曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

「真田丸」第8回「調略」の感想

2016-02-29 00:00:23 | 大河ドラマ


信繁と信尹が海津城の城代、春日信達を調略しようとする。信達は、信長の野望シリーズでもかなり使える武将、香坂弾正の息子らしい。

しかし、信達はなかなか誘惑に乗らない。信繁も、真正面から説得しようとしすぎ。不器用な主人公。

上杉景勝は真面目で情に篤く、いい人である(と描かれている)。信達も、そういう景勝と信頼し合いそうな顔をしている。信繁の論法がかなり強引に思えた。

案の定、説得が遅れる。昌幸は北条氏直に「既に調略してある」と嘘をつかなくてはならなかった。嘘はいつものことだけど。

氏直は鼻持ちならない威張りん坊だった。遅刻した昌幸が気に入らないらしい。そこへ氏政パパがサプライズ訪問。昌幸を滅茶苦茶持ち上げる。

だが、それは天狗になりやすい氏直の手綱を締める作戦だった。氏政は本当は昌幸のことを知らなかった。なかなかの狸じゃないか。

信繁たちはようやく春日信達の説得に成功。北条氏直の花押付きの手紙も渡した。

ところが、翌日(?)川中島の上杉陣で春日信達が磔にされていた。お腹が血で赤い。実は昨夜、説得した後すぐ信尹が春日を刺し殺していた。

春日信達の内応がばれたと思った北条氏直は、攻めるべきという昌幸の意見を聞かずに甲斐へ方向転換した。昌幸には殿を命じて。

出浦「うまく操りましたな」
昌幸「氏直め、わしの言うことの逆ばしか言わん(笑)」

上杉も家臣の柴田某が謀反を起こしたとかで越後に撤退した。その謀反も昌幸には分かっていたとのことだが、察知してるっぼいことが分かるシーンをさりげなく入れておくべきだったかも。

結局、昌幸は一兵も失わずに上杉軍と北条軍を信濃から撤退させた。本多正信が「だとしたら恐ろしい男ですな」と言った。

織田、上杉、北条についたり離れたりしてきた昌幸だが、信濃を国衆(旧武田家臣)連合で納めるという構想を発表した。なんか唐突だったけど。

春日信達の説得は必要だったのだろうか。氏直の花押と春日信達の磔死体があればよかったのでは? 上杉、北条、徳川を手玉に取ったってのは、こういうことだったのかと理解はしたが、まどろっこしいことをやってるなあ、とも思った。

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iPhone 5sでHipstamatic ~Arjan BWフィルムの巻~

2016-02-28 01:24:50 | カメラ
先日、突然Arjan BWという無料の白黒フィルムがリリースされた。

ヒプスタ関連サイトHipstographyによると、著名なヒプスタ使いのアルジャン・ヴァン・デ・ホーストという人が脳卒中で亡くなった。その人の功績を称えて?記念して?リリースされたものらしい。

一番明るい部分でも白にはならず、グレー。白黒フィルム(本物)の現像時間が短かったときみたいだ。縁なしで、汚しとかのテクスチャーはない。Madalenaレンズの白黒フィルム版みたいな感じ。

公式の作例は全部Lowyレンズだが、フィルム単体のリリースなので、組み合わせるべきレンズがよくわからない。コントラストが高いやつだと白っぽい部分が全部飛び、シャドー部が真っ黒になる。それを利用して、公式で書いている「予想外の場所」の風景になることもあるが、ディテールを残したいときは、数少ないコントラスト低めレンズまたはハイキーなHornbeckerがよいと思われる。

作例は全てLowyレンズを使用。








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職場で広告の多いWebサイトを見ても目立たないと思われる方法

2016-02-24 22:50:59 | デジタル関係
僕の職場は一応Webサイトを閲覧することができる。閲覧制限がかかっているサイトにはアクセスできないけど。スポーツ系とか芸能系とかアニメ系とかエロ系とか。

業務によってはネットサーフィンも必要だから許されているわけだが、最近のサイトは広告が多くて、仕事の為に見ていてもなんだか気が引ける。後ろの席の人が「派手な画面が表示されているけど、あいつ何見てるんだろう」と思っているのではないか? 僕も前方の人が何を見ているか見ているので、余計に「見られているのでは」と思ってしまう。

