曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

「あさきゆめみし」の感想

2021-08-30 12:50:00 | 

大和和紀の漫画「あさきゆめみし」全10巻を読んだので、その感想。

本作は源氏物語のコミック化の古典的名作にして、おそらく未だに代表作。Wikipediaによると、予備校に用意してあったりするらしい。源氏物語は古文の入試問題によく出るからね。

本作を読む前の僕の源氏物語に関する予備体験は

・高校の古文の資料集に載っていた各巻のダイジェストを、授業中の暇潰しによく読んでいた。

・大学受験用に赤塚不二夫のダイジェスト漫画版を読んだ(ほとんど覚えてない)。

・与謝野晶子の現代語訳に挑戦して、たしか17帖で挫折。

・「3分で読む源氏物語」という素晴らしいサイトを、気が向いたときにスマホで読んだ。

・中田敦彦のYouTube大学の源氏物語全8回を何度も見た。

という程度である。概略は知っているが、フルサイズでは一度も読めていない。という状態で本作を読んだ。なので、本作の感想はもちろんあるのだが、初めて読んだフルサイズ(ではなかったのだが詳細は後述)の源氏物語についても思うところが色々あり、この感想文も両方が入り混じったものになると思う。

■絵に慣れるまでが大変

大人の女性の髪型が、真ん中で二つに分けた超ロングヘアしかないため、女性キャラを見分けるのが難しかった。中盤くらいまで、前後の会話の流れなどから推測したり、前述の「3分で読める~」で確認しながら読み進めていた。ちい姫が成人した時に、紫の上と明石の御方が初めて同時に登場し、ようやく違いに気づいた。紫の上は、よく見ると両こめかみに前髪が少し残してある。明石の御方は普通にワンレン。

コツを掴むと、作者がキャラをどう描き分けているのかが分かってきた。紫の上がそうなら、藤壺の女御もそうなんじゃないか、と思ったら、やっぱりそうだった。夕霧と冷泉帝は、父である光源氏の若い頃と同じ顔にしているようだ。六条御息所と秋好中宮の母娘は、髪が少しウェーブしてる。頭の中将と柏木親子の髪は、カールしていてベタ塗りしてない(これは誰でもすぐ分かる)。

しかし、明石の御方、朝顔の君、空蝉、女二の宮(落葉の宮)ら普通のワンレン美女軍団は、最後までそれぞれの区別が付かなかった。

■紫式部の現代的才能

最初の桐壷帝と桐壷の更衣の出会いのシーンが漫画オリジナルなので、その後も常に「これは原作通りなのか」を考えながら読むことになった。そして、これは大和和紀の創作だろうと思ったシーンが、ことごとく原作にもあって愕然とした。

例えば、女三の宮が中途半端に隠した柏木からの手紙を、源氏が見つけそうになるシーン。ハラハラさせ方が現代的というか、半沢直樹っぽいので創作かと思ったら原作にもあった。恐るべし紫式部。

■紫の上リスペクト

光源氏にとって初恋の相手にして永遠の憧れだった藤壺の女御については、もちろん丁寧に描かれている。明石の御方についても、源氏に心を開くまでの過程、上京するときの葛藤などが、くどいほど執拗に描かれている。しかし、紫の上については別格の扱い。母桐壷の更衣の代わりが藤壺の女御で、藤壺の女御の代わりが紫の上、というのが源氏物語の一般的な解釈だと思うが、この漫画では紫の上への愛が凄い。10巻は、ほとんどが死を迎える紫の上の思いと、彼女への源氏の思いだけで埋め尽くされている。二人の思いは行きつくところまで行き、最後は一種の哲学まで昇華するというか悟りを開いたというか、解脱したんじゃないかというところまで到達する(二人とも出家志望だし)。

読後の感想は、だいたい常に後半のほうが記憶が新しく、比重が重くなるのが常だが、終盤紫の上フォーエバーが激しいので、この漫画は結局光源氏と紫の上の壮大なロマンスという解釈なんだなー、でもこれでいいよ、と思った。10巻は、光源氏の紫の上への哀切、惜別の思いが延々と続くので、恥ずかしながら涙出てきちゃったよ。

■完全版じゃない?!

