曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

またスーパーナンペイ跡地に行ってみた

2017-07-29 22:56:02 | 社会
先日、そういえばそろそろスーパーナンペイ事件の日だなと思って、また跡地に行ってみた。大和田のエコタウンに行ったついでに、だけど。

前回の訪問はは冬だった。今回は事件当時に近い雰囲気の写真を撮れるかも、というのも再訪の理由だった。

撮影機材はニコンP7000で、ズームメモリー機能を使って肉眼の視野に近いと言われる35ミリ相当の画角に固定。実際の距離感が出せているはずなので、そういうつもりで見ていただきたい。前回はiPod touchだったので、遠く、広い写真になっていた。



犯人が侵入したと思われる裏の駐車場側から、事務所があった方向を撮影。前回と変わってない。



事件当夜、盆踊りをやっていた北の原公園からスーパーナンペイの方を見た図。



この日の北の原公園には数台の車が停まり、きちっとした服装の一団が何か話し合っていた。捜査官?追悼に集まった遺族?



前回もいたヤマハXGとキティちゃんステッカーを貼った古いセリカが。この写真だけ、ちょっと望遠ぎみにしてる。



北の原公園からスーパーナンペイの方を(略)。正面ではなくて、スーパーナンペイの横側なんだよね。この方向だと。



そのスーパーナンペイ横側から北の原公園を望む。この距離感ですよ。かなり近い。歩いて20秒くらい?



角を右に曲がって、こっちがスーパーナンペイの正面入り口があったところ。「覚えていますね」といわれてもね…22年も前のことだからなあ。

・・・・・

せっかくなので、ざっとだけど改めてネット上の情報を集めて推理してみたんだが…。

この事件の難しさは、強盗目的と怨恨目的の手がかりが中途半端に混在していることだと思う。

金庫を開けようとした痕跡はあるが、開けられず。500万円ほどのために3人も殺害するなんてコスト的に釣り合わない。貴金属が入っていた机の引き出しも開けられていない。

Iさんの殺害が目的なら、何もスーパーの事務所じゃなくていい。他の人もいる可能性が高いんだから。実際、無関係の女子高生を二人も巻き込んでしまっている。

強盗、怨恨、どちらかが偽装だと思うのだが、怨恨に見せかけた強盗はメリットがないから、強盗に見せかけた怨恨だろう。Iさんに恨みを持つ人物に依頼されたプロ、それも人を殺すことに何の躊躇いもない、あるいは快楽殺人者的なプロが犯人ではないかと。もちろん殺人は初めてではない。

そういう犯人が、取れたらラッキー的に金庫を開けようとしたが、失敗したのですぐにIさん殺害に切り替え。まず、顔を見られたので女子高生二人を躊躇なく撃ち、続いてIさんを撃った。

これなら一応辻褄は合ってると思うんだけど、すでに絶命しているIさんに2発めを撃ったのが謎だ。実行犯も恨みを持っていたのか、Iさんに何か言われて逆上したか。その辺はプロっぽくない。犯人の行動が色々と矛盾しているのが、この事件の難しさだと思う。

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映画「君の名は。」周回遅れの感想

2017-07-28 22:44:04 | テレビ・映画
ほとんどの日本国民が劇場に足を運んだと思われる大大ヒット映画「君の名は。」をようやく見た。

今回は出遅れたけど、僕は一応新海誠作品を全部見ている。ファンでも何でもないのだが、「ほしのこえ」から順に、全て見ている。

新海誠は、初恋の女性とのうまく行かなかった運命を、色んなパターンで描く人だと思っていた。色んなといっても、大抵は宇宙か空が絡んで、大体は独りよがり気味な理屈で、彼女との概念的な結びつきのようなものが語られる。

そんなだから、今回もメソメソした話なんだろうと思ったら、まさかの250億円超えである。ついに老若男女皆に分かる話を作れたのか、クソっとか思っているうちにタイミングを逃し、劇場にはいかないまま今日に至る。

見終わったところだが、まだレビューや解析の類は読んでいない。皆さんが劇場を出た直後の状態である。疑問や腑に落ちないところが多々あるのだが、モヤモヤしたままだ。今この映画についてそんな状態の日本人は希少種だろう。

せっかくそのような珍しい状態なので、このまま感想を書いてみることにする。他の国民の皆様には、今頃なんでそんなことを知らないんだ、それはこうだってみんな知ってるわ、ってのが多々あると思いますが、遅れたやつもいるもんだと思ってくれて結構です。

だって僕はさっき見たんだ!一年間ネタバレしなかったんだぞ!高校生男女が中身入れ替わるってこと、曲が前前前世だということ以外、一切の情報なしで見ました。すごい情報遮断力だろ!