もっとセキュリティが緩い職場にいたころは、テキストブラウザーを使っていた。動画はもちろん画像は一切表示されない。Webサイトはプレーンなテキストだけで表現される。最初は何が何だかわからないが、慣れてくると、ああここはリンクだなとか、この広い空白は表示できてない画像だなとか、分かるようになる。特にWikipedia中心だとテキストでも十分だ。

が、今の職場は結構厳しいので、テキストブラウザーを使っているところを見られるとかなりピンチなことになる。テキストブラウザーは、どう考えても隠れて何かを読んでいるように見えるから。実際そうだし。

現在のInternet ExplorerやFirefoxも画像を表示しない設定は可能だが、広告の中にはそういう設定を突破して表示されるものが多い。画像表示なしにしても、結構画像が見えるのが実情。広告は見えるのに、リンクが張られているボタンの画像は見えなかったりして実用性に欠ける。

テキストブラウザーのようにガッツリ怪しいのではなく、ちょっと目立たないようにできないか。ブラウザーの中だけ彩度を落とすとか。いっそグレイスケールで表示してくれるとか。

で、調べてみたら、Chromeの拡張機能にサイトをグレイスケールで表示するのがあった。「(un)clrd」という。本来は、そのサイトのデザインが色に頼っているかどうかをチェックするためのものらしい。

使い方は簡単。グレイスケールにしたくなったら、右上に追加されたボタンを押せばよい。1~2秒くらいでグレイスケール表示になる。一度なってしまえば、ページを移動してもグレイスケールが維持される。カラーに戻したかったら、もう一度押す。

これで、仕事のための調べものだけど派手な広告がバリバリ表示されるサイトを長時間眺めていても大丈夫になった。たぶん。


これが「(un)clrd」


当サイトをグレイスケールで表示すると、こうなる。


時事通信のサイトが派手なんだよ。硬いニュースサイトなのに、なんでこんなに派手なんだ。


時事通信をグレイスケールで表示。これで多少は目立ちにくくなっている…はず。


何がすごいって、このプラグインは動画も白黒にしちゃうんだよね。YouTubeも白黒になる。すげー。

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「火村英生の推理」第6話「朱色の研究(前編)」の感想

2016-02-22 23:49:11 | テレビ・映画


第1話から引っ張ってきた朱美とオレンジ恐怖症の元ネタ、長編「朱色の研究」が、ついに登場。読んだし、まだ持ってるけど、内容は全く覚えていない。新鮮な気分で視聴した。

早朝、火村のアパートに怪しい声の電話がかかってきて、幽霊マンション「オランジュ橘」に行けと支持される。なぜかアリスも泊まっており、一緒に行く。

オランジュ橘の前で、特徴的な匂いがする男とすれ違う。806号室に行ってみると、同じ匂いがして、バスタブの中には死体がいた。第三舞台の大高洋夫だ。昔、「IQエンジン」という深夜番組でよく見た俳優である。あの時は探偵役だったような…。

オランジュ橘には、朱美(山本美月)のいとこが住んでいた。幽霊マンションにしては立派できれいな部屋だった。たぶんハウススタジオだろう。オランジュ橘の外観とはギャップがあり過ぎる。

朱美は両親を亡くしてから、叔父夫婦や従妹と住んでいたらしい。両親がいないんだから誰かが引き取らなきゃならないのだろうが、遠い親戚とはいえ年頃の娘(しかも美人)が一つ屋根の下にいたらいろいろあるんじゃないですかね。

マンション前ですれ違った男は、朱美の従兄弟の後輩だった。六人部(ムトベ)という名前が奇妙すぎるので、何かの暗示になっているのかも。

六人部は犯人(?)から呼び出されて現場で一夜を明かしていた。が、無実であるという。

火村は、六人部の殺害当夜の行動を実際に再現してみて、六人部が居たのは806ではなく、上の906号室だったことを証明する。

が、とりあえずは、「それがどうした」という感じだ。まだ犯人がしぼれたわけではない。六人部の容疑が多少薄れただけ。

黄昏岬のほうは関係者の話だけで済まして、今回も長編を1話に圧縮かと思いきや、そこで時間切れになった。続きは来週の後編へ。しかし、第6話が「前編」という表示はあったっけ?