貸してくれたうちの奥さんに「宇治十帖まであるんだよね?」と訊いたら、あるというので読み始めたのだが、僕が読んだ10冊は、光源氏の出家と死を暗示するシーンで終わっている。途中半端ではなく、ちゃんと最後に「完」と大書きしてるし、続きが不足してる物足りなさはない。だが、「第1部 完」と小さく書いてあるので、宇治十帖もあるのだろう。Wikipedianiにも全13巻とあるし。

■伏線を回収しまくる驚異の古典文学

源氏物語は本当によくできていると思う。容姿端麗文武両道だけど第二皇子というドラマチックな設定からして面白そうだし。冒頭で占い師に言われた「トップに立つと国が乱れるが、かといってナンバー2に収まるわけでもない」が、その通りになる後半の展開や、父・桐壷帝が桐壷の更衣を失って詠んだ歌と、光源氏が紫の上を失って詠んだ歌が酷似しているなど伏線の回収が見事で、本当に千年前の作品なのかと疑ってしまうほどだ。紫式部という人は、千年前にして現代の作家と同じレベル、いやそれ以上の構成力の持ち主だったのだと思う。



紫の上と明石の御方が初めて会ったシーン。


右が紫の上、左が明石の御方である。前髪が微妙に違う。


光源氏と頭の中将は区別しやすい。髪が黒い方が源氏。



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サブ子の旅(22)

2021-08-25 08:00:00 | デジタル関係

前回の記事から2か月以上経過したが、メインクエストは止まったまま。このまま暁月までいくのではないか。いまFFXIV始めて以来最長のナギ節を過ごしている。

■竜騎士のレベル上げ

メインキャラは元々竜騎士で、一応カンストしている。当時は男だったので、身体にぴったりフィットした竜騎士AF1を着るのが恥ずかしかった。邪魔としか思えないトゲトゲが体中から生えているのも気に入らなかった。

戦闘中はともかく街中で着るのは無理、と思ってたのだが、街中でも女性キャラが着てるのはカッコよく見えた。おなかに穴が開いていて、おへそが見えるのもエッチだった。あれは女性が着たほうがいいよなあ、と思う。

今はメインも女性なので、AF1にミラプリすれば解決するのだが、竜騎士AF1は捨ててしまった。取り直すのは難しくないけど、荷物を増やしたくない。それでなくても開封してない各ジョブのAFチェストが大量にあるのに。

ではサブ子に着てもらうか。というわけで、竜騎士をレベル上げすることにした。サブ子は使える近接DPSがないという理由もある。どうせ暁月が来たらリーパー(大鎌を使う新しい近接DPS)やるんだけど、いま暇だし。

2年半以上ぶりの槍術士クエスト開始。やたら勇気を試されるんだけど、全然覚えてない。30からは竜騎士になり、雪のクルザスでクエスト。ここから出てくるエレゼンの女竜騎士、ウスティエヌちゃんが当時好きで、ショボイ装備でも頑張れた記憶がある。サブ子はダンジョン産のとグリダニア正式装備でばっちり固めてサクサク進む。昔と違って新生エリアでもマウントが飛べるから移動も楽。

竜騎士はコンボをエンドレスで続けてバフを延長していくのがちょっと苦手。苦労してコンボをつなげていって、ようやく撃てるスターダイバーがいまいち強くないし。それ以上の威力のWSを、機工士は整備→ドリル/エアアンカーの2タッチでいつでも出せてしまうので、比較すると、うーん、あんまり使いたくはない…となる。

でも、50代だとまだ3連コンボとジャンプくらいしかないので、シンプルで気軽。よくFFXIVの初心者向け記事で、最初に選ぶジョブとして推薦される竜騎士がこれである。60過ぎると、方向指定ありのエンドレスコンボループで疲労困憊。イメージと違って、手数で与ダメージを稼ぐジョブなのだ。

で、サブ子も普通にレベル50を超え、AF1を着てみた。うーん。顔が見えない。このグリフィス(ベルセルクの)の兜みたいなやつのフードは開閉する。開くと、あらかわいい、と思う。やはり女性だと街中で着て歩いても大丈夫な感じ。

AF1は、ちょっと強い色違いのももらえる。そっちのほうがヌルっと感があっていいかな。が、戦闘力は両方ないので、さっさとミラージュドレッサーに収納し、ガーロンド装備にチェンジした。現在レベル52である。


竜騎士AF1改ウィルム装備


顔のシールドは開閉可能


■ポストマン

スクエニからの郵便物(購入したアイテムなど)やプレイヤー間のメールを受け取ってくれるレターモーグリというのが各地にいる。郵便配達夫の帽子をかぶり、カバンを肩から下げている。それと似たモーグリから受注する一連の配達士クエストをやった。全部クリアすると、ポストマンの帽子がもらえる。その帽子を警官の帽子に見立てて警官のコスプレをしてる人がたまにいる。メイン子は配達士全部クリアしてるのだが、ヴィエラで帽子が表示されないため、サブ子でやるかとなった。