前置きが長くなったが、この映画を一言で言えば、金をかけたハッピーエンドな秒速5センチメートル、だ。なんか凄腕プロデューサーが売れるように色々やったと聞いたが、新海誠はあんまり変わってなかった。フルサイズの映画なので秒速より長く、あの手この手でくっつきそうになったり、やっぱり離れたりするが、根底にあるのは相変わらず「生涯忘れられない女性と離れ離れになってしまった」ことを宇宙的なスケールで表現した、といういつもの奴だった。安心したと同時に、何でこれが全国民にウケたのかは分からなかった。

進歩したのは最後だ。「雲の向こう」では向こうがまともな状態ではなく、秒速では向こうが婚約していたが、今回はしっかり声をかけることができた。やればできるじゃん。

女と離れ離れになったままメソメソする話ばかり作るので、新海誠は実際にそういう女性との辛い思い出を引きずってるのだろうと想像していたが、彼はアカリにも負けない美人と結婚し、子役タレントもやれるかわいい娘もいる。秒速みたいなのは、やはり「作り」だったのだなーと思う反面、君の名はにも持ち前の女々しさがそこはかとなく漂っていて、すげえなと思った。幸せだったらあの女々しさは出せないよ。クリエイターとして技術的に出してるんだからすごい(褒めてます一応)。

男女の中身が入れ替わるという鉄板のネタ(大林宣彦の「転校生」というビッグネームがあるのに、またそれやるのか、それを使っちゃおしめぇよ的な意味も含む)なのに、入れ替わりの騒動はあんまり描かず、いつの間にか隕石から町を救うプチ・ディープインパクト的な話に変わっていた。さらにタイムスリップ要素も加わり、時空を越えて男女が出会う「時かけ」展開に。予想外の展開がテンポよく続いてギャグパート(てっしー部分)も新海にしてはまあまあでダレるところがなく、一気に見れたが、なんだかよく分からんかったな~、もう一回見ないとわからんな~、と思った。

しかし、突っ込みどころ満載だよね、この映画。

瀧君と三葉の世界には3年もズレがあるのに、二人とも気づかないのが変。iPhone使ってるけど、3年もあれば4から5sになってるんだぞ。やってるテレビ番組も違うし、都知事も違うし(首相は同じかも)、あれだけ入れ替わってれば気づくでしょ。

あと個人的なことだが、瀧っていうと電気グルーヴのピエール瀧を思い浮かべてしまう。しかも瀧って下の名前だってエンドロールで知ったわ。なんちゅー命名だ。

互いに好きになる理由がよく分からなかった。美男美女の高校生が入れ替われば好きになるという、決めつけというか、そこに何の疑問も持たずにストーリーを作ってしまった感じ。

互いの顔、身体の隅々までよく知っているけど会って話してはおらず、交流は日記のみ。三葉は奥寺先輩とのデートをコーディネートまでしている。そこで他に好きな人がいると指摘されたり、涙を流したのが説明なのだろうが、好きになった後だ。瀧君が鏡を見て三葉が美人であることを意識するシーンを入れるとか、もうちょっと何かあるだろ。瀧君おっぱいばっかりじゃん。

三年前とはいえ、瀧君が隕石が糸守町に落ちたことを知らないのもビックリだった。あれは視聴者も知らないことなので、余計にだ。祭りの夜、彗星が二つに割れたのはもちろんわかったが、あれが落ちてきて大惨事になるなんて雰囲気も演出も伏線もなかった。あの世界の日本人には東日本大震災並みに常識だったと思われる事件なのに知らないってのは、いくらなんでも不自然だろう。

あとタイトルね。入れ替わってたときの記憶がどのように消えていくのか、明確な(作品世界の)ルールが示されてないので、なぜここで思い出せなくなってきたのか、焦った方がいいのか、まだ大丈夫なのか、毎回首を捻ることになった。ばあちゃんが何か語っていたが、ざっくりした説明でよく分からんかった。「君の名は。」というタイトルにしたいから忘れる設定にしたのか、と思ったりもした。

