。

ホーム画面。

裏側の下部。USB端子の左に電源ボタンがある。裏面は手触りのいいラバーなのだが、指で支える下端がテカり出している。ラバー系は経年劣化でベタついたりするので心配。

スリープにすると、何種類かある壁紙がランダムで表示される。これは特に不気味なやつ。



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