クエストはエオルゼアの各地へ手紙を運び、そこから発生する事件を解決したり、離れ離れになっていた二人をくっつけたり、悪いやつを撃退したりする。経験値は入らない、かつ戦闘が発生するかもしれないので、カンストジョブでやってた。レベル上限50の新生エリアだけのクエストなので、敵もそれなりのしか出てこないとわかっているのだが。

ウルダハの冒険者ギルドで初心者の面倒を見てくれるモモディさん(ララフェルのお姉さん)と、昔いい感じだったララフェルのイケおじの話とか、生き別れのミコッテ姉妹の片方が反政府ゲリラになってた話なんかが印象的だった。偏属性エーテルの学者とゼミの学生のやつは、フォースおじさんでメインクエストをやってて「あっ、あのメンバーここで登場してたのか」って気づいた。適当にクエストを追加してるわけじゃないんだね。

肝心のポストマン帽子とコスプレは、まだやってない。


サブ子が被るとヤッターマン2号みたい


■名探偵サブ子

メインストーリーは膠着したままだが、パッチは定期的に降ってきて、恒例のゴールドソーサーフェスティバルが催された。去年は妖怪ウォッチとコラボだっけ? 今年はゴールドソーサー内の盗難事件を解決する推理ゲームだった。

といっても、関連NPC全員と1回ずつ+αの会話をすれば、解決編で全部の選択肢が出てゴールまで行けるという、推理より探索がメインのクエストだった。+αの会話が、ちょっと頭を使うところではあるが。僕は4人分やるので(フォースおじさん含む)大変面倒だった。やるたびに効率的になっていき、最後は最短ルートで回ってエモート「困惑する」を4つゲットした。

フェスティバルの期間中は、各種ゲームでもらえるMGP(マンダヴィル・ゴールドソーサー・ポイント)が1.5倍なので、いつも以上に毎日通って「ミニくじテンダー」をやった。4人分。その甲斐もあって、現在メイン子は180万、サブ子も100万ほどMGPを持っている。いずれ来るらしいFF15との復刻コラボイベントで4人乗りの車をもらう準備はできている。


「犯人はこの中にいます」


■暗黒騎士はじめました。

前提から話すと長くなりそうなんだけど話すわ。

僕は紅蓮時代末期に始めた後続組なので、蒼天・紅蓮のIDや討滅戦でストーリーに関係ないやつをちゃんとやれてない。やれるレベルになったときには、最前線の攻略組はレベル80の漆黒編に移っていて、60や70のバトルに行こうという人は少なかった。レベル上限60や70のころのバトルでもらえる装備は60や70用なわけで、上限80の漆黒編以降、おしゃれ以外に用途がない。

なので僕はメイン子でもサブ子でも、ガンブレイカー80を使い、人数制限解除・ソロでそういったIDや討滅戦をクリアしてきた。59以下ならDPSでも戦えるが、60以降はタンクじゃないと危ない。

しかし、ガンブレイカー80でも勝ててない戦いがいくつかある。というかたくさんある。例えば「白虎征討戦」は、まるで歯が立たなかった。レベル60なのに「魔神セフィロト」も勝てなかった。人数がいないと処理できなかったり大ダメージを食らったりするギミックがあるバトルは、いくらガンブレイカーが高性能といっても難しい。

討滅戦は8人用なので、1人でやるのは厳しいものがあるが、IDは通常4人用なので、いまのところ何とかなっている。特に「水没遺構スカラ」は、おしゃれ装備が出るのでメイン子、サブ子ともに十数回周回している。もう知り尽くしていて負ける気配はない。

が、腐っても70IDなので、楽ではないのだ。1回30分はかかるし、3ボスでは気を抜くと死ぬこともある。ガンブレイカーはタンクの中では1番火力が高いといわれているが、その火力の源泉である6連コンボは、僕の配置だとR2L2ボタンのダブルクリックを多用するので、かなり体力と精神力を消耗する。

ガンブレイカーは、割と素直に硬いジョブだが、もっと個性的な、癖のある硬さがあれば、セフィロトも撃破できるのではないか。ガンブレイカー以外のタンクは、もう少し楽な操作で同じような戦いができるのではないか。