名前は忘れても、赤いリボンは覚えてるんだよな。致命的に忘れてしまうのに、三葉の手に「たき」ではなく「すきだ」とか書いたり。そのせいで5年間苦しんだのかもしれないんだぞ。行動に合理性が無さすぎる。

ヒットしすぎたから次作がプレッシャーで大変だろうと思ってたけど、このように、完成度を高める余地がまだたくさんあるので大丈夫だろう。

僕が挙げた突っ込みどころや、疑問点は、日本国民の皆さんにとってはすでに解決済みなのだろう。ピュアな状態での感想を書き終わったので、僕としても情報解禁である。まずはWikipediaを熟読してみよう。

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幻のパイロットHI-TEC-Cトマトレッド

2017-07-24 21:02:18 | 文具
パイロットのHI-TEC-Cは多色展開しているゲルインクボールペンの元祖(多分)である。従来のボールペンは青なら青しかなかったが、HI-TEC-Cはブルーの他にライトブルーやアクアブルーといった微妙に違う魅力的なバリエーションを揃えていた。太さも0.3ミリ、0.4ミリ、0.5ミリから選べた(今は0.25ミリもある)。

車のボディカラーのように色そのものを楽しめるHI-TEC-Cだが、廃盤になった色もある。というか、今見ると結構色が減っていて寂しいラインナップになっている。

割りと初期にはあったけどすぐ廃盤になったトマトレッドというのが僕はお気に入りだった。普通のレッドより少しオレンジ色っぽくて、というか、朱色である。この朱色が、よく筆で添削する際の朱色みたいで、校正にぴったりだった(当時僕は出版社で編集者をしていた)。気分が出るというか。

廃盤になってしまったので、勿体なくてガンガン使えず、未だにインクが残っていて現役である。これからも大事に使って、あと5年はもたせるつもり。ちなみに太さは0.5だ。



この写真では分かりにくいかもしれないが、色付きパーツはトマトのような朱色。



HI-TEC-C通常レッドと比較。単純にオレンジ色っぽくした赤ではない。やはりトマトの赤だ。この写真では分かりにくいかもしれないが。

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Hipstamatic in 青梅

2017-07-19 19:43:50 | 写真
先日、クルマでふらっと青梅に行った。久々の青梅は怪しい街に変わっていた。至るところにネコの映画ポスターや版画?が飾られ、ネコの路地があり、昭和風なレトロな店がいくつかあった。

一体青梅市は何を企んでいるんだ、と思いながら、例によってiPhone 5sとHipstamaticで写真を撮った。最近マイブームになっているGJE GJEレンズとUS1776フィルムの組み合わせが、曇り空、人気のない怪しい街になかなかフィットしていた。



謎のギャラリー。



抜け道的商店街。



ニンジン。



街灯。



この写真では伝わらないかもだが、なんかレトロなカフェっぽい店。



猫小路。



猫小路。



通りの向こうの店。



バスの回転所みたいなとこ。



怪しい像かもと身構えたけど、普通の像。



版画?



昭和レトロな店らしい。



謎の洋館。

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iPhone 5sでHipstamatic ~Hanalei Hipstapakの巻~

2017-07-12 19:58:44 | カメラ
当ブログの不人気シリーズです。今月のヒプスタパックはハワイがテーマだと思われる「Hanalei Hipstapak」です。

名前はハワイ風ですが、シネマトグラファーのダン・ミンデルの作風にインスパイヤされているそうです。ダン・ミンデルはこういうトロピカルな映画を撮るのかと思いきや、絡んだ作品は「スター・トレック」や「スターウォーズ・フォースの覚醒」だとか。なんだそれ全然関係ないじゃん。

MindelレンズはContrasty Green Satulationとある通り、緑が飽和ぎみ。緑かぶりのMelodyレンズに似ているような違うような。

Cinemathequeフィルムは四隅がボケる細い黒枠カラーフィルム。四隅のボケはChivasレンズを思い出しますな。使った感じでは、ボケだけでなく、少しクリーム色っぼくなるような気もします。

先月は絶望的に気に食わないパックでしたが、今月は久々にヒプスタっぽい(トイカメラっぽい)ギアで、まあまあ気に入ってます。

作例は全てMindelレンズとCinemathequeフィルムの組み合わせです。



CMOSのローリングシャッター歪みで前輪がおかしな形に。



スペーシー。



閉まってるけど何かセンスを感じる店でした。



お花。



これはボケがうまくハマって効果を出してると思います。

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