特徴的なにおいは、正明の母、宗像真知が作った香水だそうだ。真知は調香師らしい。調香師というのは世間の認知度が低い職業だと思うが、有栖川有栖の読者ならよく知っている。最高傑作「双頭の悪魔」にバリバリ出てくるから。

そもそも最初の電話はなんだったんだろう。目的は火村の出動だろうが、彼が出動すると何かいいことがあるのか。事件を解決してほしいボイスチェンジャーで声を変えた朱美か?

原作はもうちょっと多かった気がするが、登場人物が少ない。容疑者はとりあえず、六人部、正明、真知、朱美しかいない。どれでもたいしたインパクトがないなあ。びっくりするような結末だとしたら、陽平(バスタブの死体)が何かうっかりして死んだとか、他殺に見せかけた自殺とかかなあ。

今回は、アリスがKYな発言をした火村をどついたりはたいたりするシーンが多かった。いたずらっ子というか、少年っぽくて、新しいアリス象を作ったというか、もう窪田アリスは「作家アリス」とは別物と考えたほうがよさそうだ。

読者諸兄には釈迦に説法だと思うが、「朱色の研究」というタイトルは、コナン・ドイルの「緋色の研究」を意識していると思われる。また、このドラマに多大な影響を与えている「SHERLOCK」には「ピンク色の研究」という話があった。SHERLOCKは、この原作より後だけど。

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「真田丸」第7回「奪回」の感想

2016-02-21 23:56:49 | 大河ドラマ


今回のタイトルは「奪回」。全部漢字二文字の熟語でいくつもりか。

ナレーションだけで沼田城と岩櫃城をゲット。信幸が「我が家は織田の家臣なのだから」などと面倒なことを言うヒマもなかった。

おとりさん奪回のために、昌幸と信繁が箕輪城の滝川一益に会いに行く。滝川は沼田城と岩櫃城は真田に返すと言う。アチャー。なんという間の悪さ。

滝川は人質を連れて伊勢に帰ると言う。人質なんてどうでもいいから、少人数でさっさと帰ったほうがいいんでないかい? 清洲会議始まってるぜ。そのへんのゆるさが滝川一益の劣化なのだろう。

木曽領の手前で再度ばばさま奪還を試みるが、コントの末に失敗。城の家臣には滝川軍の者だといい、滝川の家臣には城の者だという作戦だったが、きりが大事なものを忘れたせいで遅れた。その大事なものとは信繁からもらった櫛だったが、信繁はスルー。そこは「あ、これは…」とか言って、ちょっとは見つめ合ったりしないと。ラブコメなんだから。

信繁と三十郎もつかまってしまった。
「結局、人質が二人増えただけじゃないの」
「……」

室賀など国衆は北条につく模様。出浦氏も北条について、北条の内情を昌幸に伝える。この二人は策謀仲間だったのか。出浦氏はカラスの羽根で作ったみたいなベストを着ていて、FFXIのヤグードみたいだといつも思う。

木曽の大将は、現代の木曽の人が情けなく思うんじゃないかというくらい野卑で馬鹿っぽい。が、おとりさんに弱みを握られているというか、頭が上がらないことが判明。信繁(ときりと三十郎?)だけ解放されることになった。あの調子だとおとりさんも帰れそうだったが…いやそれどころか木曽路をよこせと要求することも可能な感じだった。

おとりさんの言う「望みを持っていれば何とかなる」が脚本家の言いたいことなんでしょう。

昌幸は上杉景勝に会う。上杉にそんな力はないのに、目をキラキラさせて真田を守ると約束。だが、昌幸は上杉家臣の春日を調略し、それを手土産に北条につくつもりだった。さすが戦国一の卑怯者。

また失敗したと落ち込む信繁に昌幸は言う。
「お前はカンで動く。オレもカンで動くが、オレのカンは、場数を踏んだカンだ」
「お前の兄は失敗しないが、まじめで面白くない。お前は失敗するが面白い」
「面白くないと人はついてこない」
だから昌幸は面白いほう、面白いほうへと進んでいくのか。

で、結局今回は何を奪回したのだろう。沼田城と岩櫃城か?
次回は「調略」だが、予告の映像で誰か磔にされていた。調略相手の春日氏じゃないのか?!

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