暁月のフィナーレでレベル上限が90になったら70討滅戦なんて楽勝なんじゃないかと思っていた。50時代の最難関「ツインタニア」も80ジョブならソロで撃破できたんだし。しかし、暁月ではダメージ計算が変更され、レベル差による与ダメージが実質小さくなると言われている。なら、手札を多く持っていたほうがいいのではないか。複数のタンクを使えれば、暁月で追加される新スキルで当たりを引く可能性が高まる。

そんなわけで、メイン子・サブ子それぞれが違うタンク80を用意することにしたのだった。

メイン子は戦士。攻撃コンボの操作がシンプルなのがいい。回復スキルが他より多く、生存性能が高いと言われている。その回復力を生かして、南方ボズヤ戦線では、戦士だけがソロでスプライト狩りができるらしい。

サブ子は暗黒騎士。攻撃コンボは複雑ではないが、攻撃力を発揮するためのMP管理が難しい。しかし、何といってもレベル70で覚える「ブラックナイト」が硬い。最大HPの25%を吸収するバリアを15秒に1回使える。すごい。その代わり回復スキルは最低限のものすらない(個人の印象です)。

暗黒騎士はレベル30から始まる。サブ子は32にしてあったので、最初の難しいジョブクエスト(30)を前にして萎えることなく始められた。


文章が長く、スクショがないので、関係ないけどドマ復興祭のショット


「塔の上のラプンツェル」で見たやつ


暗黒のジョブクエストは独特である。好きな人はかなり好きらしい。

フレイという暗黒騎士から手ほどきを受けるのだが、フレイは実は死んでいて、自分の(サブ子の)別人格みたいなのが乗り移っている。その人格は、英雄と呼ばれ、世界各地でいろんな討伐やお使いを頼まれてうんざりしている自分である。英雄だからってむやみに戦わせるんじゃねえよ。英雄だからって何でもかんでも依頼するなよ。という、プレイヤーの気分がエーテルになって溢れ出て、フレイの死体を動かしているのだ。

暗黒騎士の極意を身に付けるため世界各地へ赴くと、その地域の人からサブ子が何か頼まれ、引き受けるとフレイが「どうして君は」と嘆くのが繰り返される。そして最後にフレイが消え、現れた自分と対決する。


こんな死神みたいなやつに僕は君だと言われても


究極の対決。サブ子VS.サブ子

レベル50を過ぎると、フレイの同僚だったという暗黒騎士シドゥルグ、エレゼン少女リエルの話になる。シドゥルグは長身で強面のアウラで、リエルは小柄で可憐な少女。この二人が、ブラックジャックとピノコみたいに見える僕は、昭和世代なんですかね。ピノコは可憐じゃないけど。

こういうコンビにありがちな設定だが、シドゥルグは見た目が凶悪でも本当は優しい。なのに優しい言葉が出てこないタイプ。リエルの扱いがぎこちない。リエルは口数が少ない。そこにサブ子が加わって、ようやくスムーズに話が進む。

リエルの父親は竜の血を飲んだ異端者で、母親は狂信的なイシュガルド正教の信者。リエルを殺そうとしていたのは母親だった。レベル60のジョブクエは、決闘といわれてたのに敵がうじゃうじゃ出て来て「話が違う!」と思った。が、こちらはすでにIL270のイディル装備に着替えていたため、圧勝した。シドゥルグは勝利後、母親を逃がそうとしたのだが…。


ややこしいショットで申し訳ない。左からサブ子、シドゥルグのそっくりさん、シドゥルグ、見知らぬ占星術士、リエル。


今こそ決着をつけるとき


母と訣別したリエルの自分探しは続く(多分レベル80のジョブクエストまで)


■いつもと違う風景

ガンブレイカーは漆黒で追加されたジョブなので、レベル60から始まる。始めるとすぐにIL255のAFをもらえる。イディル装備(詩学装備)ほどではないが、ソロで蛮族デイリークエストなどやるだけなら十分強い。なので、サブ子はガンブレイカーの60代をAFとマケボ購入装備で過ごした。

つまり、サブ子は暗黒騎士60になっても装備がない。通常タンク装備はタンク同士で使いまわせるが、AFはジョブ専用なのでガンブレイカーAFは暗黒騎士で使えない。暗黒騎士のAFもらってるんだから着ればいいじゃんと思うだろうが、暗黒60AFはIL200で全然強くないのだ。詩学を貯めてタンク用のイディル装備を揃えなければならない。

ここでいつもなら白魔道士か学者でメインルレ(1回で詩学500個)を回しまくるところだが、今回は暗黒騎士で回る決意をした。経験値ブーストがあと2か月と決まっているフォースおじさんでのプレイが、メイン子の戦士上げとサブ子の暗黒上げで中断しているのだ。さっさと上げて再開しないと。タンクでパーティーを先導する自信はないが、メインルレの2か所はヒーラーでアホほど周回している。ここでその経験を活かさないでいつ活かす?

そんなわけで、iPadで外郭(カストルム・メリディアヌム)と魔導城のマップをいつでも出せるように準備して、恐る恐るCF申請。だが、意外にシャキらない。タンクは一番不足してるんじゃないのか。ヒーラーのほうがシャキるの早いぞ。2分くらい待たされたわ。

最初は外郭だった。よろしくお願いしますと言い、準備中の輪が消える前にグリッドスタンス起動。相方のタンクはララフェルのナイトだった。タンクスタンス入れねえ。よく見たら若葉だった。覚悟はしていたが、メインタンクはサブ子に確定。


メインルレは2つともシドと打ち合わせしながら進行する


8人PTでタンクが2名の場合、片方がメインタンク(MT)でもう一方はサブタンク(ST)の役割になる。MTはPT全体を先導し、ボスなどの主ターゲットの敵視を取るのが仕事。圧倒的に一番責任が重い。STはMTが取り切れない雑魚の敵視を取ったり、MTが死にかけたら敵視を引き継いだりする。暗黒騎士はどちらでも行けるがだいたいMT、戦士もMTが多く、ガンブレイカーはどっちでも、ナイトはSTをやることが多い。タンクはどのジョブも敵視を大幅に稼ぐタンクスタンスと呼ばれるスキルを持っており(暗黒の場合はグリットスタンス)、戦闘前にONにする。STも本当はスタンスONが普通なのだが、MTはやりたくないですという意思表示としてOFFのままの人もいる。IDに入ってレベルシンクされると勝手にOFFになるので、単に切り換え忘れという場合も多いが。

で、だいたい先にスタンスを入れたほうがMTをやるケースが多いのだが、両方ONでその後の展開で譲ったり奪ったりして変化する場合もある。今回のサブ子は相手の出方を見ないですぐONにしてしまい、ちょっと後悔した。まあ相手がナイトで若葉なら、やらざるを得ないか。

という十秒程度の葛藤の後スタート。タンク2名が左右に分かれて警報装置付近の帝国兵の敵視をまとめて取り、その隙にDPSが警報装置を解除する。実はこの時が外郭では2番目に危険。タンクが敵に囲まれたときにカットシーンが始まり、カットシーンが終わったらタンクが瀕死、あるいは死んでるケースがたまにある。人によってカットシーンの開始・終了に数秒のラグがあり、そのズレた数秒の間にタンクが殴られている、という現象が起こるからだと僕は考えている。あと、開幕直後すぎてヒーラーの準備ができてないってのもある。

サブ子のタンク初日開幕直後も、ちょっと危なかったが何とか耐えた。ヒーラーの片方が若葉で、HPが3000しかない。この先非常に不安だ。もう一人が普通にやってくれれば大丈夫だとは思うが。


MTとして敵を自分に向け続けている絵なのだが、エフェクトが激しくてよく見えない。

この後はラスボス前広場の階段上の2つの警報装置まで危険はない。が、MTとしては、道に迷ないことと、どこまで敵をまとめるかで頭がいっぱいである。

MT以外の7人は、MTが敵をどのくらいまとめるかを見ている。慎重に安全運転で小さくまとめる人なのか。とにかく急いでたくさんまとめてギリギリ耐えてまた次へ走り出すタイプなのか。最近の主流は後者なので、僕としては危険と思いながら「行き止まりまで全部まとめる」作戦で先導した。とりあえず前の敵は全部敵視を取り、後ろを振り向かずに走り続けた。敵視が外れたのは、途中からスタンスを入れてくれたララフェルナイトに任せる。いつもはヒーラーなので集団の最後尾から行くサブ子だが、今日は先頭に立っている。画面には自分しか映っていない。いつもと景色が違う。右上の近距離レーダーマップで皆ついてきてることを確認しつつ進む。

問題の階段上2か所の警報装置にたどり着いた。階段を上って飛び降り、次の階段を上って飛び降りて、接触した敵の全部の敵視を取る。死ぬかも、と思う。階段を上った人と、地上でうろうろしてる人、避けられるはずの敵に見つかって敵の数を増やす人、きちんと対空砲を撃つ人が入り乱れ、グダグダになって、大抵ここはピンチになる。ヒーラーのときは、ここは全開で走り回って汗をかくのだが、MTだと開き直って逆に気楽。HP管理はヒーラーに任せてアンメンドを飛ばし、挑発を飛ばし、アンリーシュで周辺の敵を自分に向けた。ナイトもそれなりにやってくれたようで、死者出さずに殲滅。

ボスは弱いので割愛。

という感じでサブ子はメインルレを暗黒騎士で3回回して現在レベル62になっている。稼いだ詩学でレベル60用のイディル装備を何とかそろえ、IL270になっている。が、アクセサリーが踊り子のときに使ったやつなので、タンク用のに換装するために、随時メインルレを回さなければならない。


リエルはいい子だった。リンゴ美味しい。


暗黒騎士の極意は「愛」だと何故かモーグリに教わる。


紅蓮祭の花火。今年は報酬が白熊のマウントのみで物足りなかった。

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ボーカロイドが歌う「苫小牧おどり」

2021-08-19 08:00:08 | その他

北海道苫小牧市の実家の前に公園がある。
その公園では、夏休みになると屋台が出て、盆踊り大会みたいなのが行われていた。
なので、夏は毎日夕方から盆踊りの音楽が嫌でも聞こえてきた。
盆踊りの曲は「苫小牧おどり」という。
最近の人はどうかわからないが、苫小牧出身者なら耳にこびりついている曲である。
町内会とか小学校で強制的に踊らされながら、僕は4番の歌詞に一人突っ込みを入れていた。
「“冬はスケート”はわかるが、“夏ならキャンプ”は違うだろ。キャンプ場ないじゃん」
今はアルテンというキャンプ場があるのだが、当時はキャンプできるところがなかった。

それから数十年後、ボーカロイドで実験的音楽を作っていてひらめいた。
あの盆踊りをやればいいじゃん。
あの曲をボカロでやってる人は多分皆無だ。作れば世界初だ。多分。
苫小牧出身者しか知らない曲だ。苫小牧にボカロPが何人いるかって話だ。
懐かしいので、単に作るのが楽しそうでもある。

しかし、資料がなかなか見つからなかった。
実は曲名が「苫小牧おどり」だというのも、このプロジェクトで調査して初めて知った。
子供のころからずっと「苫小牧音頭」だと思っていた。

歌詞は何とか見つかったが、楽譜がない。
YouTubeに少し上がってる動画と記憶を頼りに耳コピするか。
しかし音程が取れない。スケール(調)も分からない。
しかたなく、僕より音感のある奥さんに頼んだら、最初のフレーズが判明。
そこからは記憶でつなげた。
民謡的なものはリズムが難しくて、耳にこびりついてるとはいえピアノロールに落とすのは大変だった。

オケはもっと大変だった。
太鼓はともかく、バックで鳴ってるのは笛とブラスセクションみたいなのか?
歌メロだけでも難しかったのに、あのオケを再現するのは無理だ。
KORG Lisbonのオートアルペジエイターでごまかした。
コード進行はめちゃくちゃである。絶対原曲とは違う。
ドラムはパーカッションをちりばめて、自分なりに祭りっぽくしてみた。
結果、やっぱりテクノっぽくなってしまった。
歌と歌の間の部分は、なんとか原曲っぽいフレーズにしてみた。

ボーカルは、最近導入したIA ROCKSと初音ミクが交互に歌う。
IA ROCKSは、初音ミクにはないパワーを求めて購入したが、VY1と似ててちょっとがっかり。

この曲では両名とも同じものを2トラック重ねる、いわゆるダブルトラッキングを行っている。
ビートルズがよくやってた、同じ人が同じフレーズを2回歌う一人コーラスね。
人が2回歌うと同じフレーズでも絶対微妙に変わるのでコーラスになるのだが、
ボーカロイドの場合、何度歌っても同一だから、単に重ねても意味がない。
色々試した結果、ポルタメントタイミングを少しずらしてコーラス感を出している。

苫小牧おどり
作詞:石本美由起
作曲:和田香苗
編曲:msknst

踊り浴衣は太平洋の
波の模様が一番似合う
わしが港の晴れ姿
今日来な明日来ないつも来な
ぱっと踊りの花が咲く
来な来などっと来な苫小牧

さっと開いた北海道の
ここは要さ扇の要
明日へ広がる苫小牧
今日来な明日来ないつも来な
ぱっと踊りの花が咲く
来な来などっと来な苫小牧

町の自慢は工業地帯
俺の力が親父の汗が
明日の希望を作るのさ
今日来な明日来ないつも来な
ぱっと踊りの花が咲く
来な来などっと来な苫小牧

冬はスケート夏ならキャンプ
街の恋人白鳥娘
逢いにまた来るウトナイ湖
今日来な明日来ないつも来な
ぱっと踊りの花が咲く
来な来などっと来な苫小牧

波の太鼓で景気を付けりゃ
東京飛び立つジェット機さえも
踊り見たさに飛んでくる
今日来な明日来ないつも来な
ぱっと踊りの花が咲く
来な来などっと来な苫小牧


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天気図を見せろ

2021-08-18 12:34:00 | 社会
父は陸上自衛隊で一時期気象予報官(正確な役職名は知らない)をしていた。空を見上げて雲の名前を教えてくれたり、もうすぐ雨が降ると予言(当たる)したりする人だった。

その父から天気図の見方を教わった。大人になってからも、仕事中でも天気を調べるならいいだろ、と各種サイトの天気図を見ていた。

最近のテレビは天気図を見せない。少なくとも我が家で朝見ている日テレのZIP!では見せない。俺なら傘を持って行くかどうか、などと頭の悪い人向けの話をするだけである。

なんで傘を持って行くのか。なんで今日これから雨が降るのか。なんで今日から夏が戻ってくるのか。天気図がないからわからない。雨雲レーダーでは雨のことしかわからない。いつからテレビの天気予報はこんなに劣化したんだ。

今日の東京は暑さと日差しが戻ると昨日の予報で言ってた。ほんとかよ、と、天気図を見ると、温暖前線通過、寒冷前線の前に入るから晴れて暑くなるということらしい。




いやでもこの低気圧と前線が少しでも南にずれたらまた不安定になるだろ。他の地方は雨だし。かなりピンポイントかつ際どい晴れだぞ。

と思ってたら、さっきにわか雨が降ってきた。やっぱり。

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四人目の適格者?!

2021-08-13 08:16:00 | デジタル関係

 



長いナギ節のせいで、また余計なことを始めてしまった。

僕はFFXIVでメインキャラ、サブキャラ、サードキャラと3人のキャラクターを育てているのだが、現在全員女性である。紆余曲折あったが、今は全員女子である。

女子を操作するのは楽しいのだが、時々思う。この装備、男だったらどうなるんだろう、と。もしくは、どうなるんだっけ?と思う。メインが男子だったころのことは、かなり忘れている。

サードキャラのレン子さんは、ついに紅蓮編に突入し、各ムービーシーンで英雄と呼ばれている。ここで英雄が、あのおっさんだったら面白いんじゃないか?

そのおっさんは、青魔導士のジョブクエストに出てくる先輩青魔導士、マーティンである。一応青魔法の権威なのだが、襲ってきたアマルジャ族を退治する「仕込み」で青魔法グッズを実演販売したり、金を払えなくてパンツ一丁で土下座したり、金を払えなくてクガネの茶屋でバイトさせられたりする、情けないおじさんである。

メイン子のだが青魔道士ジョブクエのマーティン土下座シーン。

レン子さんが紅玉海でクエストしていると「お嬢さんたち」と呼ばれることがある。同行してるのがリセとアリゼーで、3人とも若い女性なのでセリフがそうなるのだが、そこにおじさんがいたら面白いんじゃないか。

甘いものばかり食べてると、しょっぱいものを食べたくなる。飽きるとは言わないが、常に女子を使っていると当たり前になってきて、ムフフとかウホっという瞬間が減ってくる。たまには男子を使ってコントラストをつけたほうがいいのではないか。

うちの子供たちは、僕がFFXIVをしていても、そんなに興味を示さない。それぞれスマホ(iPhone12だ。生意気にも)を持ってて、それぞれゲームしてるからかもしれないし、父親の怪しい趣味には触れないようにしてるのかもしれない。ほとんど何も言わないが、なんでパパは女子キャラを使っているのか、キモっ、と思っている可能性がある…ような気がする(怖くて確認していない)。

うーむ。

男子キャラも作って男子でプレイしているところも見せたほうがいいかもしれん。カモフラージュとして。その際は、マーティン風のキャラクリにして、面倒なので冒険録を使って…というのをいつかは…。

と思ってたら、優遇ワールドの告知があった。人口がまた偏ってきたので、人が少ないワールド(サーバー)を各DCに2基ほど設定すると。優遇ワールドでキャラを新規作成すると、3か月間、レベル70までの全経験値が2倍になる。あの「サブ子の旅(1)」で書いたやつである。

いや、でも、それやると絶対そっち優先になる。期間が決まってるから。

という冷静な心の声を黙殺して、優遇ワールドに新規でマーティン風のヒューラン男子キャラを作成してしまった。途中で女子に切り換えたくなっても大丈夫なように、男女どちらでも使える名前にしてある。例の蒼天コレクションパックのおかげで、僕の新キャラは全員幻想薬をもらえるので、やっぱ女子がいいとなったらすぐなれる。

というわけで、四人めの適格者、フォースおじさんの冒険スタート。自分で書いたセオリー通り、ジョブは巴術士で。2倍なので、ものすごい速度でレベルが上がり、実働3日くらいでチョコボをゲットしてしまった。FATEまったくやらなくてもメインクエスト+αだけで、メインクエスト+20くらいのレベルに達してしまう。

レベル50を超えてもメインクエストがまだタイタンまで行ってないので、召喚士のジョブクエが進められず、スキルが少ない。でも新生エリアではほぼ無双なレベル。

経験値ブーストはギャザラーも有効なのか確認したくて(サブ子はブースト時代にギャザラーやってない)採掘を始めたら、5分でレベル10になってしまった。やばいなこれ。

肝心の、ムービー(カットシーン)でおっさんが混ざる図については、妙な感じはするね、という程度かな。サンクレッドに「お前」って呼ばれたときに変な気分になったりはした。ダチみたいな言い方するな…俺のほうが年上っぽいけど…という。

ハイデリン(異次元空間に浮かんでる巨大なクリスタル)に呼びかけられたり光に包まれたりするときに、おっさんだとなんかププッという感じにはなるな。


おじさんが光の戦士になるところ
 

英雄として遇され始めたところ
 

でも実はこのフォース男、かつてのメイン男と顔立ちはほぼ同じだったりする。髪型、髪色、髭の有無は美容師を呼べば変更できるので、かつてのメイン男っぽいのに戻すことは可能だ。目の色が違うけど。

カットシーンは、まあこんなもんでしょ、という違和感=面白さだが、IDはかなり違和感というか場違い感がある。他の3人が、ほとんどの場合全部女子なのだ。

中身も女子とは限らない、というのは僕が一番よく知っている。しかし、かわいいメスッテ、メスラ、ヴィエラに囲まれてダンジョンを行き、ボスと戦うと、なんかおっさんですいません、という気になる。そこでMIPなんてもらった日には、うれしいような恥ずかしいような申し訳ないような気になる。

ちなみに、セオリー通り、CFを使う場合は常に学者で申請している。優遇ワールドだからか、若葉がものすごく多いのだが、ジョブは召喚士が非常に多い。このブログを見ているんだろうか、というくらい、このワールドの状況は僕の育成セオリー通りになっている。そこら中にイフリートが浮いてるんだよね。まだカーバンクル・ルビーに変更できるところまで進んでない召喚士が街にあふれている。

ちなみにちなみに、DCはメイン子、サブ子と同じにしている。先輩二人から、マケボ経由で数万ギル融通してもらっている。サブ子をカンストジョブで出動させ、クエストで行きたいところに居座るリスキーモブを駆除したりもした。

そして案の定、サードキャラのレン子さんの活動が激減している。フォース男はあと2か月ほどで、できるだけたくさんのジョブを70にしなければならないが、レン子は何かするための期限がないのだ。

一応の目標としては、召喚/学者とギャザラー3職+クラフターの何かを70にして、それなりに育った男子キャラを用意しておく、という感じかな。メインクエスト進行の目標は魔導城攻略、新生エリア飛行可能、そして幻想薬ゲット。幻想薬は2つあれば帰ってこられるので、一瞬女子になって戻るとか、ララフェル(小さい種族)になってみるとかもありかなと思っている。


貧相なおじさんをテーマにデザインしたので体格を一番細くしているのだが、普段スタイルの良い女子ばかり使っているため、ウエストが太くもっさりした体型にびっくりする。

学者のジョブクエスト(4回目)で行く場所の不思議な風景。


サゴリー砂漠で放つ攻撃魔法ルイン。黒い球だった。

 


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